2.超クリアで良く消える透明消しゴム
消しゴムメーカーSEEDの注目アイテムは、透明消しゴムの「クリアレーダー」。青いスリーブでお馴染み、レーダー消しゴムの透明バージョンである。半透明ブルーのスリーブに透明の消しゴムは、一瞬「レーダー消しゴムの幽霊?」と思うほど、はかなげで美しい。
透明消しゴム自体は、かなり古くからファンシー系でよくあるジャンルなのだが、基本的に“消えない”。見た目は消しゴムだが、鉛筆の筆跡をこすると黒い汚れを紙の上にうにーっと広げるだけ、という低品質なものばかりだった。
ところが「クリアレーダー」は普通に消える。というか、いつものレーダー消しゴムとさほど使用感が変わらない。ということは、消しゴムとしてトップクラスに良く消えるということだ。
この透明感と消字力を両立させるために、なんと5年近くもかかったというから驚きだ。
ただ、時間がかかりすぎてしまったため、発売時期が9月になってしまったのは非常に惜しい。涼しげなビジュアルだけに、夏にこそ使いたかった。
3.ストアテープがズドンと切れるテープカッター
SONICのブースで多くの人が「おおー」と声を上げていたのが、プロ用テープカッター「GRINE」(グライン)だ。
そもそも“テープカッターのプロ用”って何だ? と思ったら、店舗のレジで袋を閉じる用のストアテープを切るのに特化した、というものらしい。なるほど、レジの人はテープを使うプロと言えるだろう。
ストアテープというのは通常のセロハンテープと違って、切るときにカッター刃で少しテープをひねらないと上手く切れず、これまたうにーっと伸びてしまうことがある。ストアテープを使うとき、実はほとんどの人が無意識にやっているこの「テープを切るひねり動作」は不要で、真っ直ぐ刃に押し当てるだけで切れるのが、GRINE独自の「ズドン切り」というわけ。
あらためて普通のテープカッターと比べてみると、切れ味がまったく違う。真っ直ぐな切り口のフラットカットができる細かいギザ刃を、きちんと研いで仕上げてあるそうで、確かにテープをカッター刃に当てるだけで、抵抗感も少なくスッと切れてしまう。
ちなみにSONICによると、カット時の抵抗は同社従来比50%減とのこと。なるほど、それぐらいの差はあるだろう。
実際、刃の部分を不用意に触ると指が切れてしまうぐらいで、これはもうれっきとした刃物である。ここまで刃にこだわって作られたテープカッターは、やはりプロ用と言うにふさわしいと思う。