文房具
2024/1/5 20:00

残り時間を色で実感!効率化したいビジネスパーソンこそ使うべき学習タイマー「時っ感3・2・1!」の実力

一般的に “学習タイマー” と呼ばれるツールが、昨今注目されている。主に勉強世代である小学生~高校生のあいだで使われている、文字通り勉強する際に時間を計るタイマーである。30分なり1時間なり時間を計ることで「その時間内は集中して勉強する」という制約になるので、ダラダラ勉強を防ぎ、“タイパ”(時間対効果)を上げるためのツールとしても有効と言えるだろう。

 

しかし、タイパを上げたいのは何も学生に限ったことではない。社会人もまた、時間を決めずダラダラと仕事をするよりは、短い時間内で効率よく作業を片付けた方がいいに決まっている。むしろ、日々時間に追われている大人こそ、学習タイマーを駆使してタイパ上げていこうぜ! という話なのである。そこで今回は、作業時間の管理にめちゃくちゃ便利な最新タイマーを紹介したい。

 

残り時間が可視化されて “見やすい” デジタルタイマー

その最新の学習タイマーというのが、SONiCの「時っ感タイマー 3・2・1!」(以下、時っ感タイマー)である。もともとはアナログ式タイマー「時っ感タイマー」があり、それをデジタル化したのが本商品だ。最近の学習タイマーとしてはやや大きめのボディで、前面がほぼ液晶パネルになっており、あとは上部にボタン2つとダイヤルを備えているのみ。かなりシンプルな操作系だ。

ソニック
時っ感タイマー 3・2・1!
3600円(税別)

 

使う際は、ダイヤルを時計回りにグリッと回すと、連動して回した分だけ液晶内の時間ゲージが扇形に赤くなる。それと同時に中央にはデジタル表示で「●●分」と表示されるので、設定したい時間までダイヤルを回して合わせればセット完了。

↑ダイヤルを回すことで残り時間を示す扇形の赤いゲージが増減する、シンプルで分かりやすいタイマー設定

 

 

そして、この「時っ感タイマー」シリーズ最大の特徴が、設定時に赤く表示された扇形の時間ゲージである。これは時間の経過とともにどんどん減っていく……つまりは残り時間が赤い扇の面積で可視化されるというもの。パッと見ただけで、スタート時からどれぐらい時間が経過して、残りはどれぐらいなのか、ということが直感的に掴める仕組みなのだ。

↑時計の読み方さえ知っていれば、数字を見なくても直感的に残り時間が把握できる

 

この「パッと見ただけで」というのがとても重要で、残り時間が直感的に把握できる=集中力が削がれにくい、ということ。もちろん、デジタル数字のみの表示でもいいのだが、それを見て、「設定時間の1/3ぐらい経過したな」など全体からの配分を計算するのは、わずかなりに脳のリソースを消費するはず。それなら、時間ゲージとデジタル数字、作業中や勉強中に嬉しいのはどっち? というのは、考えるまでもないだろう。

 

細部まで気が利いた使いやすさが高評価

先ほどの説明ではあえてスルーしたが、実は時っ感タイマー には、タイマー開始時にちょっとユニークな演出が発生する。スタートボタンを押すと、ゲージがグルグル回りながら「3……2……1」と画面内でカウントダウンしてから、タイマーがスタートするのだ。これが製品名の “3・2・1” の由来ということだろう。

↑「3, 2, 1,」のカウント、実際に使ってみるとかなりテンションが上がる

 

 

これによって「よし、やるぞ!」と気分が盛り上がるわけだが、とはいえそれだけではない。例えば、時間を計って模試に臨む場合、机上にあるタイマーのスタートボタンを押して、ペンを握って、いざ書き始めた時点で、すでに2~3秒は経ってるはず。つまり、それだけタイムロスがあるのだ。しかし、ボタンを押してから3カウントの猶予があれば、ペンを握って心を落ち着けた状態でスタートダッシュできる。これはなかなかに重要なポイントなのである。

 

もうひとつ重要なのが、時間設定の簡単さだ。一般的な学習タイマーは、時間・分・秒をそれぞれ別のボタンを押して設定しなくてはならないが、それと比べてダイヤルを回すだけで時間設定できるのは、簡単で思わず笑ってしまうほど。設定最大時間は60分で秒は設定できないが、ダイヤルをゼロ時から反時計回りに回すと、60分から減らす方向にゲージが動いてくれる。この操作も直感的で、とても使いやすい。試用してみた感覚では、「現行の学習タイマーで一番ラクに操作できるタイマー」と呼んでも過言ではないと思う。

↑ダイヤルは1クリック=1分なので、慣れれば画面を見ずに時間設定もできそう

 

カウントダウンタイマーは、ゼロになると「ピピピッ」とアラーム&フラッシュ(スタートボタンが光る)でお知らせしつつ、逆進してカウントアップタイマーに切り替わる。面白いなと感じたのは、ここでスタートボタンを押してもアラームとフラッシュが止まるだけで、カウントアップは続くという仕様である。設定時間をオーバーしても作業や勉強を続ける場合、どれぐらい過ぎてしまったかは計測したいけれど、アラームは邪魔になる。その点、時っ感タイマーならアラームに邪魔されることなく計測し続けられるというわけ。これは、ユーザーの実際のタイマー運用を心得てる設計だと思う。ちなみに、タイマーを止める場合の操作もいたってシンプルで、もう一度スタートボタンを押すか、ダイヤルでゼロ時に戻すかで良い。

↑アラームのオン/オフは小さなボタンで切り替える

 

↑電源は単四電池2本。充電式の電池は使用NGなので要注意

 

時っ感タイマーを紹介していると、どうしても「直感的に残時間が分かるゲージ」と「ダイヤルひとつで時間設定できる簡単さ」がメインになってしまうのだが……それに加えて、仕様のあちこちから垣間見えるユーザーフレンドリーさも素晴らしい、と言っておきたい。誰が使っても操作に迷うことはないだろうし、不満を感じる部分も少ないのではないだろうか。個人的には、汎用的な学習タイマーとしては、今一番オススメできるアイテムだ。

 

2024年こそ、効率アップを目指すぞ! という人に、ぜひ導入して欲しい一品である。