スポーツ
2019/2/2 18:15

未来を感じる! いつでもどこでも座ることができるウェアラブル外骨格とは?

テクノロジーの進歩は、最初は身近なところの小さな変化から始まっていく。当初は奇異なものにさえ見えていたものが、いつのまにか進化を遂げ、人類をさらなる次元へと導くモノとなっていたということが起こりうる。

 

たとえば、ロボット工学のエンジニアたちが作ったという、ウェアラブルな“外骨格椅子”、『LEX』はどうだろうか。

 

『LEX』を端的に表現すると、簡単に身体に装着でき(ウェアラブル)、さほどの負担もなく(約1㎏)、いつでもどこでも正しい姿勢で座ることができるという(外骨格による)「椅子」である。

 

否、この器具を「椅子」と表現してしまっては、少し様子が違うかもしれない。

 

航空宇宙用のアルミニウムから削り出された「外骨格」を装着すれば、人はいつでも快適に座ることができるという。つまりは、(椅子のような)補助がないと本来は不可能な着座姿勢をとるための、「新たな骨格」。つまり“ウェアラブル外骨格”とは、人間に新たな機能を加えてくれる、新しい2本の「足」のようにも感じられる。

『LEXを開発するための目標は、我々のロボット工学とエクソスケルトン(外骨格)に関する知識を使用して、斬新な方法で人々の生活を向上することです』(『LEX』CAMPFIREクラウドファインディングの本文より)

『LEX』には、さらに背中に背負った荷物の荷重位置を変え、肩にかかる重みを半減させるという機能も持っている。具体的には、『LEX』の荷重分配モジュールを適用する――フレキシブルパネルを上方に伸ばし、背負ったリュックサックの荷重を『LEX』ユニットに分配することで機能する。これにより肩にかかる負荷が軽減されることになる。

 

人間の筋力を増強し、動作を強化するために着用する外骨格型の装置を、一般的に“パワード・エクソスケルトン”と呼ぶ。日本的には“パワードスーツ”。『LEX』ユニットに、人間の動作を“強化”するようなパワーアシスト的な要素はないが、着座姿勢をいつでも楽にとることができるようになるという意味では、確実に人間の動作をアシストしている。

 

今は、「椅子」みたいな器具なのかもしれないが、『LEX』が示してくれる未来、人類のさらなる進化は、もうすぐ先に見えてきそうな気もする。

 

『LEX』を開発したAstrideでは、生産資金確保のためのクラウドファインディングを実施中。支援者には、日本限定発売のニューカラー使用の製品も含め、投資金額に応じて先進のウェアラブル外骨格が、あなたの手元に届けられる。

 

たとえば、ロングレンジのトレイルランニングや登山といったスポーツの現場で、あるいは長時間の起立を強いられるスポーツ指導者が着用するといった用途が考えられる。そして快適な姿勢で座りながら、想像力豊かにウェアラブル外骨格が示す未来を考えるのも悪くない。

 

 

商品の問い合わせ:Astride    https://www.lexbyastride.com/
※クラウドファンディング実施中 https://camp-fire.jp/projects/view/114631
写真提供:Astride