乗り物
2017/3/26 16:00

MJブロンディがシトロエンC4を徹底解剖! 地味になったが国産車のように使い勝手がいい!

ベテラン自動車ライターのMJブロンディとフリーエディターの安ドが、深いような浅いようなクルマ談義をします。いつもは奇想天外な技術やデザインを採用しがちなシトロエンのハッチバックだが、意外と普通!?

 

【PROFILE】
●MJブロンディ(清水草一)

日本中の貧乏フェラーリオーナーから絶大な人気を誇る大乗フェラーリ教の開祖。自動車評論家としてはもはやベテランの域で、様々な自動車専門誌や一般誌、Webなどに寄稿し、独自の視点でクルマを一刀両断しまくっている。

 

●安ド

元ゲットナビ編集部員のフリーエディター。MJブロンディを慕い「殿」と呼んでいる。

 

【今月のテーマ】

シトロエン/C4】

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SPEC【FEEL BlueHDi】●全長×全幅×全高:4330×1790×1490mm●車両重量:1380kg●パワーユニット:1560cc直列4気筒SOHCディーゼル●最高出力:120PS/3500rpm●最大トルク:30.6kg-m/1750rpm●カタログ燃費:20.2km/ℓ●価格:259万~279万円

安ド「殿!半年ほど前にプジョー308のディーゼルモデルを取り上げましたが、その際、なんとおっしゃったか覚えてますか?」

MJ「まったく覚えておらぬ」

安ド「『このエンジンはすばらしいので、早くシトロエンにも搭載して欲しい』とおっしゃってます!」

MJ「そうであったか!」

安ド「実現しました!これがシトロエンのC4ディーゼルです!」

MJ「うむ。しかしC4はダメだ」

安ド「ガクー!せっかく殿が望んだとおりになったのに!」

MJ「C4はシトロエンとしては、あまりにもデザインが凡庸である。VWゴルフにガチンコ勝負を挑むため、メチャメチャおとなしい形になってしまった」

安ド「確かにおとなしいですが」

MJ「しかも発表からすでに6年も経っている。いまさらディーゼルを搭載されても困る」

安ド「そんな殺生な!乗ったらいいクルマでしたよ!」

MJ「うむ、その通り。乗ったらいいクルマであった」

安ド「アクセルを踏み込んだときのトルク感が心地よかったです」

MJ「以前取り上げたプジョー308は、2ℓディーゼルだったが、今回のシトロエンC4は1.6ℓディーゼル。こちらのほうがエンジンが軽快だな」

安ド「これなら、2ℓはいらないのではないでしょうか?」

MJ「うむ。その通り。価格もかなり安い。1.6ℓが推奨だ」

安ド「しかもこのクルマ、国産車みたいに装備が充実してるじゃないですか!」

MJ「うむ、その通り。給油口オープナーが付いていたのには驚いた。フランス車の給油口は大抵、ロック機構がドアと連動しているだけの手動開閉式だが、C4はオープナーボタンを押すと給油口がパカッと開く。まるで国産車だ」

安ド「ドアミラーも、キーをロックすると自動的に電動格納されますね!」

MJ「うむ。少し昔のフランス車は、電動格納ドアミラーなどあり得なかった。これはまるで国産車だ」

安ド「フランス車が日本車をマネしたんですかね?」

MJ「わからん。実に不思議だが便利だ」

安ド「フランス人もそのあたりの便利さに気付いたんじゃないでしょうか?」

MJ「フランスでは北野 武も人気あるし、その影響か?」

安ド「さすがにそれはないと思いますが……」

MJ「このクルマ、見た目は地味で実用的だが、よく見ると小さいところに特徴があった」

安ド「どこですか?」

MJ「インパネの照明色を5段階で変えられることだ」

安ド「メルセデスみたいですね!」

MJ「しかしその色の変化が実に地味だ。白から青系に5段階で変わるだけ。メルセデスはピンクや紫も選べるのだが」

安ド「さすがにそこは予算の関係ではないでしょうか!」

 

 

【注目パーツ01=ステアリング

デーンと構えたボタンたくさんなハンドル

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シックな雰囲気でどちらかというとレトロ感さえ感じられるインパネまわりですが、そこに鎮座するステアリングは、径が大きくてゆったりしています。ボタンもたくさんついていて機能性も高いです。

 

【注目パーツ02=足回り】

普通のサスでも悪くない乗り心地

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かつてシトロエンといえば、油圧制御式サスペンション「ハイドロ」がその代名詞でした。このC4のサスペンションは普通の金属バネですが乗り心地は良好。若干硬めですが、揺れをすぐに吸収してしまいます。

 

【注目パーツ03=6速AT

効率のよさが自慢のトランスミッション

 

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ディーゼルエンジンと組み合わされるのは、スムーズで低燃費や静粛性にも貢献する6速AT(オートマチック・トランスミッション)。フィーリングがいいと思っていたら、なんと日本のアイシン製でした。

 

【注目パーツ04=給油口&オープナースイッチ

日本では当たり前の機能を搭載!

 

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国産車に慣れている方にとっては普通ですが、給油口のオープナースイッチがある欧州車は珍しい。まるで日本車みたいです。その内側にあるのは、中フタのないキャップレス型の給油口です。

 

【注目パーツ05=ディーゼルエンジン

クリーンテクノロジーが 低燃費とパワフルさを両立

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ディーゼルの開発に関しては、1922年からテストを開始しているという長い歴史を持つシトロエン。このBlueHDiディーゼルは集大成だそうで、エコで走りも気持ちいい。小排気量でも不満のないエンジンです。

 

【注目パーツ06=ドアミラー】

スイッチひとつで簡単に電動格納

 

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カタログを確認すると、電動格納式ミラーが標準装備となっています。かつてのシトロエンを知るものとしては、こんな日本車的な便利装備が標準であることに驚きます。それだけC4のライバルが強力ということでしょう。

 

【注目パーツ07=フロントシート

質感の異なる素材を組み合わせ

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座っていると気付きませんが、よく見るとシートは非常に細部までこだわってデザインされています。表面素材はパッと見でも3種類以上使われていますし、上質ながらスポーティなシトロエンらしい模様が特徴です。

 

【注目パーツ08=スタータースイッチ

センターコンソール上でプッシュ!

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近年、プッシュ式スターターの採用が多くなっていますが、位置はたいてい前面のステアリング周辺です。が、C4では運転席と助手席の間にあり、他の乗員に見せびらかすことができます。

 

【注目パーツ09=燃費計

カタログを超えたさすがの燃費性能

 

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今回、長距離(高速、一般道、渋滞など様々)走行をしてみましたが、特別エコ走行をしたわけでもないのに、通算で20.4km/ℓというすごい数値がでました。カタログ燃費値を上回ってます。

 

【最注目パーツ=メーター照明

3眼メーターの表示光は5段階で色味の調整が可能

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メーターパネルは、デジタル表示とアナログ表示を組み合わせた凝った造りをしています。また、表示板を照らす照明は、ホワイトからブルーまで5段階で色味を調整することができて、フランス車らしからぬ緻密さが魅力です。ただ、白系と青系のみで5つも段階を切るのなら、別の色を入れてくれてもいいのに。

 

撮影/髙木博史

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