スポーツ
2019/8/16 16:00

もはや、リアルスポーツ。夏の風物詩「エボルタNEOチャレンジ」を見て強く感じたこと

8月7日、今年もエボルタNEOチャレンジが開催されました。今回の舞台はお台場。東京2020オリンピック・パラリンピックを前年に控え、同大会をより盛り上げるべく、実際にトライアスロンの競技会場となるお台場でエボルタNEOくんがトライアスロンに挑戦し、お台場海浜公園を中心にお台場の街を、設定時間内に泳ぎ、漕ぎ、走るというものでした。

 

結果は、というと、近年なかったほどに順調に進み(もちろん途中で波乱はあったものの)、目標タイムである1時間45分01秒よりも大幅に早い、1時間26分40秒でクリア。エボルタNEOくん、おめでとうございます&おつかれさまでした。そして、生みの親であるロボットクリエイターの高橋智隆さん、関係者のみなさんもおめでとうございます&おつかれさまでした。

今年でエボルタNEOチャレンジ(エボルタチャレンジ)の5回目の記事担当となった筆者は、当日朝から密着。今回、前回までにはなかった「あれ、エボルタNEOチャレンジって、もはやスポーツじゃない?」という気持ちが芽生えてきました。本稿では同チャレンジの見所に触れつつ、「エボルタNEOチャレンジ=スポーツ」という話を展開していきたいと思います。

職人芸的なチームワークがもはやスポーツ

エボルタNEOチャレンジは、スケールがとてつもなく大きいチャレンジです。廃線を動かしたり(2014年、2015年)、大空を飛んだり(2016年)、段階絶壁の崖を登ったり(2017年)。それだけに、取材陣も遠くで見るケースが多いのですが、今回は、間近で見られるポイントが多数が存在。これまでわからなかったエボルタNEOチャレンジの「すごさ」が伝わってきました。

 

そのひとつが、お台場の街を走るエボルタNEOくんと高橋先生のまわりをサポートするスタッフがすごいこと。今回は、お台場の街を疾走するということもあって、歩道と車道の段差などがあちこちに。普通に歩く分には、まったく気にならないのですが、エボルタNEOくんのサイズでは立派な障害物。それを解消すべく、スタッフ陣がマットを絶妙なタイミングで敷いていきました。

このチームワークが見事! チャレンジ本番中にどんどん息があっていき、思わず唸ってしまうほど。ニコ生視聴者からも好評コメントがたくさん入っていました。

 

プレイヤーの実力を最大限発揮できるように、まわりのサポートメンバーが献身する。それが最高の結果を産むーーモータースポーツなどのリアルなスポーツを見ているような、そんな感覚でした。

 

なお、この日の東京の気温は35.7度、路面温度は70度近くまで上がっていたとのこと。エボルタNEOの電池性能の高さも見事に証明してくれました。

解説の田山さんがとにかくすごかった

今回のエボルタNEOチャレンジ、トライアスロンに挑戦するということで、トライアスロンオリンピアン(アテネ、北京、ロンドン)の田山寛豪さんが解説として登場。スポーツ中継番組のように解説してくれました。

 

会場で田山さんが解説することを最初に聞いたとき「勢いでお願いしちゃったのかな」と思ったのですが、これが大間違え。スイムの場面では、「水のなかでは腕をかききらないといけないんですよね」、バイクの場面では、「全身を使った走り方をしていますね」、ランの場面では、「ストライド(走法)というよりはピッチ(走法)で走っていますね」とリアルスポーツ解説のようなコメント。しかも、これがどれも説得力があって、「なるほど」と腹落ちするような内容ばかり。

ひとつひとつの動きに意図があり、戦略がある。そしてそれを解説してもらうことでより面白くなるーーもう、これってスポーツそのものなんではないかと思った次第です。

 

今年のチャレンジも見事に成功し、次はどんな挑戦をしてくれるのか。近年は陸・海・空にチャレンジしたので、あとは宇宙しかないとも言われていますが、来年のエボルタNEOチャレンジも実に楽しみです。

写真提供/パナソニック 撮影/石上 彰