文房具
2019/4/24 19:15

マメ度で選べ!A4書類を一緒に綴じ込めるコクヨとカンミ堂の「技ありノート」

【きだてたく文房具レビュー】A4書類を挟んで落とさないファイリングノート

クライアントなど仕事相手と打ち合わせをするとき、A4サイズでプリントアウトした書類を見ながら議事録をノートに手書き、というシチュエーションはよくあると思う。そこで処理に困るのが、その後の書類の整理・保存である。

 

この書類、次の打ち合わせにはまた使うことも多い。書類だけクリアホルダーに入れておくと、うっかり会社に置き忘れてしまったりするので、できればノートと一緒に保管しておきたいのだ。

 

とはいえ、折り畳んでノートに挟んでおくと、カバンの中で揺られている間にノートから抜け落ちてぐちゃぐちゃになったり、さらには、どこに挟んだか忘れて見つけられなくなったり、なんてトラブルがやたらと多発する。

 

じゃあどうすればいいのかというと、書類を一緒に持ち歩くのに適したノートを導入すればいいんじゃないか?

 

ノート内で書類の整理もできる、カンミ堂の「書類持ち歩きノート」

カンミ堂から3月に発売されたばかりの「&NOTE」は、ちょっと面白いギミックで書類を一緒に持ち歩けるリングノートだ。

↑カンミ堂「&NOTE(アンドノート)」(A5ワイドノート)756円

 

カンミ堂といえば、ノートや手帳と合体する「ココフセン」シリーズなど、機能性付箋でお馴染みのメーカー。そのカンミ堂が出してきたノートならば、当然、その書類持ち歩きも付箋を使って解決するに決まっている。

 

まさに、&NOTEはA5ワイドサイズのリングノート+書類を綴じる専用付箋がセットになった製品なのだ。(専用付箋が足りなくなったら、20片 378円で別売されている)

↑巻末にセットされている書類綴じ専用のふせんは20片(書類10枚)

 

↑使う際には、はく離紙を剥がして書類に貼れば、ノートと書類が一体化

 

↑付箋を貼るときは、必ず付箋がリングに綴じられた状態で上下を合わせて貼ること。適当に貼ると、書類がはみ出してしまう

 

巻末に綴じられた書類綴じ付箋は、上下2個で書類1枚を綴じる構成となっている。使うときはまず、付箋のはく離紙をはがして、横向きに寝かせたA4書類の短辺に貼り付ける。あとは書類を半分に折り畳めば、付箋のリング穴を使ってノートに書類がすっきり収納完了、というわけだ。

 

ポイントは、ノートが“A5ワイド”サイズということで、半分に折ったA4書類+付箋のリング穴の幅が、ちょうど同寸になるのである。これなら、ノートの端から書類が飛び出てヨレたりする心配はない。

↑ワイドサイズなので、A4書類を半分に折ってもはみ出さない

 

この付箋が良くできていて、リング穴に開いた切り込みを使えば、リングから付け外しが可能となっている。例えば、打ち合わせの議事録と書類をセットにして収納しておけば、ノート自体がまとまった資料として活用できるという仕組みである。

 

また、付箋は再はく離が可能なので、古い書類をはがして、更新された新しい書類に貼り直すのも簡単だ。

↑付け外しをする際には、リングを軽くつまんで1穴ずつ行うのがコツ

 

↑ノートと書類を組み合わせることで、わかりやすい資料の出来上がり

 

ノートのリングは上下4穴ずつで中央が抜けている分割式。これなら付箋を付け外しするのに位置を迷うことがない。

 

また、この分割リングのもうひとつのメリットが、右利きの人が左ページを書く際に、リングに手が乗り上げないことだ。キングジムの「テフレーヌ」シリーズと同じギミックで、あの乗り上げの不快感がないのは非常に使いやすい。

↑中央にリングがないので、左ページに書き込みしやすい

 

クリアホルダーと融合したコクヨの「カバーノート」

書類がとてもスッキリと収納できる「&NOTE」だが、これは言わば“デキる人”用のメソッドでもある。ノートに書類を挟んでぐちゃぐちゃにしてしまうタイプの人にとっては、付箋を貼ってリングに付け直して……というのが、ハードルが高いのだ。

 

もっと適当で、雑で、いい加減に手間なく書類を持ち運べるノートはないものか?

 

そういう方向なら、コクヨの「キャンパス 書類収容カバーノート A5」がオススメできる。お馴染みのキャンパスノートにクリアホルダー機能を備えたカバーを付けた、というシンプルなアイテムなので、使い方も超簡単。持ち運ぶ書類をノート巻末側のホルダーに挟んでおくだけだ。

↑コクヨ「キャンパス 書類収容カバーノート A5」1026円

 

ホルダー部分は展開してA4サイズになるので、A4書類をそのまま挟んでパタンと畳めばそれでOK(書類10枚まで対応)。もしくは、書類を先に半分に折っておけば、A5ホルダー2面としても使用できる。さすがにこれが面倒という人には打つ手がありませんよ、というぐらいの簡単さだ。

↑巻末側のカバーを開いて……

 

↑さらにもう一段開くと、書類収納用のクリアホルダーが現れる

 

シンプルとはいえそこはコクヨの製品、ホルダー部分には便利な工夫が施されている。

↑ホルダーの端には、書類を滑落させない折り返しフラップつき

 

まず上部の端には、ごく小さな折り返しフラップがついていて、書類が勝手に飛び出さないようになっているのだ。これがささやかだけどなかなか効果的で、カバンの中で書類がグシャグシャになるのを確実に抑止できる。

 

もうひとつ、名刺用のポケットがついているのも地味にうれしい。もらった名刺を入れておくのもいいし、自分の名刺をストックしておけば、とっさに名刺入れを取り出す手間が省ける。

↑地味だがあるとうれしい名刺ポケット

 

カバーノートといえば布や革製のものが多く、その分価格もやや高め。この書類収容カバーノートは、A5なら実売1000円前後、A4でも1200円ちょっとと、まぁ試してもいいかな、ぐらいのお値段だろう。

 

実際に使ってみるとノート込みで1000円はお安く感じられるレベルの使い勝手なので、一度試してみてほしい。