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2019/12/17 21:00

「BEMANI」プレイヤー速水もこみち、DOLCE.のスーパープレイに感激! 「BEMANI PRO LEAGUE」2020年5月スタート

コナミアミューズメントは12月13日、日本初となる音楽ゲームのeスポーツプロリーグ「BEMANI PRO LEAGUE(以下BPL)」を発足しました。

↑KONAMI公認プロゲーマーDOLCE.氏(左)、速水もこみちさん(右)

 

BPLは2020年5月開幕予定。一般企業がチームオーナーとなり、音楽ゲームブランド「BEMANI」シリーズのタイトルでリーグ戦を競い合うeスポーツ大会です。初年度は「共和コーポレーション」「マタハリーエンターテイメント」「山崎屋」「ラウンドワン」「レジャラン」「ワイ・ケーコーポレーション」の6企業が参加し、今年稼働から20年を迎えた「beatmania IIDX」で行われます。

 

今回はBPLについて、「私の20代は“弐寺”に捧げた」と勝手に自負している編集部員・浦和がお伝えします!

 

BPLの基本的な情報

 

概要説明を行なったのは、同社執行役員で、リーグのエグゼクティブプロデューサーも務める西村宜隆氏。西村氏はかつて「DJ YOSHITAKA」という名前でBEMANIシリーズに楽曲を提供していました!

 

BPLは先述の通り、参加企業がチームオーナーとなって、リーグ戦を競い合い、優勝を目指します。賞金総額は2000万円です。

 

1チームにつき、4人のプロ選手が所属します。プロ選手になるには、同社が実施する「プロテスト」に合格する必要があります。プロテストのエントリー資格は「2020年4月時点で18歳以上の日本在住者」です。

 

合格者はドラフト会議が行なわれ、そこで指名された選手がチームオーナーと契約し、そこで「プロ選手」となります。プロ選手は、チームオーナーとの契約に応じて、出演料が支払われます。

 

プロテストでは、まず同社による書類審査があり、それをパスすると、会場で実技・面接が行なわれます。なお、プロ選手の枠は24人分しかないので、プロテストに合格しても、ドラフトに選ばれなければ、プロ選手にはなれません!

 

大会の流れは、全6チームが総当たり戦を2回行ない、上位3チームでさらに総当たり戦の「セミファイナル」を行ない、上位2チームで「ファイナル」を行ない、優勝を決めます。

 

試合のルールは、4人のうち3人をチームオーナーが選出し、1試合目~3試合目まで、“一騎打ち”のバトルになります。IIDXは「SP(シングルプレー)」と「DP(ダブルプレー)」という、大きく分けて2種類のプレースタイルがありますが、今回はSPのみで競います。

 

初年度のスケジュールは、1月からプロテストエントリーを開始、3月にドラフト会議、4月にプロ契約を行ない、5月から10月にシーズン戦を開催します。試合会場は、同社が2020年1月に“eスポーツ発信の地”として新たにオープンさせる「esports 銀座 studio」です。

 

さて、同社主催のeスポーツ大会といえば、他に「KONAMI Arcade Campionship(KAC)」があるのですが、BPL発足でKACは今後どうなってしまうのか、eスポーツ大会としての差別化ができるのか訊いてみたところ、「BPLはオーナーに選ばれし者だけが戦うことができるが、KACは不特定多数、すべてのプレイヤーに参加権利がある大会で、規模感も違う」として、KACはこれまで通り開催されるとのことでした。ちなみにBPLでプロ契約している選手も、KACに参加できます! なお、BPLが5月~10月に設定されているのは、KACの時期と被らないようにしたためとのことです。

 

また、BPL初年度はIIDXで開催されますが、今後はBEMANIシリーズの別タイトルでの開催も予定しているそうで、2年目以降BPLがどうなるかは「盛り上がり次第」だそうです(笑)

 

速水もこみち、BEMANIを語る

 

記者発表会では速水もこみちさんと、KONAMI公認プロゲーマーDOLCE.氏がゲストとして登壇。BEMANIシリーズの思い出などについて語りました。

 

速水さんは昔、5鍵盤の「ビートマニア」にハマっていましたが、ここ最近またやり始めたそうで、7鍵盤になっていたことの驚きをコメント。ゲームセンターにもよく通い、ビートマニアはクリアできなかった曲を“家庭用”で、友達みんなで練習したというほどのハマりよう! 「こないだ何時間も長いことプレイしていたら、腕がパンパンになって、その日の晩飯が作れなくなった」と熱意を語りました。

 

筆者から速水さんのフォローになりますが、IIDXをプレイしていて手や腕が痛くなることはよくあることです(笑)筆者もSPでLV11(難易度は12段階)くらいの曲に挑戦すると、手がもげそうになります。曲の途中で手が動かなくなります。あまりにも「IIDXあるある」だったので、発表会中に深く頷いてしまいました。。。

 

発表会ではIIDX新筐体「LIGHTNING MODEL」も初お披露目となり、速水さんが“宇宙最速初プレイ”を披露しました。

 

 

続いて、DOLCE.氏がLIGHTNING MODEL“先行収録曲”「LIGHTNING STRIKES」(SP ANOTHER)をプレイ。

 

フルコンボこそ惜しくも逃したものの、スコアは貫禄のAAAで、速水さんも「すごい…」と呆気に取られた様子でポツリ。スーパープレイに感動と興奮を隠せない様子でした。

 

LIGHTNING MODELは、残念ながら記者向けの筐体タッチ&トライがなかったので、従来筐体との比較を筆者が語ることはできませんが、個人的にはエフェクター部分がタッチパネルになっていたのが気になりましたね! モニターの高さや奥行きも変わっているのでは、と思われます。

 

思い出す“IIDX携帯コラム”

 

中学時代からIIDXを始め、20代のころはIIDXに心血を注いでいた筆者ですが、シリーズ19作目「Lincle」途中から頭打ち感をおぼえ、次作の「tricoro」辺りで当時IIDXより楽しいことが見つかり始め、さらに次作「SPADA」以降は、シリーズ中、片手で数える程度しかプレイしなくなりました…。

 

しかし、IIDXが筆者に与えた影響は数知れず、例えばGetNaviの編集部はビルの16階にあるのですが、朝出社してエレベーターの「16」のボタンを押すと、いつも脳内で「EMPRESS MARCH」(シリーズ16作目「EMPRESS」メインテーマ)が流れます。

 

IIDXでeスポーツのプロリーグが開催されるのは、シリーズ1作目から(途中ブランクがあっても)IIDXをプレイしていた筆者としては非常に感慨深いことです。今から10年以上前にIIDXの有料サイトのコラム「極めろ!! IIDX道」で、うろ覚えですが「クリアラーは文系、スコアラーは理系、ランカーはストイックな“アスリート”タイプだ」ということが書いてあって、当時「ふーん、IIDXはスポーツなのかぁ…」などと思っていたのですが、本当に“スポーツ”になってしまったんですね! こんなことになるんだったら、当時頭打ちだと感じても辛抱強く続けていれば、もしかしたら私も24人のうちの1人になれるチャンスはあったのかもしれない!? と、ポジティブな妄想を抱いてしまいました…が、奈何せん最高段位がSP8段DP6段、SPでもLV11までしかクリアできなかったので、現実味が殆どない話ですが(笑)

 

IIDXは非常に競技人口の多いゲームで、前出のDOLCE.氏は別格ですが、“超人レベルのプレイヤー”はごまんといます。24席しかない椅子に誰が座るのか? 苦労して合格したプロテストを合格した先に待っているのは栄光なのか絶望なのか? eスポーツはゲームだけでなく、選手たちの“人間ドラマ”にも十分面白味があるので、BPLでどのようなドラマが生まれるのか、今からとても楽しみです! それでは最後に、この言葉で締めくくらせていただきます。

 

「プロを目指すのが怖い? ばっかお前…俺がついてるだろ?」

 

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