ライフスタイル
2019/10/19 17:00

PTAは誰のため?――対決!! 「PTA活動ゼッタイやりたくない!」ママ vs. 本部役員!!

 

続々と現れる敵(2)仕事を理由にPTA活動を拒否する人々

 土日活動委員会といえば、こちらもツワモノ揃いです。

 

この委員会に登録しているのは、一部例外はあるけれど、基本フルタイムのワーママ。仕事をしながらのPTA活動になるので、クジで選出される委員よりも比較的仕事が少なめです。その分、登録している限りは毎年活動をやらなくてはいけないというシステム。

 

共働き家庭が増えてきた時代にあわせて、少しでも無理なくみんながPTA活動に参加できるよう、設けられた委員会です。

 

なんですが。

 

これまで、土日活動委員会のママたちに対して、なぜかPTA側がすごく下手に出てる感があったんですよね。活動の割り振りも、委員一人ひとりのリクエストを聞いて、できるだけ希望通りになるように何度も手紙のやりとりをして調整して。

 

「仕事抱えてるのに、PTA活動もしてもらってすみません…」みたいな思いがあったのかなぁ…。そこがちょっとおかしいなと今年の本部役員は思いまして、やり方を大きく変えてみました。

 

年間スケジュールの中から希望する活動を聞いた上で、最初のキックオフミーティングにて全活動の割り振りを決定。希望者が多い活動は、クジです。シンプルかつ平等な決め方。何回もお伺いを立てて、活動を決める…なんてやめました。

 

だから、このキックオフミーティングに欠席したら、どの仕事になっても文句なしですよ~と断ったうえで進めていたんですが。案の定、出欠の返事もなく、当日も来なかったのに、後でブーブー言ってくる人がチラホラ。

 

「○○と△△を希望してたんですけど、☓☓になってます。どういうことですか?」

(だーかーらー、もし欠席したら、担当決めは一任してもらうってちゃんと断ったよね?)

 

「うちには受験生の子どもがいるし、仕事も忙しいんで、○○なんて無理です」

(それが理由!? 本部役員の中にも受験を控えた子どものママ、いますけど!)

 

「体が弱いから、△△の仕事以外に変えてください!」

(そういうことは、最初に言ってください。仕事が決まってから、しかも後々になって言うのナシ!)

 

「土日は予定もあるし、負担が大きいので、平日の仕事に振り替えてほしい」

(いやいやいやいや、だったら土日活動委員会にいる意味なくない?)

 

そもそも、LINEや手紙、電話などあらゆる手段を使って活動内容の連絡をしても、一切音沙汰なし、って人もわずかながらいるんです。このままガン無視を決め込んでたら、何も仕事しなくていいって思ってるのだろうか。なかには、活動日当日に無断欠席なんて人もいます。諸事情あるんだろうけど、それって、人としてどうなの? 仕事ではそんなことしないでしょ? マジ、PTA活動を舐めとんかい!

 

これはあくまでも私個人の印象だということ、そしてほとんどの人がしっかり仕事をこなしていることを強調した上で言いますが、往々にして専業ママよりもワーママの方が、PTAを敵対視してくる人が多いです。とにかく、「私は仕事してるんだから、PTAなんてやってられません!」っていう主張を掲げてくる。圧が強いんです。

 

いやいや私だって、原稿を毎日抱えながら、なんなら未就学児2人もいるなかで本部役員やってますけど! 忙しい忙しいって、ワーワー言うんじゃねぇ…このッ(自粛)。

 

 

PTAは悪なのか。誰のためにあるの?

 PTA活動の中には、全保護者対象のものもわずかながらあります。

 

たとえば、多くの学校で行われているのが、登下校の旗振り当番ですよね。年に1回だけ、旦那さんでも奥さんでも構わないから、ほんの10分協力してほしいのだけど、それすらも厳しいという人が一定数います。

 

「仕事で朝早いから、できません」と端から無理だとメールしてくる人。ご主人の協力が得られないか尋ねると、「夫には頼りたくない」と突っぱねる人。いろいろです。

 

正直、そんな面倒な業務は、外部に委託すれば? なんて声もあります。時代は変わってきているのだから、共働きでも参加しやすい活動を、というのは重々承知です。

 

でも、そもそもPTAって、嫌々仕事を引き受けてこなすものじゃなく、「愛する我が子の学校生活のため」にあるものなんじゃないかな~などと思うのですよ。

 

できる限りの範囲でいいので、何かしら協力してもらいたい。決して強制することなく、ゆるくて楽しいPTA活動が理想!

 

まあ、私自身も去年までは「できるだけPTAに関わりたくない」と思ってた一人だし、これらのことは本部役員を引き受けてはじめて、わかったことなのだけど。

 

ちなみに、今年の状況しか知らないのでアレですが、たとえクジで選ばれてしまって本意でなかったとしても、委員さんたちの仕事ぶりが本当に本当に素晴らしい。めちゃめちゃ真面目に、PTA活動に取り組んでくれてます。いろいろと改善策を提案してくれる人もたくさんいて、感謝しきり。

 

仕事してる人、幼子を抱えている人、シングルの人、ほぼワンオペ状態で育児をしてる人…みんな環境はそれぞれだけど、子どもたちの学校生活のために、敵対視せずお互い協力しようよ?と思う今日このごろです。

 

さて、どんな主張をしてくる相手とも、どうにか揉め事を起こさないよう細心の注意を払いつつ、本部役員一同でPTA活動を進めているわけですが、じつはこれまでまったく知らなかった、想定外の大仕事がPTAにはあったのです。詳細は次回、しばし待たれよ!

 

 

(イラスト/環えり)

 

PTAはやっぱりブラック!? 怒涛の忙しさのなか緊急事態発生!!

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