アウトドア
2020/1/26 20:45

ソロキャンプ持参でレビュー!軽量コンパクトなウルフアンドグリズリーの焚き火台&グリルの実力は

カナダ・オンタリオ州から上陸したアウトドアギアブランド、Wolf & Grizzlyの焚き火台とグリルを、キャンプ場にて実践レポート。抜群の携帯性にデザイン性と、日本人好みのエッセンス盛りだくさんで話題になりそうなギア、その実力や如何に!?

「Wolf & Grizzly」とは?

Wolf & Grizzly(ウルフアンドグリズリー)は2017年、エンジニアだったGeorge Rizkalla(ジョージ・リスカラ)が、「バックヤードからバックカントリー」(裏庭から荒野まで)をテーマに、カナダのオンタリオ州で設立したアウトドアギアブランド。自宅や友人宅の裏庭でもアウトドアフィールドでも簡単に持ち運べ、スマートな見栄えのギアを作りたいという思いから、収納性と携帯性、さらにデザイン性にも優れた高品質なギア作りをコンセプトにしているという。

 

富士山の麓「田貫湖キャンプ場」に出撃しレビューを敢行

最近都内の大型スポーツ用品店でも時々見かけて、気になっていたWolf and Grizzlyというブランド。編集部随一の「A&Fカントリー」常連である編集Wから、「正田パイセンが好みそうな焚き火台が上陸してますよ!」というありがたい情報をいただき、レビューしてみることにした。

 

早速、スタイリッシュなWolf and Grizzlyにふさわしいロケーションということで、富士山と湖が一望できる田貫湖キャンプ場へ1泊2日の出撃。富士山付近のキャンプ場の中では比較的空いているのでオススメですよ。

↑富士山が眼前に!
↑富士山が眼前に!

 

↑湖に面した平地は人気のため激戦区。ロケーションを重視するなら斜面対策を忘れずに!
↑湖に面した平地は人気のため激戦区。ロケーションを重視するなら斜面対策を忘れずに!

 

超軽量でコンパクト! グリルと焚き火台の、開封&組み立ての儀

早速開封してみよう。まずは、グリルから。

Wolf & Grizzly
グリル M1 エディションwithファイヤーセット
1万2800円(税別)

セット内容は、グリル、フレーム、マイクロファイバークロス、クリーニングツール、ファイヤーセット(ファイヤースターター)、収納袋。グリルはステンレススチール製。

 

グリルは、収納サイズは幅5×長さ40cm。バックパックのサイドポケットにも余裕で収納でき、重量1.25kg(アクセサリー込み)と軽量なのに、耐荷重13kgとダッチオーブンも安心して乗せられる頑丈さ。

↑グリル本体は2つの部品を組み合わせるだけ
↑グリル本体は2つの部品を組み合わせるだけ

 

続いて、焚き火台。

Wolf & Grizzly
ファイヤーセーフ
9800円(税別)

6枚の蛇腹状のパネルからなる火床と、折りたたみ式フレームのセット。収納時は幅29.2x高さ10.5x厚み2cm。グリルと同じくステンレススチール製。

 

↑焚き火台も同じく2つの部品から成っている
↑焚き火台も同じく2つの部品から成っている

 

↑ケースに入れるとこんな感じ
↑ケースに入れるとこんな感じ

 

キャンプギアの組み立てに、説明書を読むことはほぼない。すべて現地にて直感でやってみるスタイルなのだが、これも説明書も必要なしで難なく完了した。複雑な機構はなく、慣れれば1分でセッティングできる。(組み立て動画も、そのうちアップしようと思う)

 

セッティングしたグリルM1とファイヤーセーフを組み合わせれば、五徳付き焚き火台の出来上がり。

↑グリルM1の足下にファイヤーセーフを潜り込ませるとぴったりハマる
↑グリルM1の足下にファイヤーセーフを潜り込ませるとぴったりハマる

 

ファイヤーセーフの波状になったステンレスの底板が空気の通り道になり、燃焼効率を上げる構造になっているようだ。グリルだけ、焚き火台だけとそれぞれ別々に使うことももちろん可能だ。

 

見た目は100点! 実力査定の火入れチェックでは弱点も?

早速火入れしてみた。この日キャンプ場近くのホームセンターで調達した薪の乾燥具合が悪かったこともあってか、火が安定化するまでに思いの外苦戦。

 

↑下部に空気穴がないため、薪に高さを作って空気を取り込むのがコツ
↑下部に空気穴がないため、薪に高さを作って空気を取り込むのがコツ

 

だが、一旦火ができてしまえば、最後は燃え残しの薪もなく炭化していた。

↑火がつけばしっかり火が回った
↑火がつけばしっかり火が回った

 

今回、比較検証のため持って行ったユニフレームの「ファイアスタンドⅡ」と比べると、さすがにメッシュの火床の方が通気性もよく、燃焼効率では優っていたように感じる。

↑やはりメッシュ状の火床だとよく燃える
↑やはりメッシュ状の火床だとよく燃える

 

だがWolf & Grizzlyの取り柄は何と言っても、“サマになる感”。ソロでもグループでも、火を囲む姿がこれほどまでにかっこいい焚き火台はあまりない。

↑キャンプサイトでサマになるのは特筆もの
↑キャンプサイトでサマになるのは特筆もの

 

組み合わせ無限大! グリルM1のポテンシャルがやたら高い

ちなみに、グリルM1は3段階の高さ調節ができ、ファイヤーセーフ(W28.6×H27.8×D5cm)以下のサイズの、さまざまな焚き火台と合わせることができる。

↑写真のように3段階の高さで使えるのがポイント
↑写真のように3段階の高さで使えるのがポイント

 

この日は時間がなく、調理テストができなかったが、次回はグリルをフラットにしたファイヤーセーフの炭火焼肉仕様や、いろんな焚き火台と組み合わせを実験してみたい。

 

ちなみに、個人的にシンデレラフィットするのではと、思う組み合わせを紹介しておこう。

1.
Bush Craft「ウルトラライト ファイヤースタンド」
×Wolf & Grizzly「グリルM1」

↑サイズが合えば、相性は絶対に良い!
↑サイズが合えば、相性は絶対に良い!

 

2.
MONORAL「ワイヤフレームLITE」
×Wolf & Grizzly「グリルM1」

↑サイズと高さが合えば、究極のオシャレコンビ!
↑サイズと高さが合えば、究極のオシャレコンビ!

 

こういうのを考えだすとエンドレスになるので……、今回はこのへんで!