作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する企画。第8回目となる今回の「文房具総選挙2020」は、2019年4月から2020年3月に発売・発表された文房具のなかから、7部門・84商品がノミネートしました。いよいよ結果発表です。ここでは、大賞、準大賞、第3位から第5位、さらに選考委員特別賞を発表します。
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2019年度の「はかどり文房具」の頂点が、ついに決定！ “和”の要素をもつアイテムが、大賞・準大賞を独占する結果となりました。
■大賞
プラス「エアイン 富士山消しゴム」
「消す」を楽しく！ 消しゴムで作る、自分だけの富士山
前後左右バランス良く消すと先端が富士山の形になる。同社の消しゴムシリーズ「エアイン」でおなじみの「エアイン樹脂」を採用しており、軽い力で消せるのも魅力だ。スリーブのデザインは全部で6柄。税込220円。
「文房具総選挙2020」の頂点に輝いた喜びの声を、開発者の本木礼夫冴さんからいただきました。
プラス 製品クリエイティブ本部 戦略製品開発2部
本木礼夫冴さん
「『消して作る』というコンセプトがたくさんの人に受け入れられ、消しゴムに新しい価値を生み出せたことを、非常にうれしく思っています。今後も人の心を豊かにするような『楽しめる文房具』を増やしていきたいと思います」（本木さん）
投票したファンのコメントは？
「毎日、楽しみながら消せる消しゴムは初めてで、勉強が凄くはかどった」「消すことで小さくなって完成するというところが面白い」「使う度にわくわくする消しゴムも、そんな文具すらそもそもなかったので斬新だし、この社会情勢に合っていると思う」「消して楽しい。贈ってメデタイ。」などなど、本当にたくさんの賛辞が寄せられました。
選考委員はこう見た！
文具ソムリエール・菅未里さん「もはや消せるのは当たり前、そこにどのようなアイデアを足すことができるのかという、アイデアが問われる消しゴム。老若男女親しみのある富士山と組み合わせた発想、SNSでのアプローチも素晴らしかったと思います」
文房具ライター・きだてたくさん「消しゴムを使うと削れて減っていく、というネガティブ要素を逆手にとって『削れるほど楽しい』に変えたアイデアは、本当にお見事！ もちろん消しゴム自体はお馴染み『エアイン』なので、性能的にも文句なしです」
ライター/放送作家・古川耕さん「正直、驚きの結果でした」
ビジネス書作家・美崎栄一郎さん「日本人なら『自分だけの富士山を持ちたい』という気持ちを筆箱の中で体現した、素晴らしい商品です」
銀座 伊東屋 文房具バイヤー・吉田聡さん「使っていくうちに富士山の頂上が出来上がってくる、というアイデアが素晴らしいです。消し心地も抜群です。ご自分用の他、ちょっとしたお土産にも最適で、多くのお客様に支持されております」
イオンリテール ステーショナリーバイヤー・綾部唯奈さん「消し方によって自分だけの富士山を作る事ができる、『消す』という作業に楽しさを付加した画期的な商品。ロングセラーのエアインシリーズなので消し心地も抜群で、箔押し加工の和柄ケースのデザインも秀逸です」
続いて、準大賞から第5位までを発表します！
■準大賞
カミオジャパン「日本の色見本帖 マスキングテープ」
重ねて貼ることで色の美しさを味わい尽くす
シールのように1枚ずつ剥がして貼れる、丸型のマスキングテープ。透け感のある素材のため、重ねて貼ると新しい色を作り出せる。情緒のある日本の伝統色を採用し、1巻に8色が15枚ずつ入っている。税込462円。
■第3位
カウネット「折りたたみ集中ブース」
広げるだけでどこでも集中できるオフィスに変身！
フリーアドレスオフィスや在宅ワークで活躍するパーテーション。ファイルサイズに折りたたんで収納できる。内側には小物や書類を収納するポケットを完備。ケーブルを通せる切り欠き加工も施されている。3036円（S）、3545円（M）、4054円（L）（すべて税込）※写真はSサイズ
■第4位
カウネット「ファイル用たおれんシート」
書類の雪崩を防いで取り出しやすくきれいな収納を実現！
敷くだけで、棚やキャビネットに収納したファイルが倒れるのを防げるシート。見栄え良く収納できるだけでなく、中身の出し入れのしやすさも実現。3サイズ展開だが、ちょうどいいサイズにカットしても使える。1017円（160×500mm）、1119円（160×750mm）、1170円（160×850mm）（すべて税込）※写真は160×850mmサイズ
■第5位
サクラクレパス「クーピー マーカー」
柔らかな発色で手書き感を楽しめる！ 裏写りしないマーカー
太めの三角形の軸で握りやすいクーピー。柔らかな発色と書き味が特徴で、インクでは表現できない手書き感のあるマーカーとして使える。薄い紙に書いても裏写りせず、ペン先が乾くこともない。税込440円。
次のページでは、選考委員特別賞を発表！ 8名の選考委員それぞれが、これぞ受賞に値する！ と感じたはかどり文房具を特別賞として選出。選定コメントとともに紹介します。
選考委員特別賞を発表！
今回の選考委員は8名。それぞれが、これぞ受賞に値する！ と感じたはかどり文房具を特別賞として選出。選定コメントとともに紹介します。
■菅 未里 賞
コクヨ「キャンパス まとめがはかどるノートふせん」
ノートの余白が足りないときに活躍する付箋。ミシン目入りで折り返せてノートが膨らみにくい。税込各363円。
「似たような商品は他社から発売されているものの、圧倒的な完成度の高さ。キャンパスノートとの組み合わせなど使い方提案も完璧。今後の展開にも期待しています」（文具ソムリエール・菅未里さん）
■きだてたく 賞
Yiida「Yiida スキャン式電子辞書」
高性能カメラで、指を差した箇所の英単語を約0.3秒で自動認識し、意味や例文を専用アプリに表示する。税込1万8570円。
「分からない単語を指さすだけで瞬時に訳を出してくれるって、本当に魔法みたいです。翻訳カメラアプリのように撮影する手間もなく、指さしの認識精度も高い。『すげぇ……』とため息が出るレベルの超翻訳ガジェットです」（文房具ライター・きだてたくさん）
■古川 耕 賞
カウネット「折りたたみ集中ブース」
折りたたむとファイルサイズになるパーテーション。3036円（S）、3545円（M）、4054円（L）（すべて税込）写真はSサイズだ。
「コロナ禍の真っ直中にある“今”を象徴する文房具として、これを選ばざるを得ないでしょう。突然の在宅ワークに戸惑う人々を助ける『自宅に仕事場をつくる文房具』。精神的効果も大きいと思います」（ライター/放送作家・古川耕さん）
■美崎栄一郎 賞
学研ステイフル「QuizKnock ×Gakken 地図付箋」
東大クイズ王・伊沢拓司さんが率いる知識集団「QuizKnock」と共同開発。白地図が印刷されている。税込各748円。
「“COVID19”の影響で国際的なニュース、日本各地のニュースが連日報道されるようになりました。この機会に、子どもも大人もこの地図付箋で、各国や各地域の位置をチェックしたいですよね」（ビジネス書作家・美崎栄一郎さん）
■伊東屋バイヤー 賞
三菱鉛筆「ジェットストリーム エッジ」
世界最小の0.28㎜ボール径を搭載した油性ボールペン。税込1100円。
「ペン先が0.28ミリの超極細にもかかわらず、他のジェットストリーム同様書き心地は滑らかで、発色は水性ボールペンのように濃いです。クリップの形状や握りやすいグリップ、重心など、デザインと実用性のバランスが秀逸な筆記具だと思います」（銀座 伊東屋 文房具バイヤー・吉田聡さん）
■イオンバイヤー 賞
コクヨ「2トーンカラーマーカー 〈マークタス〉」
ひとつのペン先に2色分のペン先をセットしたマーカー。税込165円。
「同系色の濃淡２色を合わせたり、グレーとカラーを合わせたり、2色の組み合わせが秀逸です。ノートがすっきりとまとまる上、ペンケースもかさばりません」（イオンリテール ステーショナリーバイヤー・綾部唯奈さん）
■GetNavi 賞
LIHIT LAB.「HINEMOスタンドポーチ」
口を開いてL字に立てれば、パーテーションになるポーチ。2970円（S）、 3630円（M）、 4345円（L）（すべて税込）
「国産帆布を使用したファッション小物にも見えるデザインで、男女ともに使いやすいのも魅力です」（GetNavi編集部）
■GetNavi web 賞
キングジム「＜テプラ＞Lite LR30」
スマホアプリから直感的に操作できるラベルプリンター。税込7480円。
「発売から30年を超えるロングセラーながら、常に時代に則した新モデルを生み出す開発姿勢も特筆もの」（GetNavi web編集部）
各部門の発表はこちらから
【トレンド部門】
仕事がはかどる！ テレワーク＆フリーアドレス文房具部門働き方改革の波を受け、ここ数年で一気に増えたテレワークとフリーアドレス。文房具業界でも、それらの働き方をより快適化するアイテムが続々と登場しています。10商品がノミネートしました。その第1位と上位入賞商品は？
https://getnavi.jp/stationery/496530/
【トレンド部門】
勉強がはかどる！ 学生応援文房具部門学生の間で勉強道具の写真をSNSにあげる「#勉強垢」がブーム。それに伴いユニークな勉強グッズも増えています。資格試験の勉強など、大人が使える商品も豊富。11商品がノミネートしました。その第1位と上位入賞商品は？
https://getnavi.jp/stationery/496532/
【機能部門】
書く・消す 部門「ジェットストリーム」や「MONO」といった鉄板ブランドに新モデルが続々登場。その一方でグリップを巻くシャープペンなど、ユニークなアイデアが光るアイテムも現れました。13商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は？
https://getnavi.jp/stationery/496535/
【機能部門】
記録する 部門「携帯性」と「カスタマイズ性」がキーワード。A4の紙をA5サイズで持ち運べるアイテムや、人気ノートのカスタマイズモデルの登場は大きなトピックでしょう。12商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は？
https://getnavi.jp/stationery/496537/
【機能部門】
収納する 部門ペンケースに壁面収納、書類ファイルなどバラエティに富んだラインナップ。16点中6点を占めるペンケースは、高い収納力以外にも価値を持つアイテムが目立ちました。16商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は？
https://getnavi.jp/stationery/496539/
【機能部門】
切る・貼る・綴じる 部門商品ジャンルがバラけた本部門。指が刃に触れない開梱カッターや、剥離紙を剥がす必要のない両面テープ、ゼムクリップ留め機など、ありそうでなかった商品が11商品ノミネート。その第1位と上位入賞商品は？
https://getnavi.jp/stationery/496541/
【機能部門】
分類する・印をつける 部門機能性とデザイン性を両立したアイテムが豊富。他部門に比べ女性向けのアイテムが多く、ビジュアルにこだわった、使っていて気分の上がるアイテムも目立ちました。11商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は？
https://getnavi.jp/stationery/496543/
