あけましておめでとうございます。2017年もよろしくお願いいたします!
……と、年が明けて自動的におめでたいなら良いのだが、この時期「けっ、めでたくなんかねぇよ!」とやさぐれている人たちもいる。主に受験生と、そのご家族である。なんせ、あと2週間もしないうちにセンター試験が始まってしまうのだから、そりゃいまはがっつり追い込みの時期に差し掛かっている。おせち料理だのテレビの年始特番だの、正月気分を味わってるヒマはないだろう。
とはいえ、お正月っぽさゼロではあまりに寂しいし、受験本番に向けて余裕がなさ過ぎるのもよろしくない。この辺りのバランスを取るため、お正月の勉強には「験を担いだ文房具」や「おめでたい文房具」を使うのがいいのではないか。
金と銀とでめでたくお勉強!
黒一色のシャープペンシルや鉛筆で勉強していると、気が滅入る……ということはないだろうけど、白い紙面にびっちりと書き込みのあるノートというのは、正月らしい華やかさには欠ける。ここはひとつ、お正月の間だけでもパッと華やかかつ豪華でおめでたい感じのノートを作るというのはどうだろうか?
パイロット
ジュースアップ 0.4mm ゴールド/シルバー 各216円
そのために使って欲しいペンが、パイロットのゲルインクペン「ジュースアップ 0.4」の金と銀だ。これまで、色の濃い紙にも書ける不透明メタリックインクペンというと、だいたいボール径0.7mmか、細くても0.5mm。インクの中のラメ粒子が詰まらないように、ペン先が細くできなかった。しかし、最新のジュースアップは、0.4mmの極細ペンなのにラメがキラキラのメタリックインクが使えるという驚きのペンなのだ。
このジュースアップメタリックシリーズと同時に発売された、全面真っ黒な「ブラックノート」に書いてみると、下地の黒にまったく負けない隠蔽力があり、さらに細かいラメがキラキラと光る。金と銀に輝くノートはいかにも縁起がいいし、なによりいままでのノートと雰囲気がガラッと変わって、勉強の気分転換にも最適だ。
また、新開発のペン先である「シナジーチップ」は、細い描線をコントロールしやすいパイプチップ(ペン先が細いパイプのもの)と、筆圧をかけやすくインクの出も早いコーンチップ(先端から円錐に広がったペン先)を掛け合わせたもの。
パイプとコーン両方のいいとこ取り的な性能を持っているため、細字なのにスルスルとインクが出てくる。滑らかなのにコントロールが効いている、独特の筆記感が味わえるはずだ。
満開! サクラサク鉛筆
今年の受験シーズンに“文房具で験を担ぐならコレ!”というのが、いかにも春がやってきそうなパールピンクの「さくらさくえんぴつ」。鮮やかなピンクの方が早咲きで知られる「河津桜」で、柔らかく可憐なピンクがお馴染み「ソメイヨシノ」である。
サンスター文具
さくらさくえんぴつ(左:河津桜/右:ソメイヨシノ) 各425円
まず注目すべきなのは価格設定。税抜394円は“さくら咲くよ”にかけられている。このカラーリングだけでもなかなかハッピーな雰囲気ではあるが、本当の験担ぎポイントは断面にある。
ご覧の通り、鉛筆自体がさくらの花型になっている。これ、よく見ればわかるのだが、きちんと花びらの切り込み部分まで再現された精巧なもの。老舗鉛筆工場の協力のもと、一年半もの歳月をかけて作り上げられているのだ。さらに、このさくら型の鉛筆を丁寧にナイフで削っていくと……
なんと削りカスがさくらの花びらに。 勉強するために鉛筆を削ることで、目の前にさくらの花びらがひらひらと舞う合格発表のシーンが広がるのだ。これはめでたい! ただし、あまり削りすぎると“桜散る”になってしまいそうなので、受験生はきれいに削った1本を使わずに御守りとして筆箱に入れておくのが良さそうだ。
ちなみに、この鉛筆はサンスター文具が毎年行っているアイデア文具コンテストでサンスター文具賞を受賞し、見事に製品化されたもの。その辺りもちょっと縁起の良い感じがするではないか。
いつもの2倍も回転する鉛筆削り器
縁起のいい鉛筆を紹介したら、やはりセットとしておめでたい鉛筆削りも紹介しておきたい。クツワの「2枚刃鉛筆削り」は、名前通り2枚の削り刃を搭載したことで通常の2倍のスピードで鉛筆が削れる鉛筆削り器だ。
クツワ
2枚刃鉛筆削り 410円
理屈はまったく単純で、普通の鉛筆削りの表と裏に刃を備えているので“1回転で両面から同時に削ることができる”というもの。
残念ながら、先述のさくらさくえんぴつを花びら状に削るのは難しいが、一般的な鉛筆なら気にせずサクサク削れる。まったく新品の状態からなら、8回転ほどでピンピンに尖った状態まで持っていけるのだ(普通の鉛筆削りだと20回転以上しないと尖らない)。
マークシート試験に鉛筆を使いたいのであれば、この削り器を筆箱に入れておくのがオススメ。芯折れなどのトラブルがあった場合、これならリカバリーが早いからだ。
ところで、なんで2枚刃鉛筆削りが「おめでたい」のか? というと、単にかつて正月の風物詩である、海老一染太郎師匠のあの名台詞にあやかってみた、というだけの話である。
「いつもより余計に(2倍)回しております!」