文房具
2015/12/9 17:49

最新手帳&機能派文房具を全350点を紹介した最強バイヤーズガイドが完成!【プロの対談完全版を公開!】

GetNavi編集部からプロ・編集部・ファンが、最新手帳&機能派文房具を全350点みんなでお試ししたムック「文房具&手帳ベストバイガイド」(780円+税)が発売中! 本書では使い勝手を徹底的にチェックして、”本当に買っていいもの”を紹介しているのが特徴です。

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なかでも目玉特集は「文房具総選挙デラックス」。過去3年間に発売された文房具の数々から、仕事を効率化させるアイテムをTOP30まで格付けしました。本記事では、構成作家&ライターの古川 耕さん、文具ソムリエールの菅 未里さん、ライターのきだて たくさんの文房具三賢人による座談会で誌面に収まり切らなかった内容を完全書き下ろしで収録。8000字を超える熱い対談になっておりまして、本書と併せて読んで読んでいただけると幸いです!

 

購入は【文房具&手帳ベストバイガイド

 

【まずは1位から30位までを先に発表!】

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【それでは対談をどうぞ!】

古 まずランキングの全体的な印象について皆さんのご意見をお聞きしたいんですけども。

き …ものすごく地味ですよね(笑)。

菅 驚くほど地味ですよ(笑)。

き でも僕は、我々含む文房具総選挙投票者各位の選球眼を誇っていいと思います。よくぞこんな地味かつ実力派の文房具を選んだねと感激しました。

古 ほんとにそう思います。僕、この投票結果を見た瞬間にガッツポーズしましたもん。

き 言い方は悪いけど、普通、このコクヨのソフトリングノートが1位になる文房具ランキングってなかなかないですよ。

古 ランキングの“絵面”が地味すぎる!でも、いまの文具シーンってこれだよね…とも言えます。10年前に三菱鉛筆の滑らかなジェットストリームや、パイロットの消えるフリクションボールなどボールペンの大進化があり、次にフィットカットカーブから端を発したハサミの進化があって……そう

いうイノベーションの季節がここ数年で一段落したんですよね。

き 全体的に「じゃ、いったん落ち着いて文房具の機能を見直そうか」みたいな雰囲気なのかも。

 

古 じゃあそろそろ具体的に、今回ランクインした文房具がどれぐらい仕事を効率的にできるかを見ていきたいんですが…まずは最初に話の出たコクヨ『ソフトリングノート』、どうでしょう。

き 僕は普通のリングノートって、硬いリングに手が乗り上げる感触がどうしても嫌いで、左ページは使わなかったんですよ。

古 あー、きだてさん見開きで使わないんだ。

菅 えーっ!

き あれ、僕だけですか。でも、このソフトリングなら感触がほぼ気にならないんで、ようやく見開きで使えるようになった。なので、僕にとってはこれ、普通の倍のページが使えるリングノートでもあるんですよ。ほんと最高。

古 誰もが見た瞬間に便利さを直感できますよね。このリングの部分、すごい冴えてんなと。

き つまりは、見ただけで直感できるほどには硬いリングに嫌な思いをしてたんだということですよ、誰もが。

古 もう、諦めてたもんね。リングを柔らかくすればいい、とは考えてた人はいるかもですけど、それが商品化できるとは思ってなかった。そこをやってのけたというのは、さすがコクヨという感じ。

菅 他社からはリングの位置を変えたものとか色々と出てますけど、あー、コクヨさんこう来たか、と。

古 あと、ソフトリングの色つきバージョンは作れそうだから、今後はリングのカラーで遊んでくる可能性はありますね。便利さの次として。

菅 今回、効率化という観点で選んだんで「ここが推し!」という話じゃないんですが、見た目重視派としては、表紙の色もかわいくていいんですよね。

古 コクヨ、最近は色選びのセンスもいいですよね。キャンパスノートのマリオバージョンとかもすごくいい。

き じゃあ次は…カール事務機の『ツールスタンド』行きましょうか。

菅 私、これ好きですよ。縦横どちらでも使いやすいし。

き 普通のいわゆるコップ型のペン立てって、実は入ってる文房具を選んで取り出しにくいんですよ。中央にささってるものは取り出しにくく、外周のものばかり使ってしまう。使いたいペンを探す時の検索性も良くない。それに対してツールスタンドは使いたいペンがすぐ見つけられて取り出しやすい。内部の角度とか、うまく作られてるんですよ。

古 僕も家で使ってますけど、確かに便利なんですよ。ただ、正直なところ見た目はあれがベストだとは思わないんですけども。

き あまりにも事務事務しすぎるというか、堅苦しい。これを無印が作ると透明アクリルで作るとかやりそうですけども(笑)

菅 私も見た目は好きじゃないけど、便利だと思います(笑)机の平面だけじゃなくて縦の空間を有効に利用できるし、見やすさもある。

古 そもそもペン立てって選択肢があまり無いじゃないですか。

き ペン立てを機能性で選ぶというやり方がそもそも少ない。見た目前提なんですよ。

菅 底一面に文房具をどさっと投げ込むだけ、というものがほとんどですよね。

古 ペン立てにもこういう便利なものがあるんだよ、ということは広く知らしめていきたい。このツールスタンドはもっと売れて良いと思いますよ。

き ただねー、見た目がどうしても地味で、売り場で目立たない。カールというメーカー自体の地味さがにじみ出てしまった(笑)

古 色がもう地味!

き オフィスで使うことを考えると、黒とか紺とかそういう色になっちゃう。

菅 個人が自宅で使っても便利なんだから、オフィス色だけじゃなくて、もうちょっとなんとかならないかなー。

古 三人とも便利さにおいては高評価なのに、なぜかダメ出しが始まってる!

菅 マイナスなのは見た目だけなんですけど、今回は仕事の効率化という評価基準なので、それは含まずに。

き 確かに、他に減点要素がないですね。すごい便利だし、他に類似品もないし。

古 さて、ではつづいてキングジムの電子吸着ボード『ラッケージ』。

菅 ラッケージねー…

き あれ、なんか菅さん反応悪いな。駄目ですか。

菅 一度、電池切れかなにかで力尽きてバラバラバラッと貼ってある紙が落ちたのを見てるから…ちょっと不信感が。

き それ、たぶん電池切れじゃなくて、ボード表面に埃がつきすぎたんだと思いますよ。で、埃が表面についてると、上から紙を貼っても吸着力が落ちてるから、バラバラッとはがれたりする。

菅 あー、そういうことなのかな。

き 表面に粘着のコロコロをかけてやると、すごい復活しますよ。

菅 そっか、掃除してみます!

き 電池は9ヶ月保つというふれ込みだし、たぶんそんなに切れないと思う。

古 僕はラッケージ使ってないんですけど、これを手放せなくなる人がいる、というのはなんとなく分かるんですよ。便利そうだし。

き 僕がまさにその手放せない人ですね。まず卓上タイプは、パソコンラックの上から吊して使ってます。

菅 机に置くんじゃなくて吊してるんですか?

き 机の面積が狭いんで、吊しで。

古 そうか、コルクボードみたいにピンを押し込むとか力を入れる必要がないから、ぶら下げた状態でも使えるんだ!

き そうそう。紙をボードに当てるだけで吸着するんで、そういう使い方ができます。で、取材メモとか貼り付けて、見ながら原稿書いてます。で、大判の壁掛けタイプは玄関そばの壁に掛けて、展示会の招待状とか振り込み用紙みたいな忘れちゃいけない書類の類を貼ってます。

古 活用してますねー

き なにがいいかって、貼るのも剥がすのもサッと片手でできるのが便利。コルクボードなんかだと、書類をはがすのに片手でピンを抜いて残りの手で書類を取って、みたいな手間が一々かかるじゃないですか。それだと書類を取り除くのが面倒くさくなって放置することもあるんですよ。で、もう古くなった書類がいつまでも残ってたりする。ラッケージなら気軽に貼ったり剥がしたりできるので、盤面の情報が常に新しく保てるのがいい。

古 これ、紙の重ね貼りはできるんでしたっけ?

き あまりできない。コピー用紙なら二枚ぐらいなら重ねられるけど、DMなんかの厚さだと無理。なので逆に情報が別の紙で隠されるということがないんですよ。

古 なるほど、そこはデメリットではないと。

き その代わり広い盤面が欲しくなりますけどね。

古 これも、ツールスタンドと同じく、空間を縦に使うための道具ですね。書類を机に積み重ねることなく整理できる。

き 空間の有効活用ですね。特に壁掛けタイプですけど、とにかく置いてあっても邪魔にならないのがいい。普段は電源が入ってることを意識すらしないですよ。電池が切れかけるとLEDが点灯して教えてくれるとか、親切ですし。

古 あっ、それはよく考えて作ってあるんだな。

き 使い出すともう手放せない。卓上タイプは机の面積を少し取るので、できれば壁掛けタイプを使ってみて欲しい。僕個人としては、自宅の壁をぜんぶラッケージにしたいぐらい便利に使ってます。

古 子供が大きくなるに連れてもらってくるプリントとかの量が爆発的に増えてるんで、僕も使ってみようかな。

菅 次はコクヨの『カルカット』を。カルカット、私すごい好きなんです。

古 カルカット、最高ですよ。言われないと普通の人はノーマルのテープカッターと見分けが付かないんで、とにかく僕はことあるごとにプッシュしてます。

き テープを切る時はテープカッターがずっしり重くないと切りにくいんですが、これだけ切れ味がいいとハンディタイプでもぜんぜん問題無くテープが切れる。

古 切れ味いいし、マステも使える。カッターの刃も交換できる。もうね、二足飛ばしぐらいテープカッターを進化させたんじゃないかなという感じ。

菅 テープカッターの切れ味の悪いのを使うと、切るのに失敗して怪我したりしませんか。ざっくり指に刺さったり。それういうトラブルはまったく無いですね。

古 うちの三歳の娘が使ってもテープ切るの失敗しないですよ。他のテープカッターだとうまくできなかったのに、カルカットだとちゃんとテープが切れる。それですごさを実感しましたね。切る角度も、下から引くように切っても真っ直ぐ引いて切ってもイケる。これは本当にいい。

き こんなにすごいのにねー、見た目がほんとに普通なんですよね。

古 もっとメディアが取り上げて評価しないといけないですよ。

菅 やらしい話ですけど、テレビ映えしないというか。普通すぎて。

古 だからこそ、僕らがこうやってね、カルカットいいぞ!と語らないといかんのですよ。これはもう義憤ですよ(笑)

き 古川さんが憤ったままですが、次行きましょう。次はカンミ堂『ペントネ』ですか。

古 あー、ようやく見た目がキャッチーなの来ましたね。従来品と大きく形が変わってて派手で。

き やらしい言い方ですが、テレビ映えするやつ来ましたね(笑)

古 僕はこれ最初に見た時に、ふせんが筆箱に入れて持ち歩きやすくなった、と思ってたんですが、きだてさんが「ペン立てに立てておくと素早くふせんが取り出せていいんだ」と仰ってたのを聞いて、なるほど、と。

き ふせんって、机の引き出しに放り込んだりすると紛失しやすいんですよね。使いたい時に出てこない。でもペン立てに立てておけば、簡単に取り出せる。

菅 さっきのカールのツールスタンドと相性抜群ですね。

古 ふせんが常に見える位置にある、っていいですよ。

き ただ、僕はふせんとしての使い勝手には満足してないんですよ。切りにくいし、フィルムなんでたまに斜めに切れたり。

菅 文具売り場にあるメーカーさんの什器がとてもかっこいいんですけど、切り方とかの説明が何も書いてない。なので、ちょっとお客さんにも伝わってない部分はあるんじゃないかな。切り方さえわかればあまり失敗しないですよ。

き 僕の使い方がまだ悪いのかなー…

菅 ただ、ペントネは女性狙いの文房具だと思うんですけど、爪の長い人は詰め替えがやりづらいんですよ。

古 今回扱う文房具の中では一番挑戦的というか、今までにない形状なので、まだ改良する余地というか、伸びしろはある感じですよね。

菅 さて、次はキングジム『オレッタ』。

き 僕個人の話なんですけど、オレッタに関しては樹脂表紙と布表紙で大きく評価が違うんですよ。僕は布が断然いい。樹脂表紙は鞄の中に放り込んでおくと、すぐにキズが入るんですよ。

古 ちなみに樹脂の方は浮き輪と同じ材質らしいですよ。

菅 (匂って)あ、ほんとだ。浮き輪の匂いだ(笑)

き これ使ってると、みんなA4サイズの紙を持ち歩くのに手間取ってたんだな、と思いますね。本当に紙類の持ち歩きが楽になった。

古 A4入る前提でカバンなんかも決めなくちゃいけないですしね。

き そうそう。で、冷静に考えたら、本当に折り目を付けちゃいけない紙なんてそうそう無い、ということなんですよ。お客様に渡す大事な書類とか、せいぜいそれぐらい。じゃあ、それ以外は折って持ち歩けばいいじゃん、と。

古 三つ折りにすることでスーツの内ポケットにも収まりますしね。『ビジネスマン用ふくさ』なんて表現をしてる人もいましたよ。

菅 確かに!

古 文房具業界には密かにA4 1/3サイズブームもあるんですよね。1/3サイズノートとかありまして。扱いやすいいいサイズだと思いますよ。

菅 さっき古川さんが仰ってましたけど、A4入る前提を強制されるのが本当に腹が立つんですよ。そんなサイズの紙を無神経に渡されても、なかなか気軽に持って帰れないよ、と。

き いま小学生のランドセルもA4入る前提のサイズになったんですよね。昔は斜めにしないと入らなかった。

古 小学校はちょっと前までB判の紙を使ってたんですよね。で、最近はA判になったんで、ランドセルもA4対応を迫られるようになった。

き 小学生こそ、オレッタ使わせてやりゃいいんですよ。

古 そうですね、小学生こそ、折っちゃいけない書類なんてないでしょうしね。

き 薄いクリアファイルに入れてファイルごとぐちゃぐちゃに折れちゃうよりは、最初からきれいに三つ折りにして持たせた方が学校も親御さんも精神衛生上いいですよ。

菅 社会人でも、招待状とかチケットとかバッグのどこにいれたか分からなくなることがあって、それなら最初からオレッタに入れると決めておくといいんですよね。女性用の小さいバッグでも場所も取らないし。

古 僕もチケットホルダーとしてとか、あとは出先で無神経なA4書類を渡された時などに使う緊急ポケットとして持ち歩いてますね。あとは、これだけで友達の結婚式とか行ったことありますよ。ぜんぜん行けた。

き まさに“ふくさ”だ。それならフォーマル用に正絹の布表紙タイプとかあると面白いな。

菅 次は、コクヨ『ワンパッチスタンプ』。

き またすごく地味なのが来ましたけども。

古 でも僕これ評価高いですよ。これ以外に同様品がないというのもあって、これを使うことによって助かる、という人が絶対にいっぱいいるはずなんですよ。

菅 そうなんですよ。というか逆に、なんで今まで一つ穴用しかなかったのか、というぐらいで。

古 構造が良く出来てるんですよね。ピタッと場所が決まって貼れるし。

き 穴の破損に困ってる人がこれ見たら「これか!」って言いますよね。「私を助けてくれるのは、こいつか!」って。欲しい人にとっては本当に便利。

菅 あと、シールを直接触らずに済むのがすごくいいんですよ。ハンドクリームとかつけてても粘着物に全部持っていかれるんですよね。

古 そうか、そんな視点が。粘着物を触らずに済む道具、という。そういう意味でも効率化ツールですよね。

き これって、とにかく書類を大量に扱う人が使いたい道具じゃないですか。それだけの量の粘着物を触るとやっぱり手は荒れるしね。

古 あと、そんな大量の書類に手で同じようにパッチを貼る作業すると考えると、どれだけの時間がかかるんだというのもありますよね。穴に挿してポン、で終わりなのは本当にすごい。コクヨよくこんなの考えるよなー。

菅 次もコクヨですよ。コクヨ『キャンパスダイアリー』。

古 これも良く出来た手帳ですよね。僕、手帳って“生きたジャンル”だな、と思ってて。毎年毎年新しいやり方、新方式の手帳が出てくるじゃないですか。それってすごいことですよね。

き メーカーじゃなくて、一般の方でも「こんな手帳が欲しい」って自作するケースが多いんですよ。僕もそういう自作手帳を毎年いろんな方から見せていただきます。そこら辺も含めて、本当に活気のあるジャンルなのは間違いない。ただ逆に、ベストとは言わないまでも、多くのユーザーが満足できるベターなものすらまだ出てきてない、ということでもある。

菅 手帳探している方の要望ってすごいですからね。「ああいうのはないか、こういう書き方もしたい。でもこういう使い方ができて…」とか。なので、市販品の手帳は毎年店頭に数千種類が並んでますよ。売り場面積も広がってますし。

き 僕は、この手帳はちょっと使いにくい。上段と下段が分離しているので、必要な情報を探すのに検索がしにくいんですよね。

古 別の月の予定を見ながら週間に書き写すとか、そういうことはできるんで、そこはトレードオフでしょうね。使い方によって。

き ですねー。なので、外で素早く予定を確認したいとか、そういう人には向かないってだけでしょうね。アイデアとしてはすごい面白いし。

菅 やっぱり、月間と週間を同時に見たいという人はいるんですよね。そういう人には選択肢としていいと思います。

き 上下がバラバラな分、書きにくいとは思うんですけども。でもそれを押してでもこういう使い方をしたいという人にはベストな手帳ということですね。

古 えーと、次はプラムネット『ピタットルーラー』。これ、僕はまだ常時使ってるわけじゃないんですけど、便利そうだな、と。

き うん、便利ですよ。ただ、センターのオレンジ色のゴムパーツが、意外と指に痛い。

菅 もうちょっと丸みをつけてくれてもいいですよね。

き 要するに、指が痛くなるほど押さえつけなくてもピタッと止まるよ、ということだとは思うんですけどね。どうしてもクセで押さえちゃう。

古 でも、この機能を全く知らなくても恩恵にあずかれるというのはいいですよ。使っている最中に定規がずれるって、みんな結構体感してる嫌なことの一つじゃないですか。それを何の意識もせずに使って解決してくれるというのは、やはり優れてる道具だということですよ。

菅 ちゃんと押さえてる感じが出るのもいいですよね。押さえると少しクッと沈むじゃないですか。指先の感覚で「ああ、押さえられてる」と分かって安心します。

き あと、デザイン的にも、アクリルとステンレスの二枚使いで格好いいですよね。

菅 最後は、ハリマウス『ハリマウス』です。

き メーカー名も製品名もハリマウスなんですね。

古 また異色ですね。今回の座談会の中では、ペントネとハリマウスが異形種というか…。

菅 パッと見ただけで使い方が分からないぐらい形が変わってますよね。

古 あと、メーカー規模もここが最小ですね、。コクヨの何千分の1かですよ。お父さんがハリマウスを発明して、家族全員で売るぞー!みたいな感じですから。

き 家内制文具メーカーでがんばってますよね。

菅 文具売り場でもかんばってると思いますよ。

き 僕、最近引っ越しをしたんですけど、ハリマウスのガムテープ版あったら最高に便利だなと思いましたね。作ってくれないかな。透明の梱包用テープ版でもいい。

古 これ、テープをカットする刃の構造とか、すごく上手くできてるんですよね。

き スッと引いてサッと切れる。セロハンテープで済むような梱包作業なんかだと、すごく効率上がると思いますよ。菅さん、ハリマウスはどうですか?

菅 使いたいんですよ。ただ、セロハンテープを大量に使うのって、会社でなんですよ。で、例えばカルカットなら見た目でテープカッターって分かるので経費で買いやすい。でもハリマウスはセロハンテープっぽくないので、経費で落ちない可能性があるんですよ。

古 そういう問題があったか!

菅 経費じゃなくて自費でとなると、会社ではちょっと使いづらい…!粘着物触りたくない問題もあるので、すごい使いたいんですけどね。

 

き さて、ひと渡りランク入りした文房具をチェックしてきましたけど、全体通してどんな感じですかね。

菅 私は、メーカーさんが積極的に、ユーザーが文房具に感じてる不満を取り除こうとしてるという動きを感じますね。リングノートとかツールスタンドなんか、本当に不満解消力が高い。

古 そう。ランキング入りしたどの文房具も「こういう事に困ってるなら、これ使いなよ」ってオススメできる。

き ただ、既成文房具の改良版だから、オリジナルな新規アイデア文房具と比べたらどうしても地味になるんですよね。最後まで「地味なランキングだったなー」って話ですけども(笑)。

菅 その代わり、ポッと出で終わらない雰囲気というか、文房具売り場に長く残ってくれそうな存在感があるんじゃないですか。

き わかる!でもそれは文房具好きな人にはビンビンに伝わるニュアンスなんだけど、そこまで文房具を意識していない人にはどれだけ伝わるんでしょうね(笑)。

古 まったく見たことのない新しい文房具って、一見「これはどうやって使うんだろう」って考えるひと手間がありますよね。それよりも、既存の文房具からさほど形は変わらなくて、でも見た瞬間に直感的に「あ、これ便利だ」って伝わってくるようなものの方がグッとくるんですよね。菅さんが仰ってる「存在感」ってのも、そういうことじゃないですか。

き そうか、既存の文房具をよりよく知ってる文房具好きの方が、その便利さを嗅ぎ取れるってことなのかな。

古 でも、そんな細かい所までいちいちチェックして興奮するのは僕らみたいな文房具マニアだけでいいんですよね。普通の人は何も考えずに普通に使って、その便利さを無意識のうちに享受してくれたらいいと思います。

き そういう意味で言うと、今回ランク入りしている文房具は、結構な割合で何も考えずに使って便利さを体感できるものが揃いましたね。

菅 もしランキング入りした文房具が机の上に揃ってたら、仕事やプライベートの作業が効率化できてはかどりそうですね!

 

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