第4回のワールドベースボールクラシックは23日、アメリカの初優勝で幕を閉じた。準決勝で日本との死闘を制した彼らは、決勝でさらに躍動。2次ラウンドで5-6の惜敗を喫していたプエルトリコを相手に完璧な試合を演じ、8-0の快勝で優勝に花を添えた。
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— WBC Baseball (@WBCBaseball) March 23, 2017
MLBとMLB選手会によって2006年に創設された同大会。開催時期の関係で有力メジャーリーガーの欠場こそいまだに目立つが、観客動員が初めて100万人を突破するなど野球界のビッグイベントとして根付きつつある。地元アメリカの優勝が今後プラスに作用する面も大きそうだ。
アメリカにとって、日本戦とともに大一番となったのが2次ラウンド最後のドミニカ戦。ともに1勝1敗での対戦は、負けたほうが敗退というまさに運命の試合だった。
ドミニカと言えば前回大会の優勝国であり、アメリカにとっても当然強敵。そして、予想通り競った展開となった試合で生まれたスーパープレーが、もしかしたら“その後”に繋がったのかもしれない。
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4-2とアメリカの2点リードで迎えた7回、ドミニカの攻撃で1死走者なしから2番マニー・マチャド(ボルチモア・オリオールズ)が右中間へ大きな当たり。「これは行ったか!」という打球だったが、そこはやはり世界最高峰の大会だった。
スタンドインの直前、腕を目いっぱい伸ばして鮮やかにジャンピングキャッチしたのは、前回大会にも出場していたアダム・ジョーンズ(ボルチモア・オリオールズ)。完全なホームランボールを見事センターフライに変えてみせた。お見事!
このスーパープレーに打ったマチャドも文字通り脱帽。オリオールズの同僚に敬意を表していた。こういったシーンが4年後にまた数多く見られることを期待したい。