乗り物
2025/7/2 21:00

新型マシンを徹底解説!ブリヂストンが冠スポンサーを務める世界最大のソーラーカーレースで王座奪還を目指す日本最強チームを取材

新型車両の走りはいかに!? いよいよデモ走行スタート!

記者会見後は、湘南キャンパスの中央通りへと場所を移しデモ走行へ。車体は、チームメンバーによって試走会場へと運ばれました。

↑軽量素材で作られているため、総重量は150kg程度。チームメンバーによって軽々と持ち上げられました。

 

 

コックピットには、小平苑子氏が乗り込み、協賛企業の関係者と多くの記者が見守るなか、快走を見せました。太陽電池で走るため、現場に響くのはタイヤが地面を擦る音のみ。かなり静かに走り抜けて行きます。速度は、太陽電池のみで90 km/h、電池を合わせると最大時速は130︎km/hまで出せるそうです。

 

↑コックピットに乗り込んだ小平苑子氏。エネルギーを無駄なく走行に使用するべく、コックピット内にはいっさい冷暖房設備がなく、小さな空気取り入れ口があるのみ。そのためレース中のドライバーは、体力的にも過酷な状況に置かれます。

 

↑操縦席も極限までコンパクトな設計で、小柄なドライバーでも窮屈に感じる狭さです。体はほぼ動かせないため、すべての操作系統はハンドル部分に集約。アクセルやブレーキもダイヤルつまみになっています。

 

↑東海大学ソーラーカーチームのユニフォームを着たチームメンバー。BWSCは参加チーム間の交流が盛んで「ユニフォーム交換」まで行われるとか。なかでも東海大学チームのユニフォームは、海外チームから「交換して欲しい」と声をかけられるくらい大人気なんだそう。

 

今大会で16回目となるBWSC2025は、8月23日の予選を経て24日にレースがスタート。そこから5日かけて走行し、28日にアデレードでのゴールが予定されています。レースの様子は、InstagramとFacebookの公式アカウントにて随時、紹介されるとのこと。これまで培ってきた経験とノウハウが、再び優勝という栄冠を勝ち取れるか。活躍に期待したいと思います。

 

 

資料提供/東海大学 撮影/鈴木謙介 編集/鈴木翔子

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