イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。仕事柄、文房具を試す機会は多く、手元には山のような文房具が……。そんな菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた、いま本当に気に入っている文房具とは?
糊で有名なヤマトの知られざるヒット作
ヤマト糊でご存知のヤマトに、「Chigiru」シリーズという名の付箋の傑作があることをご存知でしょうか?
全面糊のフィルム付箋なのですが、5mm方眼状にミシン目が入っており、好きなサイズに手でちぎれるのが名前の由来です。「ちぎれる」という点を除けば、ごく普通の可愛いフィルム付箋なのですが、ちぎれるようにしたことで、実に使い勝手がよくなっているのです。
ヤマト
Chigiru(チギル)
480円(税別)
暮らしのなかでさまざまに活用できる
縦にも横にもちぎれますから、いろいろな使い方ができるのが特徴。私はまず、ノートのインデックスとして使っています。4×4マス(つまり20mm×20mm)のサイズにちぎって折り返すと、ほらこの通り、インデックスにちょうどいいのです。もちろん、好みに合わせてもっと大きくも小さくもできます。
もう一つの使い方は、飲んだ水の量の把握。健康のために1日2Lの水を飲むようにしているのですが、まさか2Lのボトルを持ち歩くわけにもいかないので、500mlのボトルに繰り返し水を汲んで飲んでいます。4回飲み干せば目標の2L、というわけです。
ところが問題は、飲んでいるうちに「あれ? 今何回目だっけ?」と分からなくなってしまうこと。そこで私は、「Chigiru」を4マス(5mm×20mm)ぶんボトルに貼り、1回飲み干すごとに1マスをちぎって捨てる、という使い方をしています。
勉強用の「Chigiru」付箋も
もっとも、私の使い方は一例にすぎません。「ちぎれる」というだけで使い方が一気に広がる例として挙げただけですから、もっと便利な使い方はたくさんあるでしょう。「Chigiru」シリーズは色も豊富ですし、ロール状になっているものが基本ですが、シート状になっている商品もありますから、手帳のポケットにストックすることも可能です。
中には、参考書の特定の行を隠すための「Chigiru 暗記用」などもあります。文章の上に貼って赤か青のシートで覆えば文章が見えなくなるというわけです。マーカーを付箋で代用するわけですが、付箋は後から剥がせますから、参考書を綺麗なまま勉強できます。
ヤマト
Chigiru 暗記用 赤シートセット
520円(税別)
仕事に勉強にと便利なこの付箋、ぜひオリジナルの使い方を探ってみてください。
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