文房具
2020/4/15 19:00

切らしやすい名刺を常備できる便利なバックアップ!注目2社の「名刺ケース」をレビュー

うっかりと名刺ケースを忘れて、初対面の人と会う恥ずかしさよ。まったく社会人として我ながらどうかと思うのだが、筆者はこれがやたらと多い。つい先日もやってしまった。冬場はコートのポケットに名刺入れを入れているのだが、「暖かくなってきたから、今日はコートいらないな」と思って打ち合わせに出向いてしまったのだ。

 

もちろん我ながらその傾向は把握しているので、カバンやノートカバーにそれぞれ緊急用の予備名刺を2~3枚ずつストックしているものの、こういうのは補充し忘れがち、というのもまた定番のあるある話だろう。

 

じゃあどうすればいいのか? 基本的に「名刺ケースは忘れるもの」という前提で考えれば、答えは簡単。緊急用のストック場所を増やすしかない。ということで今回は、名刺忘れのリスクヘッジともいえる、名刺ストッカーの個性派を2点試してみた。

 

伸縮ポケットでたっぷり収納できる「のびるポケットシール」

使い勝手の面でかなり満足度が高かったのが、ミドリ「のびるポケットシール」だ。ちょうど名刺が入るサイズのワッペンのような布製ポケットで、裏面は強力な粘着面になっている、というもの。さらに、ポケットはゴム生地になっており伸縮性がある。要するに、名前そのままの製品なのである。

ミドリ
のびるポケットシール
640円(税別)

 

この伸縮性こそが最大のポイントで、マチがほぼゼロの薄いポケットにもかかわらず、名刺なら10枚前後は収納可能。予備の名刺ストッカーというと、だいたい2~3枚程度のものがほとんどなので、この収納量は非常にありがたい。

 

名刺など薄い紙類だけでなく、コインやカギといった小物、さらには直径10mm程度のペンなら挿しておけるのだから、この伸び縮みするポケットの有用性はお察しいただけるだろう。

↑ポケットのゴム生地はかなり伸縮性があり、マチはなくとも収納力に問題なし
↑ポケットのゴム生地はかなり伸縮性があり、マチはなくとも収納力に問題なし

 

↑ノートの表紙に貼ってみた。これで名刺10枚が入っている状態
↑ノートの表紙に貼ってみた。これで名刺10枚が入っている状態

 

ゴムの伸縮性は、“ホールドする”のにも有用だ。ノートや手帳に貼って使う従来のシールタイプ名刺ポケットでは、差し込んだ名刺の枚数が少ないと、逆さにした時にスルッと抜け落ちてしまうというケースがままあった。

 

対してこの「のびるポケットシール」なら、ゴムの力でしっかり押さえてくれるため、名刺1枚でも写真の通り、逆さにしても何の問題もない。緊急用の予備名刺をどこかに落として紛失なんて、正直シャレにもならない事態。そんな心配をしなくて済むだけでも、使うメリットとして充分だろう。

↑使う時は保護フィルムを剥がしてから貼り付ける。裏面には、コッテリと強力そうなゴム系粘着剤が見える
↑使う時は保護フィルムを剥がしてから貼り付ける。裏面には、コッテリと強力そうなゴム系粘着剤が見える

 

もう一つのポイントが、裏面の粘着力。これがかなり強いということで、メーカー公称で「トートバッグなどの布地にも使用可」とされている。例えば、バッグの内ポケットとして使うのはもちろん、表側にワンポイントとして貼るのも良さそうだ。そもそもシール自体が布製ということで、見た目の違和感も少ない。

↑トートバッグに貼ってみたところ。ボールペンなど厚みのあるものを入れても粘着が浮く気配はなく、充分に実用できそうだ
↑トートバッグに貼ってみたところ。ボールペンなど厚みのあるものを入れても粘着が浮く気配はなく、充分に実用できそうだ

 

もちろん普通にノートや手帳に貼るのもありだし、横幅75㎜ぐらいあるスマホ(iPhone 11など)やタブレットの裏面に貼ってしまうのもOK。

↑iPhone(Xs Max)にジャストサイズ
↑iPhone(Xs Max)にジャストサイズ

 

↑個人的にはこれが一番便利な気がするので、今後はこのMacBookを名刺ケースとして使いたい
↑個人的にはこれが一番便利な気がするので、今後はこのMacBookを名刺ケースとして使いたい

 

筆者は、仕事で外出する際、ほぼ常に携行しているノートPCの表面に貼ってみた。これなら打ち合わせや取材時に、名刺を忘れて慌てることが減りそうで、なかなか良い感じである。

 

ただ、粘着力が強い=貼り直しが効かないということでもあるので、慎重に、かつ覚悟を決めてエイヤッと貼ることになる。そこだけは要注意かもしれない。

 

“いざというときの名刺”を保管する超小型クリアホルダー「ココニモ」

なにかあった場合に備えて、もう少し名刺ストックを分散させておきたい……という心配性の人には、ビバリーの「Coconimo(ココニモ)」が良さそうだ。メーカーは“超薄型名刺ケース”と自称しているが、名刺がちょうど入るサイズの超小型クリアホルダー、といったところである。

ビバリー
Coconimo(ココニモ)
450円(税別)/2枚入り

 

コピー用紙よりは厚くてしっかりしているとはいえ、名刺もしょせんは紙。財布のカード入れなんかにストックしておこうものなら、いざ出してみたら四隅がヨレヨレだし、なんか汚れてるしで、とても人に渡せるような状態ではないはずだ。

 

そういう事態を回避するなら、名刺をジャストサイズのクリアホルダーに入れておけばいいじゃないか、という発想による製品というわけだ。

↑名刺5枚を収納した状態。入れすぎると横端から名刺がはみ出すので、ほどほどに使うのが良さそう
↑名刺5枚を収納した状態。入れすぎると横端から名刺がはみ出すので、ほどほどに使うのが良さそう

 

↑ココニモ自体、かなりハリがあって頑丈なので、ジャケットの内ポケットなどにダイレクトに放り込んでおいても、中の名刺にダメージを与えにくい
↑ココニモ自体、かなりハリがあって頑丈なので、ジャケットの内ポケットなどにダイレクトに放り込んでおいても、中の名刺にダメージを与えにくい

 

PP製なので、折れ・汚れに加えて、汗などの湿気もある程度はガードしてくれる。これならスーツの内ポケットに直接入れておいても良さそうだし、カバンの内ポケットに直入れでも大丈夫。また、手帳カバーに直接名刺を挟んでおくよりも、いったん「ココニモ」に入れてからカバーに挟むほうが、スレ汚れ防止の意味ではより確実だ。

 

収納量は名刺4~5枚だが、このケースに収納しておくことで、緊急用素ストック場所がかなり広がるのではないだろうか。

↑残念な事に、カード入れに余裕のあるm+(エムピウ)の財布でも、わずかに入らない
↑残念な事に、カード入れに余裕のあるm+(エムピウ)の財布でも、わずかに入らない

 

ひとつ残念なのは、横幅がほんの少し大きいため、財布のカード入れには収まりにくいということ。これは運用方法としてまず最初に考慮して欲しい場所であるため、ちょっともったいないなー、と感じてしまった。惜しい。

 

「きだてたく文房具レビュー」 バックナンバー
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