新型車両の走りはいかに!? いよいよデモ走行スタート!
記者会見後は、湘南キャンパスの中央通りへと場所を移しデモ走行へ。車体は、チームメンバーによって試走会場へと運ばれました。
↑軽量素材で作られているため、総重量は150kg程度。チームメンバーによって軽々と持ち上げられました。


コックピットには、小平苑子氏が乗り込み、協賛企業の関係者と多くの記者が見守るなか、快走を見せました。太陽電池で走るため、現場に響くのはタイヤが地面を擦る音のみ。かなり静かに走り抜けて行きます。速度は、太陽電池のみで90 km/h、電池を合わせると最大時速は130︎km/hまで出せるそうです。
↑コックピットに乗り込んだ小平苑子氏。エネルギーを無駄なく走行に使用するべく、コックピット内にはいっさい冷暖房設備がなく、小さな空気取り入れ口があるのみ。そのためレース中のドライバーは、体力的にも過酷な状況に置かれます。
↑操縦席も極限までコンパクトな設計で、小柄なドライバーでも窮屈に感じる狭さです。体はほぼ動かせないため、すべての操作系統はハンドル部分に集約。アクセルやブレーキもダイヤルつまみになっています。
↑東海大学ソーラーカーチームのユニフォームを着たチームメンバー。BWSCは参加チーム間の交流が盛んで「ユニフォーム交換」まで行われるとか。なかでも東海大学チームのユニフォームは、海外チームから「交換して欲しい」と声をかけられるくらい大人気なんだそう。
今大会で16回目となるBWSC2025は、8月23日の予選を経て24日にレースがスタート。そこから5日かけて走行し、28日にアデレードでのゴールが予定されています。レースの様子は、InstagramとFacebookの公式アカウントにて随時、紹介されるとのこと。これまで培ってきた経験とノウハウが、再び優勝という栄冠を勝ち取れるか。活躍に期待したいと思います。
↑実際のコースの地図。文字通りオーストラリアを縦断。コースは赤土が続く砂漠地帯の一般道で、オーストラリア人でさえ足を踏み入れることは稀。サソリや毒グモに遭遇することもあるそうです。そんななか、夜は自分たちで張ったテントに泊まり、翌日に備えます。 ↑お披露目された「2025年型 Tokai Challenger」。その車体には、協賛企業の名前がズラリ。東レと東レ・カーボンマジックが軽量で高強度な素材「炭素繊維」と成型技術を提供したり、大和リビングが先発隊の宿泊先を提供したりと、車体から大会中の生活まで、様々な企業に支えられています。 ↑右から、今回チームの総監督を務める佐川耕平氏、広報班の鬼頭優菜氏(経営学部3年)、学生ドライバーの小平苑子氏(大学院 工学研究科機械工学専攻修士1年)。 ↑「2025年型 Tokai Challenger」のソーラーパネル部分(ドライバーが乗り込むために車体上部が開いた状態になっています)。パネルの枚数は2023年は258枚だったのに対し、今回は384枚と126枚も増えました。 ↑これは従来の半分近くの容量です。満充電できる量が減るため、蓄電したバッテリーでの走行距離がおのずと短くなることを意味します。 ↑東海大学チームの車体では、多数の形状から床面形状を検討した結果、フロントタイヤ内側の底面を凹ませることで、空気抵抗力を3.5%減少することに成功。 ↑センシング技術を用い、単位面積あたりどのぐらいの太陽エネルギーが届いているかを分析。ドライバー以外のメンバーはサポートカーに乗って並走し、これらの気象データをもとに、走行計画を立て、ドライバーに伝えます。 ↑1996年からこの大会に出場し、チームへの指導を続けてきた木村英樹学長。この春、東海大学学長に就任されました。 ↑小平苑子氏。 ↑軽量素材で作られているため、総重量は150kg程度。チームメンバーによって軽々と持ち上げられました。 ↑コックピットに乗り込んだ小平苑子氏。エネルギーを無駄なく走行に使用するべく、コックピット内にはいっさい冷暖房設備がなく、小さな空気取り入れ口があるのみ。そのためレース中のドライバーは、体力的にも過酷な状況に置かれます。 ↑操縦席も極限までコンパクトな設計で、小柄なドライバーでも窮屈に感じる狭さです。体はほぼ動かせないため、すべての操作系統はハンドル部分に集約。アクセルやブレーキもダイヤルつまみになっています。 ↑東海大学ソーラーカーチームのユニフォームを着たチームメンバー。BWSCは参加チーム間の交流が盛んで「ユニフォーム交換」まで行われるとか。なかでも東海大学チームのユニフォームは、海外チームから「交換して欲しい」と声をかけられるくらい大人気なんだそう。
資料提供/東海大学 撮影/鈴木謙介 編集/鈴木翔子