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テニス
2015/4/1 13:27

知る人ぞ知る! マニアック&魅力的なテニスシューズ3選

南井正弘のスニーカーコラム「Kicks in the lifestyle」

【第2回】

 

クラシカルなテニスシューズが人気上昇中!

最近のスニーカーシーンを盛り上げてきたスタイルは、80年代~90年代初頭にオリジナルがリリースされたランニングシューズの復刻モデル「レトロランニング」です。それは、現在のストリートシーンで最も人気の高いプロダクト群でもあります。その陰で、昨年から人気上昇中のスニーカースタイルが存在しています。それがクラシックデザインのテニスシューズ。最も有名なのはアディダス スタンスミスですが、それ以外にもナイキのテニス クラシック、プーマのマッチなど各ブランドから魅力的なモデルがリリースされています。今回紹介するスニーカーは、自分が特に気に入っているマニアックなブランドのテニスシューズ3足。アディダスやナイキのように知名度は高くありませんが、シューズ自体はとても魅力的です。

 

 幅広いファッションにマッチする限定シューズ

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Le coq sportif

Arthur Ashe

 

雄鶏のブランドロゴで知られるルコックスポルティフは、フランス発祥のスポーツブランドです。日本ではJリーグの名古屋グランパスエイトのユニフォームサプライヤーとなっているように、サッカーのイメージが強いかと思います。しかし同メーカーは、ランニングやテニスといったカテゴリーでも機能性の高いプロダクトを数多くリリースしていました。

 

このシューズは黒人テニスプレーヤーの先駆けで、グランドスラム大会でシングルス3勝を挙げたアーサー・アッシュのシグネチャーモデルの復刻版。履くほどにアジのでるスムースレザーをはじめめとした上質な素材を使用し、黄みがかったアウトソールのラバー、通気性の向上を目指したメッシュパネルのシュータンといった細部のディテールも再現した1足です。2013年ビームスのみの限定発売の商品で、早期に完売しています。フレンチブランド特有の洗練された雰囲気は、デニムをはじめとしたカジュアルテイストのボトムから、ウール素材のパンツまで幅広くマッチします。

 

イタリア製シューズが大人の雰囲気を演出

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CLASSICO PG72

 

パントフォラドーロという名前を聞いて、「イタリアのスポーツシューズブランドでしょ!?」と答えられるのは、よほどのサッカー通かイタリア在住経験のある人でしょう。イタリア中部のマルケ州アスコリで創業したこのブランドは、ブラジルのガリンシャ、オランダのクライフ、ソ連のヤシンといった伝説のプレーヤーに愛用されたように、その快適な履き心地で多くのサッカープレーヤーを魅了しました。「イタリアのサッカープレーヤーは少年期に一度はパントフォラドーロのトレーニングモデルを履く!」と言われていたほどです。

 

そんな同社ですが、最近はカジュアルスニーカーの分野でも人気が上昇中。もちろんサッカーシューズモチーフのモデルもラインアップされていますが、特に注目を集めているのがテニスカテゴリー。このクラシコ PG72というモデルは、アッパー部分はもちろん、ライニング(内張り)やインソールの表面にも高級レザーを使用し、イタリア国内で生産。大人のスニーカーフリークも納得のクオリティの高さとなっていて、ドレッシーな装いにもマッチします。

 

バルセロナで造られる、シンプルながら個性的な一足

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MATES

TENNIS

 

自らも陸上競技のアスリートであったフランシス・マテスが1947年にシューズ造りを始めたことが、出発点となったブランド、マテス。創始者本人がスポーツしていたという点はアディダスと同じです。その後マテスはサッカー、ハンドボール、ウエイトリフティング、テニスなどのスポーツ向けシューズを製造。ヨーロッパ地域において、その高い機能性で評判となり、現在に至ります。そんな同社のコレクションにおいて特にポピュラーな品番となっているのが、その名もテニスというモデルです。

 

ベーシックなブルーチャー(外羽根)デザインの1足で、他ブランドのテニスモデルと比較してつま先部分が若干長くなっています。ロングノーズのシルエットとなっているのが大きな特徴で、シンプルななかにも個性際立つ一足です。ここ1980年代以降、スポーツシューズの生産はそのほとんどがアジア地域となっていますが、テニスを始めとしたマテスのスニーカーは、現在もスペインのバルセロナ市内の工房でハンドメイドされています。

 

テニスシューズには今後も要注目!

2014年はアディダスのスタンスミスが日本市場において2年ぶりに復活し、大人気となりました。その他ブランドもこれに追随しています。昨年は、テニスシューズの復刻版に注目が集まった1年だったと言えるでしょう。今年もクラシックなテニスシューズは良好なセールスを記録しており、レトロランニングに次ぐプロダクトタイプの地位をキープすることは間違いなさそうです。今後しばらく、クラシカルなテニスシューズから目が離せそうにありません。

 

【第1回】 履いているだけで「いいなぁ!」と言われたスニーカーベスト3

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