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2017/1/1 17:31

台湾グルメ食べまくり! 往復7千円で行けるPeach「台北弾丸スペシャル」【後編】

台湾日帰り旅行が格安で行えるPeachの「東京(羽田)-台北(桃園)弾丸スペシャル」体験レポートの第二弾。前編では、チケットの購入から空港へのアクセス方法、機内での過ごし方をお届けしたが、いよいよ今回は台湾に上陸して、現地の楽しみ方を伝授したい。

 

入国時はEチケット控えを忘れずに提出しよう

出発は20分ほど遅れたが、台北の桃園国際空港には9時過ぎには到着。入国審査を終えて30分後には空港ロビーにいた。荷物がないために驚くほどスピーディに入国ができる。ただ、入国の際に、日帰りならではの注意すべきことがあった。入国時に渡される「入國登記表」には滞在先を記入する欄として「來台住址或飯店名稱 Residential Address or Hotel Name in Taiwan」があるが、日帰りであるが故に滞在先は空欄とならざるを得ない。そこで、イミグレではその理由を聞かれることになる。

↑台湾の風景が見えてきたのは8時50分頃(現地時間)
↑台湾の風景が見えてきたのは8時50分頃(現地時間)

 

ここで必要となるのがEチケット控えだ。これがないと、いくら日帰りであることを告げても“疑わしい”とされる可能性があるのだ。実際、これを持たずに日帰りで入国しようとした日本人が何人も足止めをさせられていた。スムーズに入国するためにも、Eチケットを提出した上で「I will return home tonight」とでも告げればベストだろう。

 

入国を終えたら台北市内への移動だ。Peachが到着する桃園国際空港は、台北から45kmほど離れた場所にあるため、台北市内へはタクシーかリムジンバスを使って移動することになる。タクシーだと1200元(※)程度で日本円にして4320円くらいだが、単身で日帰り、しかも荷物もないこともあり、今回はリムジンバスを利用することにした。利用したのは国光客運が運行する台北行き(1819路線)。料金は125元(約450円)で、タクシーよりも大幅に安い。所要時間は1時間弱で台北に到着できる。

※台湾元のレートは1元=3.6円(2016年12月25日現在)

↑台北市内へのアクセスはリムジンバスが便利。この日は国光客運が運行する1819路線を利用した
↑台北市内へのアクセスはリムジンバスが便利。この日は国光客運が運行する1819路線を利用した

 

台北ではひたすら食べ歩き

最初の目的地は、朝市グルメを味わうべく捷運双連駅近くで開かれている「雙連朝市」に立ち寄ることにした。バスを「国賓飯店」で下車し、そこから歩くことと5分程度。近づくにつれて人の往来が激しくなってくる。朝市は隣の民権西路駅までの間の200mほど。売られている食材を見るのも楽しいが、ここでは朝食代わりになるメニューを探す。

↑あらゆる食材が所狭しと並べられている「雙連朝市」。秩序らしきものはまったく感じられない並べ方も見所
↑あらゆる食材が所狭しと並べられている「雙連朝市」。秩序らしきものはまったく感じられない並べ方も見所

 

周辺を歩いていると何やら人だかりができている店「三五水餃」を見つけた。店頭で水蒸気をもうもうと上げる中、水餃子が次々と売られていく。店の奥はイートインのスペースになっていて、注文すれば持ってきてくれる。看板メニューは「韭黄水餃 60元/10粒」で、匂いが抑えめの黄ニラを使用しているのが特徴で、評判通りプリプリの皮と豚肉とニラの甘みが感じられた。「酸辣湯25元」も合わせて食したが、これも程良い酸味が心地よい。飛び込みで入ったものの、朝からこれでいいのかというぐらい満腹満足。

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↑三五水餃

 

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↑看板メニューの韭黄水餃

 

↑ほどよい酸味の酸辣湯
↑ほどよい酸味の酸辣湯

 

これじゃ、昼飯が食べられないぞ! そう思い、気温もそれほど高くなかったので、しばらく歩いて回ることを決意。次の目的地である「林華泰茶行」まで約1kmを歩いて行くことにした。ここは120年以上続く老舗のお茶の卸問屋で、良い品質のお茶が他より安く買える店として有名。店内にはドラム缶のような容器にお茶がぎっしりと詰まっている。ここから必要な分だけ量り売りしてくれ、お土産用に細かく小分けもしてくれる。日本語が通じるのもありがたい。

↑元々は120年以上続くお茶問屋だった「林華泰茶行」
↑元々は120年以上続くお茶問屋だった「林華泰茶行」

 

↑店内にはお茶の葉が詰まったドラム缶のような容器が所狭しと並ぶ
↑店内にはお茶の葉が詰まったドラム缶のような容器が所狭しと並ぶ

 

「林華泰茶行」を出ると時刻は早くも12時を回っていた。でも水餃子がまだ効いていてお腹はまだ空かない。そこで、美味しいと評判のパイナップルケーキの店「微熱山丘」へ向かうことにした。中山駅まで歩いて15分弱。そこから松山新店線で松山方面へ向かい、台北小巨蛋駅で下車。ここから1.3kmほど歩く。閑静な高級住宅街っぽい通りを抜けていくとマンションの1階とおぼしき場所に店舗はあった。店頭では店員が日本語で「いらっしゃいませ~」。日本語がホントによく通じる。

↑パイナップルケーキの店「微熱山丘」
↑パイナップルケーキの店「微熱山丘」

 

店舗内に入ると奥へ案内され、まずは試食を勧められた。お茶とパイナップルケーキ1個が皿の上に置かれ、ちょっと買わずには出られない雰囲気満々。まぁ最初から買うつもりだったからいいけれど……。でも試食するとさすがに美味しい。以前、スーパーで買って妻に叱られたものとは桁違いの美味しさだ。そこで10個入り(450元)を購入。エコバッグ風の手提げ袋もなかなかオシャレだ。

↑閑静な住宅街にあるマンションの1Fに店を構える。訪れた客は試食をした上で購入することが勧められる
↑閑静な住宅街にあるマンションの1Fに店を構える。訪れた客は試食をした上で購入することが勧められる

 

地元の人に愛される小籠包店を発見

ここで時刻は午後2時近く。ここでさすがに小腹が空いてきた。最初は小籠包で有名な「鼎泰豐」に行くつもりだったが、どこも混んでいるとの情報もあり、ネットで周辺を検索。すると地元の人から評判の良い小籠包の店「小上海」があることを知った。「微熱山丘」から民生東路を西へ10分ほど歩くと「小上海」が見えてきた。

↑地元の人から評判の良い小籠包の店「小上海」。こぢんまりとした店舗の奥が客席だ
↑地元の人から評判の良い小籠包の店「小上海」。こぢんまりとした店舗の奥が客席だ

 

店は入口の両側で職人が黙々と点心を作っているので、すぐわかる。手早い作業で次々と新しいセイロに蒸された小籠湯包ができあがっていく。客席はもうもうと立ち上る湯気の向こう側。午後2時を回っているというのに店内はほぼ満席。幸いにもすぐに座れたが、これが昼時だったらここも並ぶハメに陥っていたかも。台北で人気の小籠包を食べるには並ぶ苦労は惜しんではダメってことか。

 

注文した小籠包(120元/10個)は、上海風で貝のスープがたっぷり。なのでちゃんと左手にレンゲを用意して受けないと、うま味肉汁が逃げ出してしまうことになる。そして、その肉汁は熱々! やけどに注意しよう。この日は、それ以外に、チンゲン菜と椎茸が入った「菜肉蒸餃」(110元/10個)、豚肉入りチマキ「湖州粽」(50元)を注文。最後にお腹の具合を見ながら肉そば「紅焼牛肉麺」(170元)を頼もうと思ったけど、さすがにこの時点でもうギブアップ! 残念ながら次回の訪問に託することにした。

↑チンゲン菜と椎茸が入った「菜肉蒸餃」(110元/10個)、豚肉入りチマキ「湖州粽」(50元)
↑チンゲン菜と椎茸が入った「菜肉蒸餃」(110元/10個)

 

↑豚肉入りチマキ「湖州粽」(50元)
↑豚肉入りチマキ「湖州粽」(50元)

 

食事を楽しんだ後は観光スポットへ立ち寄る

目一杯の満腹感を感じながら、ここで観光をしていないことに気付く。そこで特に目的があるわけではないが、台北で一番目立つ観光スポット「台北101」へ行くことにした。ここは地下5階+地上101階からなる超高層ビルで、日系企業が中心となって約7年間かけて2005年完成。2007年にドバイのブルジュ・ハリファに抜かれるまでは世界一の高さを誇っていた。

↑新たに開発されたビル街の一角に懐かしい風景が随所に残るのも台北の良いところ
↑新たに開発されたビル街の一角に懐かしい風景が随所に残るのも台北の良いところ

 

↑ 「台北101」を近くの高級マンションから撮影
↑ 「台北101」を近くから撮影

 

建物の外観には節のようなものが8つ見える。これはどんどん出世する縁起の良い竹を模して作られたデザインなんだそうで、ここにオフィスを構えれば、会社はどんどん儲かって成長できますよってことのよう。しかも建てられたこの場所は風水でも一番良いとされ、これも縁起を担ぐのが好きな中国人ならではの発想とも言える。

↑「台北101」のショッピングエリアは吹き抜け構造となっている
↑「台北101」のショッピングエリアは吹き抜け構造となっている

 

展望台は500元の入場料は必要。日本円で1800円ほど。スカイツリーよりは安いが、思ったよりも高いと感じたのと、天気がイマイチ良くなかったのでこれも次回に回すことにした。これでまた来る楽しみができた。Peachを使えばまた気軽に来れると思うと、どんどん次回に回せるのがうれしい。

 

ただ、何か思い出に残る写真は撮りたいと向かったのは「四四南村」。台湾の昔の兵舎の建物をリノベーションしたもので、日本人にもどこか懐かしさを感じる場所だ。ミニ博物館やカフェと土産屋店が一緒になったような造りで、遠くに見える「台北101」を背景にレトロな風景を同時に撮影できる、この対比が個人的には気に入った。

↑「四四南村」から見た「台北101」。レトロな風景と同時に撮影できるポイント
↑「四四南村」から見た「台北101」。レトロな風景と同時に撮影できるポイント

 

ここで撮影を終えると時刻は午後4時を回っていた。帰りのフライトは20時45分だから、台北からの所要時間を考えると台北での滞在時間は残すところあとギリギリ2時間あまり。この時点でまだ台湾名物のマンゴーかき氷を食べていない。昼に食べた小籠包が効いているのでお腹は減っていなかったが、かき氷ならいくらでも食べられる。ガイドブックを探すと歩いて10分ほどの所に「マンゴーチャチャ」という店を見つけた。ここでこの日のシメとすることにした。

 

注文したのは「マンゴーチャチャ雪花氷」(200元)。一番人気はこれと似ている「元カレ」(250元)とのことだが、中には黒糖シロップが入っているという。個人的にはマンゴー味を楽しみたかったというのもあり、「マンゴーチャチャ雪花氷」を選んだ。マンゴーが周囲に想像以上にたっぷりあって、台北日帰りのシメに相応しいデザートとなった。

↑マンゴーを使ったかき氷で知られる「マンゴーチャチャ」で食べた「マンゴーチャチャ雪花氷」
↑マンゴーを使ったかき氷で知られる「マンゴーチャチャ」で食べた「マンゴーチャチャ雪花氷」

 

帰りは渋滞を避けて早めに行動するのが賢明

「マンゴーチャチャ」を出ると辺りはだいぶ暗くなってきた。でも「まだ行けるかも」と立ち寄ったのが「中正紀念堂」。中華民国初代総統であった「蒋介石」の本名から名付けられた記念の建物。ちょうど建物に明かりが灯され、荘厳な雰囲気が伝わってきた。ただ、ここで気がついたのが辺りの渋滞。時刻は午後5時半を過ぎ、このまま台北駅からバスに乗ることを考えると空港への到着時刻が不安になってきた。

↑すでに陽が落ちた中で訪れた「中正紀念堂」。イルミで照らされた姿荘厳さを感じつつその広大な規模に圧倒される
↑すでに陽が落ちた中で訪れた「中正紀念堂」。イルミで照らされた姿荘厳さを感じつつその広大な規模に圧倒される

 

そこで料金をチェックするのも重要と考えてタクシーを利用することにした。「中正紀念堂」の周りは結構激しい渋滞。なかなか思うように進んでくれない。スムーズに動き出したのは台北駅を抜けて淡水河を渡った頃からで、空港に着いたのは午後6時半を回っていた。代金は通行料20元込みで1190元。もしバスを利用していたら、50分前までに行う必要があるチェックイン締め切りにギリとなった可能性は大きい。バスで空港に向かうのであれば夕方の渋滞を避けて5時ぐらいには市内を出発した方が無難だと思う。

 

空港に着くと既にPeachのカウンターは長蛇の列ができていた。来るときは早朝だったせいもあって空席も少なくなかったが、帰りは仕事を終えてから乗れる時間帯で台湾からの乗客がかなり多くなっているようだ。搭乗は定刻よりも10分ほど遅れて開始。乗り込むと機内は案の定、ほぼ満席状態となっていた。

↑ Peachのカウンターへ行くととチェックインのために長蛇の列が出来上がっていた
↑ Peachのカウンターへ行くととチェックインのために長蛇の列が出来上がっていた

 

決して広くない機内で、てきぱきと動く客室乗務員の姿は見ていて気持ちがいい。収納棚に入りきれない荷物が多いのはLCCならではの日常の光景だが、その荷物も預かって空いているスペースに手早く収めていく。しかも一人ひとりに対して笑顔を忘れない。この辺りはLCCとはいえ日本のエアラインらしさを実感できる光景だ。

 

日本へ向かう西行きは気流の関係もあって、往路よりも1時間ほど所要時間が短い。そんな中、隣の人が何かを注文。届いたものとメニューを照らし合わせると老舗「千房」の鹿児島黒豚モダン焼き(850円)のようだ。この香りが食欲を誘ってきた。ここで同じものを頼むのもはばかるので、似たメニューではあるが、「たこ昌」のたこ焼(750円)と紀の川オリジナル桃シャーベット(400円)を味わうことにした。

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↑機内で販売されている「たこ昌」のたこ焼

 

これを食べると早朝出発だったこともあり、満腹感を感じつつそのまま爆睡モードへ。そのまま羽田空港への着陸態勢に入るアナウンスで目が覚めた。思えば長い1日だったけれど、朝から水餃子を食べ、昼にはパイナップルケーキと小籠包。土産のお茶も買ったし、マンゴーかき氷も食べた。限られた時間内でこれほど“台湾”を凝縮した旅は初めて。正直、羽田に着いた時は「着いた~」と思いっきり背伸びをしてしまったほどだ。

↑羽田空港に着いたPeachのA320-200
↑羽田空港に着いたPeachのA320-200

 

かといって、これに懲りたかといえばそうではない。頭の中では今回行くことができなかった日帰り弾丸プランがさっそく浮かんで来た。台北市内に限らず、電車に乗って九份まで足を伸ばしてもいいし、博物館好きなら故宮博物館に籠もりっぱなしというプランもある。これも往復7000円という破格の値段だから思いつくこと。販売期間は年明け1月22日までの期間限定だけに、さらなる延長を望みたいところだが、とりあえずはこの機会に寒い1月の日本を抜け出し、再び温かい台湾で一日を過ごしてみたいと思っている。

↑帰りの便でお世話になったPeachの客室乗務員のみなさん。この笑顔に癒される
↑帰りの便でお世話になったPeachの客室乗務員のみなさん。この笑顔に癒される