乗り物
2017/5/17 17:00

【画像多数】「まだ大丈夫」と思っていたら危険かも!? ロードバイク・ブレーキワイヤーの交換方法(シマノ他)

ロードバイクのメンテナンスの基礎知識を伝授するコーナー。今回は、「ブレーキワイヤーの交換(シマノ他)」のやり方についてレクチャーしていきます。ブレーキは、ロードバイクの最重要パーツ。まめなチェックで劣化を見逃さないようにしたいです。

 

【使用する工具】

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アーレンキー

 

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プライヤー

 

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ワイヤーカッター

 

【バーテープを外す】

ブレーキの劣化やダメージは、少しでも点検を怠ると恐ろしいほど大きなトラブルに発展してしまうものだ。〝まだ大丈夫だろう〟と先のばしせず、こまめなメンテナンスを肝に銘じたい。

 

ブレーキワイヤーの交換は、インナーだけでなくアウターも含めて必要なケースもある。インナーだけの場合は、インナーキャップを外してブレーキのワイヤー固定ボルトを緩めれば引っ張り出せる。次に新しいワイヤーをブレーキレバーのワイヤー用の穴に通し、張りを調整して固定する。最後に再び適正な長さにカットすれば OK だ。アウターワイヤーごと交換するには、まずハンドルのバーテープを外す。これでアウターワイヤーが露出するので、ブレーキアーチのワイヤー固定ボルトを緩めてそれを外す。

 

1.アウターワイヤーを交換するためには、露出させなければならない。まずはバーテープを外そう。

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ブレーキブラケットに穴がある場合、アウターワイヤーの取り回しは以下のようになっていることが多い。

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【古いインナーをブレーキアーチから外す】

2.ワイヤーを固定しているボルトを緩めてブレーキからワイヤーを外し、古いワイヤーを抜き取る。

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【インナーを抜く】

次にトップチューブからインナーワイヤーを抜き取り、そこでブレーキレバーを引き、中のカバーを外す。

 

3.トップチューブのアウター受けの部分から、インナーワイヤーを抜き取る。

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【ブレーキレバーから抜く】

インナーワイヤーのストッパーのタイコ(ワイヤー先端の金具)が出てくるので、それをプライヤーで引っ張り出す。

 

4.続いて、ブレーキレバーを引き、中に入っているカバーを取り外す。

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5.飛び出してきたワイヤーを抜き取る。手で取り出しにくい場合は、プライヤーを使ってタイコを引っ張り出す。

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【新しいアウターの準備】

新しいアウターワイヤーは、古いアウターワイヤーと同じ長さにカットする。アウターワイヤーをカットしたときに切り口が潰れるとインナーワイヤーに通りにくくなるので、ヤスリなどで切り口を整えておくと作業効率が上がる。

 

6.新しいアウターワイヤーの長さを決める。このとき、今まで使っていたものを参考にすると間違いがない。

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7.切り口は、内部の金属が剥がれたり、潰れたりしていることが多い。このままではワイヤーが通らない。

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8.潰れている場合は、ヤスリなどで修正する。あくまで潰れている部分を削るのが目的だ。

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【新しいインナーを通す】

新しいワイヤーを準備したらブレーキレバー側から新しいインナーワイヤーを通していく。ハンドルバーからワイヤー側に出てきたら、それを引っ張り、タイコ部分を固定する。

 

9.ハンドルバーからワイヤーが出てきたら、そちら側を引っ張ってタイコの部分を固定する。

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【インナーにアウターを通す】

そして、アウターの内部に潤滑油を入れてインナーワイヤーを通していく。ワイヤー交換時にアウターがあまり劣化していない場合は、インナーだけを交換してもいい。

 

10.アウターの中に潤滑剤を入れておくと、インナーワイヤーが通りやすくなる。潤滑剤は少量で十分だ。

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11.アウターにインナーワイヤーを通す。アウターに劣化がなければ、元のアウターを使ってもかまわない。

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12.フレームのアウター受けのところにはめるアウターカップを装着する。アウターカップは使わない箇所もある。

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【アウターをセットする】

次に、アウターワイヤーの端にアウターカップを被せ、アウターワイヤーをハンドルに沿わせて固定する。ハンドルの種類によってはワイヤーをガイドする溝があるものもあるのでチェックしておこう。先ほど取り付けたアウターカップはこのタイミングでフレームのアウター受けに入れて固定しよう。

 

13.アウターワイヤーをハンドルに沿わせて固定。ワイヤー用の溝がある場合は、それに沿って固定する。

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14.さきほど付けたアウターカップをトップチューブのアウター受けに入れる。

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【アーチにワイヤーを固定】

続けて後輪のブレーキ部分にワイヤーを通す。ワイヤーをボルト部分に通し、次にブレーキを手で握ってブレーキシューをリム面に接触させる。ワイヤーを引っ張った状態で、アーレンキーを使ってボルトを締め付けてワイヤーを固定する。このときしっかりとブレーキシューを押さえ続けておくことが重要だ。ブレーキレバーのカバーを元に戻したら、ブレーキレバーを引いてブレーキの利き具合をチェックし、微調整をする。

 

15.後輪までワイヤーを持ってきて、リアブレーキにワイヤーを通す。

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16.ブレーキシューを両側から押さえた状態でワイヤーの張りを調整する。

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17.ブレーキシューを両側から押さえて、ワイヤーを引っ張った状態でボルトで 固定する。

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【インナーキャップをはめる】

調整が終わったら余ったインナーワイヤーを切り落とす。ワイヤーカットは、これ以前の工程でやってしまうと短くなってしまうことがあるので、このときに行うのが賢明だ。最後にワイヤーの端にインナーキャップを施して作業は終了。

 

18.余ったインナーワイヤーを切り、ワイヤーエンドにインナーキャップをはめて潰す。

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19.これが、ブレーキワイヤーが正しく固定されている状態だ。

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【ブレーキレバーのカバーを戻す】

20.ブレーキレバーのカバーを元に戻す。ドライバーを使うときはネジ穴を削らないように注意する。

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【ブレーキの利きをチェック】

21.ブレーキを握り動かしてみて、ちゃんと利いているかブレーキシューの動きを確認してチェックする。

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【こちらもチェック】

こんなワイヤーは交換しよう

ブレーキとシフトのワイヤーは乗り方ひとつで傷み方がずいぶん違う。交換時期でなくとも、錆びていたり、先端がほつれていたり、切れていたりしたら劣化している証拠。すぐに交換したい。早期発見のためにこまめな点検が必要だ。

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ワイヤーカッターで正しく切る

ワイヤーは必ず、ワイヤーカッターで切断する。プライヤーやニッパーなど他の工具で切ると、切り口が汚くなってしまうことが多いので気をつけよう。力まかせに切って、ほつれていたりすると、メンテナンスのときに手に触れてケガをする恐れがある。そのうえインナーキャップが被せにくい。

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以下の写真は間違った例。

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