【きだてたく文房具レビュー】磁力が強い&光って知らせるマグネット
我が家では、家族宛ての郵便物や、夫婦間の伝言メモなどはひとまず冷蔵庫にマグネットで貼っておく、というルールのようなものがある。要するに、毎日確実に目にするだろう場所に、確実に見て欲しいものを掲示するためのシステムなのだけれど、このマグネットがどうにもしっくりこない。これまではノベルティでもらったようなファニーなやつとか、水道工事の広告マグネットシートなどを適当に使っていたものの、いろいろと使いにくくてストレスが発生するのだ。
そこであらためて「いいマグネットを探そう!」と、市販されているマグネットをあれこれ試してみたところ、ひとまず現時点で満足できる製品がいくつか見つかった。もちろん各家庭で使い方だの家族構成だのが異なるので、万人に正解だとは断言できないが、とりあえず、我が家におけるマグネットの最適解を紹介してみたい。
使用頻度が高いなら便利な平型マグネット
最も多用する「郵便物などを貼っておくマグネット」だが、いくつか条件がある。中でもマストなのが、この2点だ。
・手紙の入って膨らんだ封筒もガッチリ留められること
・ピン型より平型
この条件をいい感じで満たしてくれたのが、SDIジャパンの「Candy Mag」だった。まず、メモ1枚ぐらいならどんなマグネットでも問題ないが、保険の請求書など分厚い封筒の場合は、磁力が強くないとずり落ちる不安が残る。
「Candy Mag」は、コピー用紙12枚程度が固定できるので、三つ折りにした書類が3枚+封筒(=紙11枚分の厚み)という構成でも問題なし。
強力なマグネットは保持力に安心感がある反面、一度貼ると取り外しにくいという問題も残る。そこで簡単に取り外せるつまみの付いたピン型が市販品には多いのだが、我が家ではそのつまみが厄介ものだった。
冷蔵庫が置いてあるキッチン周りは狭いため、家族ふたりがすれ違おうとすると、どちらかの肩や腕が冷蔵庫に貼ったピン型マグネットのつまみに当たって、掲示物が落ちてしまうのである。なので、我が家の冷蔵庫用のメインマグネットは平型、という結論に至った。
ただ、強力な平型マグネットは、どうしたってピン型よりも取り外しにくい。そこで「Candy Mag」は、コイン状の本体側面にシリコンゴムのリングを巻き付け、つまんで着脱するという動作が比較的簡単にできるよう工夫がされているのだ。
取り外すときはこのシリコンリングを指でつまんで、軽くひねりながら引っ張ると、ポコッと気持ちよく外せるようになっている。
あとひとつ、「Candy Mag」は表裏両面磁石になっているというのもポイント。
両面磁石だと、はさみやクリップなどちょっとしたものを冷蔵庫にくっつけておくことができるのだ。特に、書類をまとめてあったゼムクリップなどを一時的に待避させておけるのは、意外と便利である。
確実に伝言を伝えたいなら光るマグネット
「伝言メモは冷蔵庫に貼る」とルール化はしても、どうしたってうっかり見逃すことはある。結果としてそれが揉め事のタネになるわけで、夫婦間のケンカを減らすためには、貼った伝言を見逃さない工夫が必要となるだろう。
Dreams「PUSH MAG LIGHT」は、そういった大事な掲示物を光って知らせてくれる、ライト内蔵のマグネットだ。
なにか確実に伝えたい内容のメモを「PUSH MAG LIGHT」で貼ったら、ピン型の先端をポチッと押す。するとLEDライトが点灯するので、離れた場所からでも確実に「あっ、なんかあるぞ」と分かる仕組みである。感覚的には、メールの着信を光って知らせるような話だ。
で、メモを読み終わったら再び先端を押し込んで消灯させる。貼った側もそれによって「よし、読まれたな」と分かるので、いちいち相手に伝言を読んだかどうかの確認を取る面倒がない。ライトのオンオフだけで意思疎通ができるのは、予想以上にやりとりがスムーズだった。