スポーツ
2020/11/25 20:30

「ドローンサッカー」は2021年大注目の「xRスポーツ」だ!!【トレンドレポート】

オートバックスがドローンサッカー(R)に注力する納得の理由

ーー素朴な疑問ですが、自動車専門サービスのオートバックスセブンが、なぜドローンサッカー(R)を猛プッシュされているのですか?

 

中﨑 「クルマのことならオートバックス」というのは皆さんご存知で、弊社は長年この自動車にまつわる全てをフォローするサービスを行ってきました。一方、弊社の社風として「常に新しいものを開発し、世に提供していく」というものがあり、特に近年のミッションが「IoT技術を使い、社会問題を解決することができないか」というものでした。

 

その中で「自動車を使ったお出かけ先で、レジャーを楽しむツールとしてドローンが良いのではないか」と思ったのが最初の入り口。それで、世界ナンバーワンシェアのDJIのドローンをオートバックスの各店舗で扱えるようにしました。またドローンは、物を運んだり、人を運んだり、無人で警備したり、様々なシーンでの期待が高く、これからの日本の中で重要な産業のインフラの中心になることは間違いないです。国が出しているガイドラインにも今後ドローンにまつわる環境が法整備されていき、2022年には免許制度も始まります。

 

ーーそうだったんですね。

 

中﨑 それだけでなく、ドローン機体自体の定期点検も義務付けられるようになります。分かりやすく言うと、自動車の車検のようなものですね。そうなった際、例えば北海道でドローンを使っている人が定期点検や故障の際に、修理を東京のメーカーまで出すとなるとかなり大変じゃないですか。そこで、全国600店舗で展開しているオートバックスの各サービスPITで、ドローンの定期点検・修理などを行うことができれば、こんなに合理的で便利なことはないだろうと。それで弊社ではドローンにまつわる事業に注力し始めたんです。

 

これと同時に、ドローンそのもののオペレーターの育成も重要課題の一つだと考えており、お客さまからのニーズに先立って「ドローンの素晴らしさ」を提案するためにはドローンサッカー(R)が最適だろうと。こういった経緯から弊社が取り組むドローン事業のエンターテインメントの一つとして、今まさに日々奮闘しているというところです。

 

ーードローンサッカー(R)はeスポーツという見方で良いんですかね?

 

中﨑 たしかにeスポーツの影響は受けているのですが、前述の通り、実際にドローン自体を動かし、ぶつけ合ったりすることから「xRスポーツ」という新しいものとして謳っています。発祥の地・韓国ではKリーグという日本のJリーグにあたるサッカーリーグのスタジアムに、ドローンサッカー(R)のフィールドが設置されているところもあり、本当に盛り上がっています。私も上司と一緒にその現場を見て「これは絶対面白い。流行るはずだ」と確信を持ちました。

 

そこからドローンサッカー(R)を普及させるためには何をすべきかを考え、まず機体をパッケージして販売することにしました。一方で普及を目指す体制を整えるために、昨年11月に、日本ドローンサッカー連盟を立ち上げました。オートバックスセブンを含む4社協力で運営しています。

↑オートバックスセブンを含む4企業の幹事によって立ち上がった日本ドローンサッカー連盟のWEBサイト。詳細なルール説明や、大会や体験会の情報がわかりやすく公開されています

 

ドローンサッカー(R)は、誰もが「勝負」を楽しめるスポーツ

ーー浸透に向けてはまだまだ課題が多いとのことですが、実際に今回触れてみると、本当に老若男女誰でも楽しめるものですから大流行までそうは時間がかからないようにも思いました。

 

中﨑 老若男女、本当に誰もが「勝負」を楽しめるスポーツ、それがドローンサッカー(R)です。ぜひ多くの方に体験していただき、参加していただければ良いなと思っています。今後も様々な展開を準備していますので注目していただきたいです。

↑チームメンバーのドローンサッカー(R)。中﨑さんのドローンサッカーにかける思いはアツく、たくさんの話を聞かせくださいました

 

撮影/我妻慶一、中田 悟

 

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