ロードバイクのメンテナンスの基礎知識を伝授するコーナー。今回は、「ブレーキワイヤーの交換(カンパニョーロ)」のやり方についてレクチャーしていきます。イタリアの自転車部品メーカー、カンパニョーロは独自のブレーキワイヤー構造を持ちますが、交換の方法はシマノとほとんど変わりません。
【ブレーキアーチからインナーを抜く】
カンパニョーロのブレーキワイヤー交換は、ブレーキアーチの側面に付いているワイヤー固定ボルトを緩め、インナーワイヤーを抜くところからスタート。
1.カンパニョーロの場合、側面に付いているワイヤー固定ボルトを緩め、ワイヤーを抜き取る。
【レバー部からインナーを抜く】
次にブレーキレバーを引いてブレーキワイヤーのタイコが見えるようにする。それを手かプライヤーで引っ張り出し、インナーワイヤーを抜く。そこから先は、シマノのブレーキワイヤーの手順と同様に、新しいインナーワイヤーをブレーキレバーに通し、張りを調整して固定する。最後に適正な長さにカットすれば OK だ。
カンパニョーロが他メーカーと大きく異なるのは、キャリパーブレーキを開くクイックリリースボタンがエルゴパワー(カンパニョーロが開発したブレーキバーとシフトレバーを一つにしたシステムの総称)に付いている点だ。それがわかっていれば、ブレーキワイヤーの交換手順は基本的に他社と変わらない。
2.ブレーキレバーを引き、タイコを見えるようにする。ワイヤーを外しておけば簡単だ。
3.タイコを引っ張り出す。手で行うのが難しい場合は、プライヤーなどを使ってもかまわない。
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カンパニョーロとシマノの違い
シマノとカンパニョーロでは、ブレーキワイヤーのタイコの形と、ハンドル部分からのワイヤーの取り回しに違いがある。タイコはシマノが円形なのに対し、カンパニョーロは四角形。両者はブレーキワイヤーの出ている部分が異なる。