ライフスタイル
2016/9/15 21:00

結婚したい職業ランキング1位公務員、2位サラリーマンというデータを見て元ホステスだった私が思ったこと。

二十歳のころ、アルバイトで銀座のホステスをしていた。

 

ある日、リクルートスーツのようなスーツに身を包んだ役所勤めのお客がやってきた。そのお客は、焼酎の吉四六水割り3杯目あたりでネクタイと理性を緩めはじめ、自分の性癖を暴露し始めた。「好きな女のワキだったら3時間は舐め続けられる」という話が延々と続く。まだ若かった私、給料が発生しているとはいえ、それに耐える表情筋は発達しきっていなかった。普段は温厚なクラブのママも、「ワキ見運転で事故らなきゃいいけどね、色んな意味で」と吐き捨てるように言ったのを記憶している。

 

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先日、ある調査が公開された。「結婚意識調査 未婚女性が結婚したい職業ランキング」という記事によれば、現在結婚したい男性の職業ナンバーワンが「公務員」だそうだ。記事の考察によると、やはり「経済的安定性」がナンバーワンの理由らしい。確かに、金銭面の余裕は精神面の安定につながるため、一緒に暮らす相手には兼ね備えていてほしいポイントだ。昨今の「安定」の需要はすごいものがある。希少価値が跳ね上がっているのだろう。

 

さて、冒頭のエピソードに他意はない。

 

ただ、定期的な安定収入が通帳に記されるからとて、毎夜ワキがベチョベチョになるのはごめんだと思う人がほとんどだと思う。心の平穏がない。どうかワキを舐められるのが大好きな女性と結ばれていて欲しい、と強く望んでいる次第である。

 

また、ホステス時代の話。

 

ある日、誰もが一度は会社名を聞いたことがある商社マンが来店した。利発そうな顔立ちに、こじゃれたスーツを着こなす三十代前半の男性だった。こんな男性が婚活パーティに放流されれば、女子たちを簡単に入れ食い状態にできるんだろうなあ……ぼんやりと考えていたのも束の間。ヘネシーの水割り4杯目あたりで目がうつろになった商社マンは、「歯ブラシで身体をまさぐられるのがたまらなくイイ」という話を熱論し始めた。洗練された佇まいは、全身を歯ブラシで研磨し続けているが故の賜物だったのだろうか。先の調査、人気ナンバー2は「サラリーマン」だそうだ。

 

このエピソードにも他意はない。ただ、一千万円プレーヤーであれど、毎晩「歯磨き粉はあったほうがいいのか否か、やはり清涼感があるものが好ましいのか」など悩まなくてはいけないのはごめんだ。洗面所に、彼用と私用と「専用歯ブラシ」が3本並んでるのを、1日に何回も見なくてはいけないのは気が滅入る。

 

まわりくどく何が言いたいのかって? 職業で人を分類するの、そろそろやめてもいいんじゃないかって。しかもこの調査、なぜか20位にランクインしているんだけど、「特にこだわらない」という回答が半数を占めているのだ。圧倒的1位。

 

職業で人を切り分けて、「ああだこうだ」と言うのは無意味なことなのだと、世の人々はとっくに気付いていると思いますよ。そういう、この記事もしかりですが。

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