サーキュラー実現に向け、継続的かつ様々な角度からサステナビリティに取り組む
開発にあたり、アシックスの開発チームは、日本で初めて“ゼロ・ウェイスト(ごみゼロ)”宣言をし、独自のリサイクルの仕組みを取り入れている徳島県上勝町を訪問しました。
安藤氏は「町内でリサイクル出来ていない20%の内訳にシューズが含まれていると知り、廃棄を考慮して作られていないシューズ産業の現状を改めて感じた。開発段階からリサイクルを意識することが重要です」と当初を回想。開発のプロジェクトを進めるにあたり、上勝町の訪問が大きかったことを明かしました。
デザインについて安藤氏は次のようにコメントしています。「サーキュラリティを意味する円や、リサイクルのループのストーリーを手書き風デザインで描くことで、お客様と親しみを持ってコミュニケーションをしたいという想いが一体となり、このループを完成させたいという意味を込めました。カラーは真っ白ではなく、あえてポリエステル素材そのものの色を生かした生成色を採用しています」。
また、上福元氏は「機能性・デザイン性は崩さず、“ニンバス”の名に恥じないというところから進めた。『サステナブルな商品だから使う』というのも重要だと思うが、お客さまには快適さやデザイン性、機能性をメインに選んでもらえたら嬉しい。『自分が好きだから』、『自分が履きたいから』というところでまず入っていただき、それでなおかつサステナブルにも気を遣っている商品だということを感じてほしい」と話しました。
サステナビリティ部長の井上聖子氏は、「ネットゼロ(温室効果ガス排出量ゼロ)」に向けて、循環型ビジネスへの転換が必要不可欠と考えています。サーキュラーを実現するためにNIMBUS MIRAIは重要なマイルストーンになります。自社の製品材料が『次の製品に循環されること』、『製品の品質・機能性とサステナビリティの両方を追求すること』、『お客様と一緒にアクションを取っていくこと』」を挙げ、NIMBUS MIRAIを通じてさらに取り組みを活性化させていくことを宣言しました。
また、発表会にゲストとして登壇したサーキュラーエコノミー研究家の安居昭博氏は、アシックスの取り組みについて「商品開発の段階からリサイクルを見据えるサーキュラーエコノミーに取り組むことは、これから異業種にも広がっていくのではないかと思う。特に自社独自の接着剤の開発はシューズ産業のみならず、建築や電化製品といった他分野でも大きなステップになると思う」とコメントしました。
NIMBUS MIRAIは、アシックスラン東京丸の内、アシックスフラッグシップ原宿、アシックスストア大阪、アシックスオンラインストアにて発売中です。
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