文房具
2021/12/13 19:10

ここまで最適化してくるとは! コクヨ「キャンパスノート」専用修正テープのこだわりぶりをチェック

さすがに「キャンパスノート」を知らない、という人はいないと思う。総合文具メーカーのコクヨから発売されている日本で最もメジャーなノートで、その年間生産数は1億冊! 間違いなく、文房具業界のレジェンドブランドのひとつだ。

 

このキャンパスブランドが、最近ちょっと面白い展開をしているように見える。例えば、2019年に発売された「キャンパス まとめがはかどるノートふせん」は、ノートの1ページにあと数行だけ書き足したい、といった際にページ端に貼って紙面を拡張できる、特殊な用途の付箋だ。キャンパスノートと同じ用紙に同じ罫線が印刷されているため、貼った際の違和感が非常に少ない、というのがポイント。要するに、キャンパスノートに使う専用ツール、と言える。

 

つまり「ユーザーがキャンパスノートを選ぶ理由」として、こういった専用ツールを作ったわけだ。もちろん、そもそもノート国内トップシェアという立ち位置があっての話ではあろうが、それにしても野心的なやり方だと思う。

 

今度は、キャンパスノートに特化した専用修正テープが登場

そして、そんなキャンパスノート専用ツールとして次に登場したのが、修正テープである。コクヨ「キャンパス ノートのための修正テープ」という名前からもはっきり分かる通り、まさにキャンパスノートのために作られたツールなのだ。

コクヨ
キャンパス
ノートのための修正テープ 5.5mm・6.5mm幅
6m220円/10m270円(ともに税別)

 

何がどうキャンパスノート専用か? というと、最大のポイントはやはり、キャンパスノートの紙色に合わせたテープ色だろう。これは貼り比べてみると一目瞭然で、一般的な修正テープはノート用紙に貼ると白すぎるのだ。そのため、修正した箇所がパキッと浮き出すように見えて、目立ってしまう。

↑「修正テープ」の部分を修正。肉眼だとなおのこと、一般的なテープの白さが目立つ

 

対して「キャンパスノートのための修正テープ」は、ほんのわずかに青みがかったグレー色のテープ。これがキャンパスノートに貼られると、なるほど、違和感はかなり少ないようだ。見る角度や光の当たり方によっては、ややテープ色が暗すぎるように見えることもあるが、それでも白浮きするよりははるかに目立ちにくい。

 

ラインナップは、テープ幅で6.5mmと5.5mmの2種(テープ長もそれぞれ6mと10mがあるので、正確には4種)を用意している。

↑ヘッドやボディのロゴ色もA罫(ピンク)用とB罫(青)用になっているので、使用時に間違えることはなさそうだ

 

修正テープを使い慣れている人であれば、このテープ幅に対しても「ん? なんか微妙に見慣れない数字だな」と感じるかもしれない。一般的な修正テープの幅は4mmや6mmといった整数であり、0.5という小数点以下の数字は存在しなかったからだ。

 

ではなぜ「キャンパスノートのための修正テープ」が6.5mm5.5mmなのかというと、それはキャンパスノートの罫線幅が7mmA罫)と6mmB罫)だからである

 

例えば6mm罫に対して5mm幅の修正テープを使うと、中央に貼っても上下に0.5mmずつの余白が出る計算になる。結果、修正しきれなかったはみ出しが発生してしまうわけだ。かといって6mm幅テープを使うと罫線まで消えてしまう可能性が高い。

↑テープ幅0.5mmの差で、修正しきれないはみ出しが発生している

 

そこで、罫線キワキワまで修正を入れられるよう、余白を可能な限り減らすための+0.5mm幅、という発想だ。ただし、罫幅から余白が少なすぎるため、美しくテープを引くためには、それなりに慎重に作業する必要はあると思う。

 

もうひとつ特徴的なのが、薄い金属板を採用した新しいテープヘッド。

↑金属板ヘッドがスパッとテープ端を切るため、修正テープが苦手な人でもカットミスが発生しにくい

 

紙面に当てて修正を入れたあとに本体を引き上げると、この金属板のフチでテープをきれいにカットする仕組みなのだ。このキレの良さはかなり優秀で、修正箇所に切り損ねてガタガタになったテープ端が残ることもなく、非常にスマート。「修正テープできれいに修正できない」というトラブルの大多数はこのカットミスに由来するはずなので、そこで失敗しにくいのはありがたい。

 

「キャンパスノート」以外でも使えるか?

この優秀なヘッドなら、キャンパスノート以外でも使いたいと思う人はいるかもしれない。

↑製品名下にテープを貼った状態。マルマンのルーズリーフ「ジウリス」はかなり色味が近いが、それ以外はやはり違和感あり

 

ただ、実際によく見てみると、ノート用紙の色って、意外と製品によって違う。そのため、キャンパス専用のこの修正テープを使うと逆により目立ってしまう、なんてこともある。例えばナカバヤシ「ロジカルノート」はやや紙面が赤っぽく、キャンパスノート用ではハッキリと浮いてしまうようだ(もちろん、罫線の合間に破線の補助線が入っている“ロジカル罫”に、そもそもマッチしてないという問題もあるが)。

 

もちろんメーカーとしては「だから、キャンパスノートに使ってくださいよ」と言ってるわけなのだが。

 

 

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