文房具
2020/1/6 22:00

あのストライプで商標も取得済! 国民的消しゴム「MONO」現行ラインナップ一挙見せ

消しゴム市場において5割以上のシェアを誇るのが「MONO(モノ)消しゴム」。そんな国民的消しゴムには、10以上ものバリエーションがあります。「モノ消しゴム」の現行ラインナップと、意外と知られていない消しゴム以外のアイテムを紹介します。

 

青・白・黒のストライプはよく消える消しゴムの証

日本人の多くは、青・白・黒の並び(MONOカラー)を見るだけで「あっ、消しゴムだ」と認識するといいます。実はこの3色のストライプは、「色彩のみからなる商標」として特許庁に認定されているもの。つまり、国が認めた“ザ・消しゴムの色”というわけです。

 

ところでこのモノ消しゴムが、鉛筆のおまけだったのをご存知でしょうか。1967年、「消しゴムできれいに消せる」という鉛筆の特徴を伝えるため、新発売の鉛筆「モノ100」にプラスチック消しゴムが同梱されました。それが、「おまけなのによく消える」と評判を呼び、2年後には「モノ消しゴム」として単体で発売されることに。それから50年、消し心地の軽いものからピンポイント消しに特化したものまで、様々なファミリーが誕生してきました。ニーズに応じ形や雰囲気は変われど、青・白・黒の3色が持つ「よく消える消しゴム」という信頼感は揺るぎません。

 

↑最高級鉛筆「モノ100」のおまけとして作られたプラスチック消しゴム。モノ消しゴムの前身は、ケース付きでした

 

発売から50年を迎えた日本中で愛される定番消しゴム

【その1】モノ消しゴム

■1969年11月発売 ■5サイズ展開

66円(PE-01A)、88円(PE-03A)、110円(PE-04A)、220円(PE-07A)、330円(PE-09A)

発売から50年を数える超ロングセラーにして、日本を代表する消しゴムのスタンダードモデル。高い消字性能とサラッと軽い消し心地は、常に変わらず国内トップレベルのクオリティを誇ります。

 

プレゼントに最適な「モノ・ボックス」

■2017年7月発売

1188円

モノ消しゴムデザインの紙箱にモノ消しゴム(PE-01A)が18個入っています。プレゼントにも人気。

 

文字なし版も!!

■2017年8月発売

132円(2個入り)

ストライプのみの文字がないデザイン。文房具の持ち込みが制限される試験会場等でも安心して使えます。

 

【その2】モノノンダスト

■1986年4月発売 ■1サイズ展開

110円

消しクズが散らばらないノンダストタイプ。使ったあとは消しクズの塊を指でつまんで捨てるだけで、紙面や机の上の掃除が完了して便利。

 

【その3】モノ ライト

■1986年9月発売 ■2サイズ展開

66円(PE-LTS)、110円(PE-LT)

従来の約半分の力でサラッと消せる、ライトな消し心地。軽くこするだけでしっかり消せるので、広い面積を消しゴムかけしても手が疲れにくく、スリムな形で握り心地も良好です。

 

【その4】モノノック3.8

■1995年11月発売 ■3色展開 ■替え消しゴム:110円(4本入り)

110円

直径3.8mmの消しゴムを搭載した細消しツール。コシがあり折れにくい消しゴムを採用しています。ラバーグリップを備え、握りやすくコントロールも自由自在です。

 

【その5】モノ もっとかる〜く消せる消しゴム

■1996年8月発売 ■1サイズ展開

110円

名前の通り、軽い力で消せる学習用消しゴム。ゴシゴシこすらなくてもいいので、繰り返し消してもノートやテスト用紙がグシャグシャになりにくい。

 

【その6】モノ もっとあつまる消しゴム

■1996年8月発売 ■1サイズ展開

110円

柔らかな消し心地で消しクズがまとまる学習用。消しクズが塊になって掃除がラクなので、リビング学習でも机や床が汚れるのを気にせずに使えます。

 

【その7】モノワン

■2007年2月発売 ■5色展開 ■替え消しゴム:110円(2本入り)

165円

手のひらサイズの繰り出しホルダー入り消しゴム。ノートの罫線幅に近い直径6.7mmの消しゴムで、数文字だけの修正も簡単です。コンパクトなボディでペンケースに収納しやすい。

 

【その8】モノゼロ

■2007年11月発売 ■3色展開 ■替え消しゴム:165円(2本入り)

385円

製図用ペンのような感覚で、小数点や細線といったピンポイント消しに対応。消しゴム部分の形は、2.3mm径の円型と、2.5×5mmの角型の2種類から選べます。

 

【その9】モノ エアタッチ

■2011年10月発売 ■1サイズ展開

110円

中空のマイクロカプセルと特殊配合オイルの働きで、消すときの摩擦を40%削減(モノ消しゴムと比較)。空気のように軽く滑らかなタッチで確実に文字を消せます。

 

【その10】モノ ダストキャッチ

■2011年10月発売 ■1サイズ展開

110円

新配合のタックポリマーの働きで、消しクズがよくまとまり、消しゴム本体にくっつくため、あと始末がしやすい。本体が黒いので、汚れが目立ちにくいのもうれしい。

 

【その11】モノスマート

■2012年9月発売 ■1サイズ展開

110円

ノートの罫線幅より薄い5.5mm厚の超薄型で、一行消しに最適。薄さと硬さを両立した高剛性消しゴムでしなりにくく、行からはみ出ることなく消せます。手にフィットし持ちやすい形状です。

 

【その12】モノ消しゴム [ブラック]

■2013年10月発売 ■2サイズ展開

66円(PE-01AB)、110円(PE-04AB)

モノ消しゴムのブラックタイプ。高い消字力はそのままに、本体の汚れは目立たず、かつ色が濃いため、消しクズも見つけやすい。スリーブには高級感のある銀色インキを使用。

 

【その13】モノゼロ メタルタイプ

■2017年8月発売 ■4色展開 ■替え消しゴム:165円(2本入り)

660円

細かい部分をピンポイントで消せるホルダー消しゴムのハイエンドモデル。堅牢な平型アルミ軸は極細の消しゴムに安定感を与えるだけでなく、手帳などと一緒に持ち歩くのに便利なスリムさも魅力です。

 

【その14】モノスティック

■2018年2月発売 ■3色展開 ■替え消しゴム:110円(1本入り)

220円

ノック式のペン型消しゴムの最新モデル。ちょい消しに最適な6.7mm径の消しゴムを搭載しています。ボディが透明のため、残量がひと目でわかって便利です。

 

【その15】モノ砂消しゴム

■1970年代発売 ■1サイズ展開

165円

天然ゴムに硅石粉を混ぜ、ボールペンの筆跡や印刷の文字を紙ごと削り消します。片側が通常の消しゴムになった、「モノ砂ラバー消しゴム」もあります。

 

「モノ消しゴム」シリーズ生地・性能マッピング

「鉛筆の筆跡を消す」だけとはいえ、消しゴム生地の性能と消し感は様々です。ここではホルダータイプ以外の鉛筆・シャープ用消しゴムを、消しクズの出る量と消しゴムの触感を定番のモノ消しゴムを中心に据えてマッピングしました。消しゴムを選ぶ際の参考にしてみてください。

1.モノ消しゴム

2.モノノンダスト

3.モノ ライト

5.モノ もっとかる〜く消せる消しゴム

6.モノ もっとあつまる消しゴム

9.モノ エアタッチ

10.モノ ダストキャッチ

11.モノ スマート

12.モノ消しゴム [ブラック]

 

消しゴムだけじゃない! 広がるモノワールド

文房具ライターのきだてさんに、モノブランドの消しゴム以外の名品を聞きました。モノブランドは、「消す」「書く」ふたつのカテゴリで高品質な商品を数多く輩出していることがわかるはずです。

 

私がナビゲートします!

文房具ライター・きだてたくさん

 

修正テープ

よく消えるのは鉛筆の字だけに非ず。ボールペンや印字を消すのも、モノブランドにおまかせです。モノの修正テープは紙への定着性と隠蔽力に優れるだけでなく、自分に合うボディが見つかる種類の豊富さも魅力。

 

スイーッと軽い力で消せる驚きの新機構を搭載!

モノエアー

330円

「世界初の『エアータッチシステム』を採用し、使い始めから終わりまで軽い力で引けて、音も静か。引き心地の良さ+ペン先で削れにくい新開発テープにより、修正して書き直すまでのすべての工程を快適に行えます」(きだてさん)

 

↑ヘッドを紙面に当てるとエアータッチシステムが作動し、軽い力でもテープリールが回転。離すとロックがかかりテープが切れます

 

鉛筆字もボールペン字も修正は2WayがあればOK!

モノ2way

330円

「モノ品質の消しゴムと、修正テープが苦手な人でもきれいに引ける手ぶれ補正ヘッドを採用した5mm幅の修正テープをコンパクトボディに収納! 修正ツールに新スタイルを打ち立てた名品です」(きだてさん)

 

↑ボディ後端の消しゴムは回転繰り出し式を採用。青いノブを回して、使いやすい長さに調整します

 

ノートや手帳の微修正に活躍する細幅テープ

モノノート

220円

「精密消しならこのタイプがオススメ。消しゴムサイズのコンパクトなボディに2.5mmの細幅テープを搭載し、文字の一部だけや手帳の3mm方眼の中などを、ピンポイントに狙って修正できます」(きだてさん)

 

↑下の文字が見えるスケルトンヘッドを採用。消しすぎを避けられ、高精度な修正が可能です

 

モノ消し搭載筆記具

「シャープペンシルに付いている消しゴムは消字性能が低い」はもう過去の話。後端にモノ消しゴムを搭載した筆記具、「モノグラフシリーズ」は、よく書けてよく消せる万能筆記具として人気を集めています。

 

黒赤2色とシャープペンにモノ消しゴムまでプラス

モノグラフマルチ

660円

「モノグラフの最新モデルは、サラッとした低粘度油性ペンの黒赤2色・シャープペンシル・5.3mm径のモノ消しゴムの4つが細軸に入った、2+1+1の超多機能ペン。これ1本あればもはや筆箱要らずかも?」(きだてさん)

 

↑クリップ部分を回して、出したいペンのマークに合わせる回転式。消しゴムはペンの後端をひねると出てきます

 

極細モノ消しゴムを搭載したプロ仕様の本格派シャープ

モノグラフゼロ

660円

「2.3mm径という極細の回転繰り出し式モノ消しゴムを搭載した製図用のシャープペンシル。低重心で、堅牢なガイドパイプと金属ローレットグリップを備えた、プロユースとしても使える本格派です」(きだてさん)

 

↑文字の一部や線1本など細かな修正も簡単。細身ながらも硬めの生地で、よれずに狙った場所を確実に消せます

 

鉛筆

1963年に誕生した最高級鉛筆「モノ」がモノシリーズの起源。発売時から現在まで変わらず無類の書き味を誇る鉛筆のトップブランドです。名前は「唯一の」「比類なき」を意味するギリシャ語の「MONOS」に由来。

 

漆黒の軸と金のリングは鉛筆の王者の証

モノ100

1980円(12本入り)

「黒鉛と粘土の微粒子が芯1ミリ立方あたりに100億個あるのが『100』の由来。微粒子の超高密度構造による芯の強さと滑らかな書き味、そして美しい軸のデザインは鉛筆の王者と呼ぶに相応しい」(きだてさん)

 

試験用だけじゃもったいない!シンプルビューティー

モノ マークシート用無地鉛筆

330円(3本入り)

「英字表記があると持ち込みを禁止される試験用に作られた鉛筆。芯の濃度もマークシートに最適です。トンボマークのみが印刷されたシンプルな軸の美しさは、密かに受験生以外のファンも多いとか」(きだてさん)

 

【PICK UP! 】過去にはこんなMONO企画も!

【2011年】MONO×電卓

↑MONOカラーを使ったシャープの電卓とモノワンのセット。見た目はかわいいが、2キーロールオーバーの早打ち対応機能を搭載し、実用性も高い

 

【2019年】MONOバス

↑MONOカラー誕生50周年を記念し、2階建てのMONOバスが期間限定で都内を周遊。運行中の写真がSNSに大量にアップされ、大きな話題を呼びました

 

【ギャラリー(GetNavi webでご覧いただけます)】

 

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