オフィスで堂々と使いたい、動物モチーフの文房具
かわいい文房具が好きだ。「アラフィフのおっさんが、なにをコクっとるんだ」と言われようとなんだろうと、好きなものは好きだ。
もっと具体的に言うと、ファニーな動物モチーフ系が大好きなのだ。動物柄をあしらっただけのデザインには興味ないのだが、文房具そのものが動物になっているような製品は、とてもグッとくる。さらに、その動物独自の行動やイメージ……例えばアライグマが手でなにか持っているとか、ハムスターが頬袋を膨らませているとかが、文房具の機能につながっているともう、即買い間違いなしである。
世間一般的には“低年齢女子向け”と決めつけられがちな動物モチーフ文房具だが、いまアラフィフのおっさんが正直に話したとおり、年齢性別を問わず、お好きな人は結構いるはず。なので、好きなら好きで堂々と、かわいい文房具を普段使いしたらいいじゃない、と思うのだ。
さすがに対外的なビジネスの場ではリスクもありそうだが、自社オフィス内なら、堂々と使えば意外とアリ判定なケースも多い。むしろ「あの人、雰囲気は怖いけど、実はかわいいの好きらしいよ」と、ギャップ萌えで評価が上がることだって考えられるし。なにより、自分がそれを使って作業をする際に、モチベーションが確実にアップするわけで。
ということで今回は、オフィスでだって堂々と使いたい、かわいい動物文房具を紹介したい。
ガブガブ噛んで綴じるシリコンカバーホッチキス
最近の動物モチーフ系でイチオシの製品が、マックスとp+g design（ピージーデザイン）のコラボによる「シリコンカバーホッチキス」。水辺のいきものの形をしたシリコンカバーでホッチキスを包んだシリーズだ。
個人的にも、リリース情報を見た瞬間にキュンキュンきちゃった、超カワイイやつなのである。
マックス
シリコンカバーホッチキス
Vol.1みずべのいきもの
各1200円（税別）
ラインナップは、上の写真左から「しりこん びーばー」「しりこん わに」「しりこん さめ」の3タイプ。どれも、ガブガブ噛んだり、鋭い前歯を使ったりする動物のイメージと、ホッチキスの綴じる機能がうまくリンクしているのがポイントだ。
デザイン的にも、丸みを強調することで怖さゼロ。実物なら近寄りたくないサメやワニだって、すっかり癒されてしまうキュートさである。
手に持ってみると、この丸みに加えて、シリコンのぷにっと柔らかな手触りがとても気持ちいい。従来のホッチキスといえば、だいたい綴じ機能を優先したゴツゴツ、ガッチリしたものばかり。手で握って柔らかく気持ちいいホッチキスというのは、これまでにない新しい概念だろう。
シリコンカバーは、お尻のヒンジ部分に切れ込みが施してあるため、ガバッと開いての針の入れ替えもそのままでOK。180°開いて壁に撃ち込む“タッキング”だって可能だ。
使用時に、カバーを装着したことによる不便さが感じられなかったのは、ありがたい。どんなにかわいくても、使いづらいようではダメなのだ。針を撃つ場所が、カバーでちょっと見づらい気もしたが、それはまぁ許容範囲内かな……といった感じ。
ちなみに中身のホッチキスは、マックスの10号針用ド定番ベストセラー機「HD-10NX」。綴じ枚数はコピー用紙で20枚とベーシックな性能だが、ハードに使っても故障が少なく、綴じミス・針詰まりも発生しにくい堅牢なものだ。
ただし、100均の安価な針は精度が悪く、トラブルの元になりがち。ホッチキスの性能を充分に発揮させたいなら、針はきちんとメーカー品を使って欲しい。
このシリコンカバーホッチキスシリーズは限定品ということで、生産数を売り切れば販売終了とのこと。気になるようなら、売り場で見かけた瞬間にゲットをオススメする。（これの売れ行き次第では、新シリーズもありえるとか、ないとか……）
かわいい猫の“舌ペロ”を再現したマステカッター
もうひとつ、先日売り場で見つけて「やだ、かわいい……」と即買いしちゃったのが、ダイソーの「ペロッと舌だし どうぶつマスキングテープカッター」である。
ご覧の通り、マスキングテープ（マステ）をセットすると、猫が舌をペロッと出したように見えるというもの。
ダイソー
ペロッと舌だし どうぶつマスキングテープカッター
各100円（税別）
我が家の愛猫もそろそろいい歳ということで、近頃は毛づくろいをしたあとに、うっかり舌をしまい忘れたままぼんやり……なんてこともしばしば。これがまぁかわいいのである。そんな猫の舌ペロを、マステでうまく再現しているのが面白い。
使う際は、まず背部からマステを少し伸ばしたままで入れ込み、顔カバーを跳ね上げてから、マステの先端をカッターにセット。で、カバーと背部のロックパーツを戻せば、猫の口元から舌に見立てたマステがペロッと出ている状態に。
ただし、マステの柄次第では「おまえ、なんか変なモノ食べたの？」と心配したくなるような舌になるので、できれば赤単色か、それに近い色で使ってあげたい。
マステカッターとしての性能は、プラ刃のごくごく普通のものだろう。とはいえ、最近かなりのボリュームゾーンとなっている100均マステカッタージャンルにおいても、かわいさで言えば間違いなくトップクラス。デスクの端にちょこんと座らせておきたい一品である。
「きだてたく文房具レビュー」 バックナンバー
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