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2018/4/24 9:00

【あおり運転に屈しないドラレコ選び07】全方位撮影により 前後左右に死角なし――ユピテル Q-02cの場合

「あおり運転」とは、前方の車両に対して車間を極端に詰めたり、並走しながら幅寄せしたりする迷惑行為のこと。これによる事故やトラブルが多発し、社会問題となっています。もし被害者となったときに証拠として利用できる可能性があるのが、ドライブレコーダーの映像です。万一の事態に備えて、ドラレコの導入を検討してみましょう。

ユピテル
Q-02c
実売価格6万4800円

【録画:約680万画素/画面:非搭載/レンズ画角:全方位720°/GPS:搭載】

全方位撮影に対応する初のドラレコとして話題となったシリーズの第2弾。ソニー製裏面照射CMOSセンサー「STARVIS」を搭載し、高解像度撮影を可能にしました。専用ビューアソフトでは、録画した全方位の映像と走行情報などを同時に確認できます。

 

ドラレコとしての性能がブラッシュアップされた

全方位で撮影できるQシリーズの第2弾となる本機は、ドラレコとしての使い勝手を磨き上げました。例えば、衝撃を検知して記録しているあいだに新たな衝撃が加わった場合、2回目以降の衝撃もひとつのファイルとして続けて記録可能に。また、GPS機能を搭載したことで日時・速度・走行軌跡など多彩な情報も同時に記録。別売の電源ユニットを追加すれば、最大約12時間に渡って駐車監視も行えます。モニターは非搭載ですが、PC用ソフトで映像を再生可能。映像の拡大や縮小、スロー再生やコマ送りなどにも対応しています。

 

【設置イメージ】

■フロント

↑360°撮影するためフロントウインドウのルームミラーを避けた位置に取り付け。ここでは運転席側

 

↑専用ソフトを使えば希望のアングルで映像をチェックできる。解像感は甘めだが、周囲の状況は十分に確認可能だ

 

■夜間

↑やや荒れ気味だが、状況を把握するぶんには問題ない。高性能センサー「STARVIS」搭載の効果を発揮していた

 

↑カメラアングルを上下に90°調節可能。設置する場所に応じて自由に取り付けられる

 

 

↑PC専用ソフト「PC Viewer」で再生。Gセンサーによるクルマの動きなどもチェックできる

 

 

【AV&自動車評論家・会田 肇さんの評価】

自動車雑誌編集者を経てフリーに。カーエレクトロニクス全般に精通し、ドラレコも数多く試用する

 

画質:4
機能性:4
操作性:4
コスパ:2

総合評価:B

全方位撮影だけでなく総合的な能力も優秀

全方位撮影のユニークさだけでなく、画質や使い勝手も十分優れている点は評価したい。ただ、価格はかなり高いです。