桜満開の博多の街をメルチャリで爆走してみた!
さて、メルチャリのディティールはチェックできたので、さっそく初ライドと洒落込みたいと思います。
初めて来た博多の街。博多駅から少し離れるだけで、そこら中に桜が咲いています。正直、この小径車では超高速で走れるわけもなく、街並みを眺めながら、ゆっくり走るにはメルチャリはジャストな自転車でしょう。筆者は弱虫なので、ゆっくりペダルをこぐのが好みです。決して筋肉に話しかけたり、超絶前傾姿勢などはしません!
春風が吹く街をゆるゆるサイクリングしましたが、もうサイコーでした。博多は坂道が少なく、飲食店やショッピングモールなどの都市機能が狭い範囲に凝縮されているため、自転車で走るに適している街だと改めて感じました。メルチャリがこの地区で最初に開始されたのも頷けます。
さて、博多サイクリングを満喫したところで、メルチャリを返却してみます。返却は、メルチャリ専用のポートであれば、どこでもOK。つまり、最初に借りたポートに返さなくてもいいのです。ただし、ポートが満車だと返却できないので、ポートの位置と返却可能かをアプリで確認します。
利用料金は1分間4円。支払いは、クレジットカード、コンビニ、ATMに対応しており、1か月ごとに請求される仕組みです。
まだまだ発展途上のサービス?
今回、初めてメルチャリを利用しましたが、料金は安いし便利だなと思う反面、いくつか疑問も残ります。
まず、最初にメルチャリを借りた際には、近くのポートに在庫がなく、在庫があるポートまで1kmぐらい歩かされました。メルチャリを移動手段として使いたいのに、借りるまでに歩かされては本末転倒かと。
今回の現象は極端な例かもしれませんが、乗りたいときに近くにないと、移動手段としてはアテにできないのがツラいところ。今後、台数やポート数を増やすとのことなので期待したいところです。
また、メルチャリには鍵が1つしかついていません。前述したとおり、シート下の鍵を掛けてしまうと、自動的に返却したことになってしまいます。例えば、メルチャリで爆走している最中に、お腹が減って博多ラーメンのバリカタが食べたくなり、ラーメン屋さんに立ち寄るとします。当然、シート下の鍵をかけるワケですが、ここで一旦、返却されたことになってしまいます。返却したということはほかの人に借りられちゃう可能性もあるのです。そうすると、見知らぬ土地で途方に暮れて、諦めたくなくてもそこで試合終了となってしまうワケです。
そもそも、ポート以外のところで施錠してしまうと、放置自転車として運営側に認識されるらしく、ほかのメルチャリユーザーに救出を求められます(ただし、運営側のトラックが回収に来ることもあります)。
かといって、無施錠で駐輪するわけにもいかず、この状態を防ぐには自前でチェーンロックを持っていくなどの策を講じる必要がありそう。ただし、この手法は規約に違反する可能性もあるので、オススメできません。
メルチャリはレンタルサイクルというよりも、シェアサイクルなので、あくまでもポート間を移動するためのもの。しかし、それならば、ポートの数も自転車の数ももっと増やして、乗っては返してを繰り返して、食の街「博多」を堪能したいものだと思った食いしん坊の筆者なのでした。