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2019/12/29 10:00

SNS映え待ったなし! 今まからでも間に合う「冬の絶景旅」のススメ

令和初の正月ですね。寒いからといって家にばかり引きこもっていませんか。大気中の水蒸気が少なく乾燥する冬は、偏西風の影響でチリやごみも減って空気の透明感が増すので、いつもより景色がくっきりと見えます。また、雪化粧により幻想的な世界が演出されたり、冬限定の自然現象により、目の前の風景がまるで名画を見たときのような感動を与えてくれることもあるでしょう。

 

例えば、雪や氷が作り出す絶景――。宮城県と山形県の県境にある蔵王は、スキーやスノーボードなどのアクティビティで人気がありますが、実は「アイスモンスター」と呼ばれる樹氷でも有名です。樹氷は氷点下5℃以下に冷却された水蒸気などの水滴が樹木に吹き付けられて凍結したもの。モコモコとしたその姿は、世界有数の大きさを誇ります。その現象は、1月から次第に起こり始め、2月に最盛期を迎えます。夜は期間限定でライトアップされるほか、日中はロープウェイから樹氷を見ることもできます。

 

ダイナミックさを求めるなら、2~3月上旬がシーズンとなるオホーツク海(北海道)の流氷はいかがでしょうか。 紋別から発着する「ガリンコ号Ⅱ」、網走から発着する「おーろら号」、そして知床羅臼からのクルーズ船などの観光砕氷船に乗船すれば、ダイナミックな流氷に圧倒されること間違いなし。自然の驚異を間近で感じることができます。

 

そして雪によってノスタルジックな雰囲気に浸れるのも冬ならでは――。世界遺産に登録されている白川郷(岐阜県)は豪雪地帯としても知られています。日本の原風景である合掌造りの集落は、季節ごとに異なる表情を見せてくれますが、雪に覆われた風景は美しいコントラストを醸し出します。夜になると集落がライトアップされ、さらに幻想的な雰囲気に。おとぎ話のワンシーンを観ているかのようです。

 

一方、NHK連続テレビ小説『おしん』の舞台となったことで脚光を浴び、大正から昭和初期にかけての建物が立ち並ぶノスタルジックな温泉街として人気の銀山温泉(山形県)も、雪化粧により神秘的な雰囲気に包まれる場所のひとつ。日が沈み、ガス灯がともると一層美しさが増します。柔らかな光と雪による風景は、まるでタイムスリップをしたかのよう。

 

さらに、冬限定の幽玄な自然現象も私たちを非日常の世界に誘います――。伍代夏子の歌にもある「肱川あらし」は、毎年10月ごろから3月にかけて、愛媛県・大洲市の肱川河口付近で発生する局地風のこと。晴れた日の夜間に大洲盆地で発生した冷気が、日の出とともに一気に河口に流れる現象です。市街地を霧が覆い、うねりながら海上に流れる様子は荘厳な雰囲気を演出します。

 

知る人ぞ知る、秩父路三大氷柱(埼玉県)も冬の風物詩のひとつです。岩清水が寒さにより凍りついてできるため、それぞれの氷柱が唯一無二の存在。特に秩父市大滝地区にある「三十槌の氷柱」は、三大氷柱で唯一の天然氷柱です。見頃は1月上旬~2月下旬。最大で高さ約8m、幅約30mと自然が作り出す一大オブジェは、夜にライトアップもされ、そこはまるで別世界。光が反射し、宝石をまき散らしたような美しさです。

 

今回ご紹介した以外にも、冬限定でライトアップされる「貴船神社」(京都府)、竹灯りイルミネーションが美しい「黒川温泉」(熊本県)、白銀の並木道「メタセコイア並木道」(滋賀県)、雪吊りがお馴染みの「兼六園」(石川県)、450年の伝統を誇る「横手のかまくら」(秋田県)、異国情緒あふれる「小樽運河」(北海道)ほか、冬ならではの景色を堪能できる場所は、全国至るところに点在します。冬にしか出合えない感動を味わいたいなら、まずは旅行サイトを覗いてみるのが便利。気になる宿を予約して、冬の絶景旅へ出かけてみてはいかがでしょうか。

 

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