文房具
2022/2/21 19:30

2月22日「猫の日」に繰り出したい、猫じゃらし&じゃらされ系文房具2選

2月22日は「にゃん、にゃん、にゃん」の語呂合わせで、猫の日である。もちろんこれは日本限定の話であって、ロシアでは3月1日、ユーロ圏では2月17日、台湾は4月4日、アメリカ10月29日が猫の日として制定されているそうだ。あと、8月8日はインターナショナル・キャットデー(世界猫の日)。

 

世界全域でこうして記念日を制定してしまうぐらいだから、人類はとにかく猫が好きで好きで、もうほんとガチ好きでたまらないニャー、と言って間違いないだろう。

 

これは文房具業界を見ても分かることで、猫柄・猫モチーフの“猫文具”は、動物モチーフという区域を飛び越えて、完全にひとつの別ジャンルとして確立しているほど。そんな中でも、サンスター文具が2月22日の猫の日に向けて発売した「nyanko’s DAY」文房具シリーズがとりわけかわいかったので、ここは世界の全人類に向けて紹介しておこう! と思った次第である。

 

仕事や勉強には絶対に向かない、猫のためのボールペン

コロナ禍によって自宅時間が増えたためか、いま、ペット……特に猫を飼う人が大幅に増えているという。もちろん、気軽に飼っちゃってからの飼育放棄も増えるなど、いろいろと問題も出ているようだが……とはいえ、自宅でウツウツとしている時間にかわいい猫が加わることで、精神的な安らぎを得た人も多いと思うのだ。

 

で、そんな安らぎを在宅ワークしながらもっと感じたいよね、という欲張りな需要を満たすのが、「nyanko’s DAY」シリーズの「じゃらしペン」である。

サンスター文具
nyanko’s DAY じゃらしペン
900円(税別)

 

見た目は、耳かきの梵天(ふわふわした毛玉)っぽいのが付いただけのボールペンだが、実はその名の通り、猫をじゃらすことができる機能を搭載している。

 

というのも、後端の梵天から軸中央にかけて、弾力のあるシリコンゴムになっており、軽く振るだけでぷりぷりと動くようになっているのだ。で、この動きが猫の遊び欲をめいっぱい刺激する、というわけ。

↑ふわふわの梵天がシリコンの弾力で勢いよく揺れる。お、これは猫の好きそうな動き……!

 

↑中身は1.0mmの油性ボールペン。ペンとしてはかなりレガシーで、書きやすくはない

 

例えばこのペンでメモなんかを取ると、筆記するのに連動して、梵天がぷりぷりと動く。すると猫がつられて、ちゃい、ちゃい、とじゃれて邪魔してくるので、仕事にならず大弱り。というか、この時点ですでにかわいすぎて仕事どころじゃないのだ。(正直なところ、わざわざこのペンを使っている時点で、そもそも仕事する気はないな、と判断されても仕方ないんだけど。)

 

↑このペンで書いていると、自動的に猫が邪魔をしにくる仕組み

 

もちろん猫の中でも、大きくゆらーっとした動きが好きな猫や、硬い棒がしなるような動きが好きな猫、ちょろちょろと細かいアクションでじらされるのが好きな猫など、好みはいろいろ。だから、猫全般が確実に「じゃらしペン」に反応する、という保証はないので、念のため。

 

ちなみに我が家の猫2匹は、アグレッシブ気質なジム(オス・12歳)はぷりぷり動く梵天をヒャッハー! とハイテンションに追っかけてくれたが、ぼんやりと隅っこ暮らしを好むリリー(メス・12歳)は完全に無反応だった。

猫の手も借りたい人のための肉球付きペンケース

「じゃらしペン」は、猫を飼っている人が猫に向けて使う前提の文房具だ。対して同じ「nyanko’s DAY」シリーズの「ネコの手ペンケース」には、猫を飼っていない人でも猫と一緒に暮らす気分が味わえる(ような気がしないでもない的な感じ?)……という効果がある。

サンスター文具
nyanko’s DAY ネコの手ペンケース(茶トラ、三毛、サバトラ、白黒)
1800円(税別)

 

↑裏面にはこのとおり、立派な肉球が。ぷにっと感触が心地よい

 

要するに、猫の手形のペンケースなのだが、サイズ感がちゃんと程よく実物大。ふわふわとした毛並みの手触りも、それなりにリアルだ。もちろん手のひらにはぷにっとしたシリコン製の肉球も備えており、万全とは言えないまでも、まぁわりと猫っぽい。

↑容量は見た目よりたっぷり。筆記具なら15本以上は入って実用性も充分だ

 

なので、これをデスクに置いて作業をしている際、ふとしたときに視界に入ると「おっ、猫?」と思ってしまうのである。

 

↑在宅ワーク続きで荒んだ心を癒してくれる猫がいないなら、もうペンケースでもいいんじゃないか?

 

可能なら、いったん自分がこのペンケースを買ったことを忘れるぐらい作業に没頭すると、より効果的。もちろん、ペンケースが勝手に動いたりじゃれたり仕事の邪魔をしたりするわけではないが、ただ猫の手のようなものに対して「猫かな?」と思うだけでも、気持ちが充分に安らぐのは間違いない。猫は猫であるだけで尊いし、なんならもう猫っぽいだけでも充分に良いのだ。

 

住環境の都合などで猫が飼えないという場合は、こういったペンケースを導入するのも、ひとつの手じゃないだろうか。

 

 

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