乗り物
2015/4/1 15:05

人気コンパクトSUV4台を横比較!

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今回は、好調なマツダの新世代商品第5弾として注目度の極めて高い最新の「CX-3」や、日本国内におけるSUVの販売台数で2014年に首位の座についたホンダ「ヴェゼル」、日本だけでなく欧州市場で驚くほどのヒット作となった「ジューク」など、すでにおなじみのコンパクトSUVを、改めてチェック!

 

その前にコンパクトSUVの昨今の傾向を解説!

コンパクトSUVは“使えるスペシャルティカー”

もともと、悪路走行を含む、移動の自由度を高めるためのクルマとして生まれたSUVですが、乗用車ベースの快適性を重視したオンロード向けの車種が増えてきました。特に最近は、CセグメントやBセグメントといったコンパクトクラスのSUVが続々と登場しており、世界中で販売台数を伸ばしています。(厳密には「SUV」と「クロスオーバーSUV」あるいは単に「クロスオーバー」と呼ぶものは異なるのだが、ここでは「SUV」と呼びます)

 

いま世に出ているコンパクトSUVの多くは、ベース車両がハッチバックの実用車であるケースが多いです。コンパクトクラスのハッチバック車は、使い勝手や取り回しなどの利便性には優れますが、特別感や所有する喜びという点ではどうしても価格の高いクラスのクルマには及びません。ところが、SUVテイストのデコレーションを施すことで、ベース車両に対して存在感や上級イメージが高まり、一気にそのクルマのバリューが上がったように感じられるのです。それでいて価格はコンパクトカーのプラスαにとどまるので、買う側にとってはお買い得感のある魅力的な商品になるわけ!

 

 

 CX-3は近年マツダの集大成!

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デミオをベースとするCX-3は、近年のマツダが展開してきた魂動デザイン」の集大成といえる一台。コンパクトクラスらしからぬ、極めて表情豊かなデザインが特徴です。例えば、陽の下で見るとキャラクターラインがくっきりと浮かび上がり、変化に富んだ色味を見せます。

 

また、エンジンをディーゼルのみと割り切ったうえ、すべてのグレードでMTとATを選べるようにしたのも非常に特徴的。そのディーゼルエンジンには、音質を改善するユニークな機構を採用するなど、これまたコンパクトカーとは思えない作り込みが施されています。

 

走り味は、このところ高く評価されている「スカイアクティブ」への期待を裏切らないもの。直進安定性も高く、ディーゼルの余力ある動力性能と相まって、小さな車体でありながらロングドライブも得意という印象です。さらに、一連のマツダの新世代車に比べると、よく曲がることを強調していますね。さらに、スカイアクティブ技術によりモーターなどの特別な道具を用いることなく、MTモデルで25km/ℓの燃費を達成しているのも立派でです!

 

価格は一見、割高(ベースグレードで237万6000円)に見えますが、税制面(2月時点で13万円)で優遇されるため、実質的にはそれほど高いわけではありません。内容を考えると買い得感は十分に高いといえます。

 

 

 ガソリン車との価格差が少なくハイブリッドが狙い目!

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フィットをベースとするヴェゼルは、2014年の新車販売台数が9万6029台で、新車販売ランキング全体の7位。このカテゴリで最も売れているモデルです。パワーユニットは1.5ℓのガソリンエンジンと、1.5ℓ+モーターのハイブリッドが選べ、燃費はハイブリッド車=27.0km/ℓ、ガソリン車=20.6km/ℓと、やはりハイブリッドがだいぶ上回ります。しかし、価格差はハイブリッド車=225万2572円~、ガソリン車=192万3429円~と、それほど大きくないので、ハイブリッドを積極的に選びたくなる価格設定!

 

さて、 メカニズム的にはフィットとの共通性が高いのですが、SUVテイストを与えるだけでなく、インテリアを上質に仕立てるなど、より魅力的に見えるよう努力していることも見て取れます。

 

走りは、後席の乗り心地にやや硬さがありますが、走り味はいたって軽快! 懸案だったトランスミッションの制御も、リコール問題が一段落し、最新モデルではかなり改善されています。

 

 価格に対してのデザインのトガり具合が秀逸!

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ジュークの登場は2010年6月。いま、特徴的なデザインのSUVが増えてきていますが、そのきっかけをつくったクルマです。登場した当初は「こんな奇抜なデザインのクルマが売れるのか!?」と感じた人が大勢いたようですが、けっこうなヒット作となりました。室内空間や荷室の広さはコンパクトカーと同等ですが、そこを割り切ったからこそこのデザインが成立したといえます。

 

若者向けというイメージが強いジュークですが、実際には年齢の高い世代のユーザーもかなり多かったよう。

 

エンジンは、普及グレードには1.5ℓ自然吸気、高性能版には1.6ℓ+直噴ターボを搭載。後者のGT系には後輪の左右輪間で駆動力を調整し回頭性高めるトルクベクタリング機構が与えられているのも特徴です。そのGT系は別格とはいえ、全体としては価格が控えめ(173万7720円~)な設定なのも魅力的です。

 

ジュークの欧州ナンバーワンを奪取!

(E2) FAMILY TRIP VERSION - CHROMED EXTERIOR PACK

一方で、欧州市場で販売ナンバーワンだったジュークにかわってその座についたのが、ルノーのキャプチャーです。こちらもデザインはかなりユニークで、2トーンカラーも選べるのが特徴。着せ替えできるシートカバーや、自由度の高いラゲッジなど、独創的な装備も魅力で、使い勝手も抜群です。

 

パワートレインは1.2ℓ直4直噴ターボエンジンとDCTを組み合わせているあたりも、日本車にはない設定で興味深い! 日本市場でもそこそこ人気が高いようで、よく見かけるようになってきました。価格は256万9000円~267万2000円と、国産車に比べるとやや割高ながら、内容を考えると十分に納得できる設定で、むしろ買い得感を覚えるほどです。

 

そのほかにもコンパクトSUVは百花繚乱!

上で挙げた3モデル(ジュークを除く)は専用のボディシェルが与えられているのが特徴。ですが、SUV人気にあやかるべく、ベース車とボディシェルを共有しながら、地上高を高め、デコレーションするなどして、より手軽にSUV化したお買い得なモデルも見受けられます。

 

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アクアは2014年秋のマイナーチェンジで、SUVテイストの加飾を加えた「X-アーバン」がラインナップに加わりました。これまでのエコなイメージに加えて、今後はこのXアーバンもアクアのもうひとつの顔としてキャラクターを確立していくかもしれません。

 

また、クラスとしてはひとつ上となりますが、ベースのインプレッサから大胆に差別化を図り、独特の雰囲気を漂わせているスバルのXVも人気が高いです。スバル初のハイブリッドも設定し、アイサイトのカメラの情報をもとにモーターを駆使して効率よく走らせるという新しいことにもチャレンジしていることにも注目!

 

海外勢においても、そう遠くないうちにBMWやアウディもこのカテゴリにニューモデルの投入予定があることが明らかにされています。今後もコンパクトSUV市場は、さらなる盛り上がりを見せてくれそうで

 

文/岡本幸一郎

 

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