アウトドア
2021/5/1 22:00

どうしても近くを見てしまう時代に「質のいい双眼鏡」があると暮らしが変わる【愛用品コラム39】

本連載ではGetNavi web編集長・山田佑樹が日々の生活で愛用している品々を紹介していきます。

【#愛用品 39:ニコン「モナーク7 8×30】

●起

質の良い双眼鏡は、質の悪いVR体験に勝ると思っている。比較軸が違って、い色々語弊がありそうな言い方だけど。手を伸ばせば、そこにあるようなリアルさを感じられる−−性能が優れた双眼鏡は、物理的な距離を無効にし、見つめる世界が間近にあると思わせてくれる力がある。

 

●承

ニコンのモナーク 7を初めて覗きこんだとき、衝撃を受けた。シンプルに、美しい、近い。フェスのステージがゼロ距離、野球場の雰囲気を味わいながら、テレビで観戦している近さ。価格は5万円程度でミドルレンジプライスだが、本機があるとワンランク以上高い座席を確保できるという考え方ができる。長期的なコスパを考えると、買わない理由は、正直ない。

 

ちなみに、ひとつ下のクラスの「プロスタッフ」でも十分すぎるほどキレイ。こちらは2万円台半ば。まずはここから双眼鏡の沼に入るとよろし。

 

●転

近距離の時代である。見るものはモニター、スマホ、外に出かけてもスーパー、コンビニ。遠くに行く機会も、遠くを見つめる機会も少ない。でも双眼鏡があると、少なくとも、遠くを見つめたいモチベーションになれる。「結局、(遠くにあるものを)近距離で見てるんじゃん?」というツッコミは正しい。が、遠くを見つめようとする意思が芽生えることは、大事だと思う。

 

●結

僕はやったことはないが、仮説として、若い人にオススメしたいのは、双眼鏡は「人との関係」も近づける。双眼鏡を気になる人と変わりばんこに「わっきゃわっきゃ、見せて見せて」とやっていると、気付いたら2人の距離も縮まって、不意に手が触れるかも。やり方を間違えると相当痛いけど、モテ・プロダクト。はい、僕はやったことないですが。

 

GetNavi web編集長・山田佑樹の「愛用品コラム」はInstagramでも展開中。週3回公開しています。