ライフスタイル
2016/7/15 10:00

【大日本印刷会社訪問】日常生活も市ヶ谷駅周辺も見渡す限り「DNP」だらけ……

ヨシムラヒロムの一階通信 第九階 大日本印刷株式会社

 

連載「一階通信」では、エントランス部分から見える企業の顔を取り上げる。1階にエントランスがない企業も多々あるが、それはご愛嬌。受付や入口があるフロアを総じて「1階」と呼び、エントランスから企業を紐解く。今回は、世界最大規模の総合印刷会社「大日本印刷株式会社(通称:DNP)」を一階通信していこう。

 

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街には、それぞれのイメージがある。新宿は日本一の歓楽街。渋谷といえば若者の街。下北沢は演劇と音楽というイメージが一般的だろう。今回、一階通信のために訪れたのはJR総武線(地下鉄も複数路線通っている)の市ヶ谷。僕がこの街でイメージするのは三島由紀夫だった。しかし、今回の取材を通して市ヶ谷のイメージは「DNP」に更新されることになる。

 

取材日の前日、今回の窓口となってくれた大学の後輩でもあるDNP社員の藤原さんに「市ヶ谷の市谷加賀町のDNPに15時、宜しくお願い致します」と確認のメッセージを送信。5分後「はい、本社でお待ちしております」と返事が届いた。

 

当日の14:50頃、市ヶ谷駅に到着。早速、DNPに向かう。外濠にかかる市川橋を渡り、右側を見るとDNPのロゴマークが大きく描かれたビルを発見! “お、ココか。立派だなぁ……”と思いつつビルに入る。警備の方に従って手続きを済ませ、入館証を貰ったところで広報の松平さんに電話をした。

 

「あ、ヨシムラです。到着しましたので、エントランスで待っています(14:55)」(ヨシムラ)

「そうですか、承知しました。少々お待ちください(14:56)」(松平さん)

少し緊張しつつ“あぁ、取材楽しみだなぁ”とイスに座って待つーー。なかなか来ない、まだかなぁと座ることに飽き、エントランスをウロウロする(15:01)

 

右往左往していると警備の方に声をかけられた。

 

「取材の方、確か松平さんって本社の方じゃないかな?」(警備員さん)

「え、ここが本社じゃないんですか!?」(ヨシムラ)

 

そんな会話と同時に僕のiPhoneが震える。

 

「ヨシムラ様、現在どこにいらっしゃいますか?」(松平さん)

「すいません、場所を間違ったようです、今すぐ向かいます」(ヨシムラ)

 

すぐに本社の場所を聞く、現在いるビルから少し坂を上がった先にあるようだ。

 

坂を上がる道中は、驚きの連続。道の右を見ても、左を見てもDNPの文字が描かれた建物が並ぶ。“いったい、市ヶ谷にどのくらいDNPの建物があるんだろう?”と思った。そして“さっきのビルもかなり立派だったのに、本社はどれだけ立派なんだろう?”と考えた。この2点を脳裏に浮かべつつ、急勾配の坂を上りきった場所にあったのが今回の真の目的地である、DNPの新社屋「DNP市谷加賀町ビル」だ。あまりにも立派なビルに、つい心の声がもれてしまう。「すげぇ、すげぇ」。

 

社員入口に人が飲み込まれるように入っていく光景を横目に、正面入口から入館しようとした刹那、一階通信史上初めての出来事が起きた。「なんの御用ですか?」と警備員に止められる。「取材です」と伝えると、制止していた右手を下げてくれた。DNPは今まで取材してきた企業のなかで、最も警備力が高い。

 

松平さん達と合流し、まず向かったのはエントランスにあるカフェ。驚いたのはその大きさで、150席以上はある。席数が多すぎるので、途中で数えるのをやめたくらいだ。昨年8月に竣工した新社屋だけあって、どこを見てもピカピカ。真っ白いソファーにいたっては、汚れのひとつさえない。見渡すかぎりの格調高さに「すげぇ、すげぇ」と心の声がもれる。「このソファーもオリジナルデザインなんですよ」と松平さん。そして、さらに心の声がもれる。「すげぇ、すげぇ」。

 

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カフェでは、フェアトレードの豆を使用したアイスコーヒー(190円)をいただく。取材をしていると、後輩の藤原さんは現在ラジオの仕事に関わっていることが発覚。僕は「前回、TBSさん取材しましたよ。TBSラジオ好きなんで、楽しかったですねぇ」と言った。「けど、本当にTBSラジオって人気ありますよねぇ」と藤原さん。“同じ質問を取材でしたよなぁ”と思い出していた(第八回 TBSテレビの回も参照

 

受付がある大きな空間を横切り、続いて向かったのはDNPのショーケース。DNPのメイン3部門(書籍などを扱う情報コミュニケーション部門、パッケージなどを印刷する生活・産業部門、最先端の電子部品の基材などを作るエレクトロニクス部門)からの成果物が並ぶ。

 

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ここで発見したのが又吉直樹氏の「火花」。「文藝春秋さんにも一階通信の取材で行きましたよ」(第二回 文藝春秋の回も参照)と言うと、「『火花』もうちで印刷させてもらいました」とのこと。チョコレートのパッケージ、洗剤の箱、たばこの外装など、日常生活のなかでDNPが印刷したものに触れない日はないだろう。

 

一番の目玉は、高さ130cm・幅200cmはある巨大な電子パネル(正式名称:ヒストリーウォール)だ。1876年の創業から現在まで、ウォールに映されるアイコンにタッチすると、各年代に行ったDNPの技術革新の歴史を見ることができる。

 

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その情報量とウォールの動きの滑らかさに、またもや声がもれる。「すげぇ、すげぇ」。巨大な電子パネルが動くだけで、こんなに気分が高揚するものだろうか。デジタル企業案内のヒストリーウォール、すべての企業のエントランスに置かれると良いのに。

 

<一階通信はここまで>

その後、ご好意に甘えて本社の内部も見させてもらう。余談なので省略して書くが、食堂、図書室、社員専用のJTBカウンターなどがあり、素晴らしい環境だった。また、DNPはジムや人間ドックができる、本格的な病院を市ヶ谷に所有しているらしい。あまりの規模の大きさに、またまた心の声がもれてしまった。「すげぇ、すげぇ」。

 

【DNPのみどころまとめ】

①カフェ

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②DNPのショーケース

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③ヒストリーウォール

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