【2000系の秘密1】鮮やかな赤の車体が東京の活力を引き出す
新車2000系が先日、東京メトロ中野車両基地で報道陣に公開された。その模様をレポートするとともに、特に目を引いたポイントを紹介しよう。
中野車両基地内に停められた2000系6両編成。まず車体カラーが目を引く。グローイング・スカーレットと呼ばれる鮮やかな車体色。従来の丸ノ内線02系の銀色に赤ラインの車体に比べて、数段は刺激的なカラーだ。そこに丸ノ内線の伝統、「サインウェーブ」と呼ぶ編み目模様が織り込まれる。
加えて電車の顔となる前面デザインが印象的だ。東京メトロ初の球面ガラスを生かした正面窓を採用。前照灯なども丸みを活かした形となった。
こうした姿や形で“TOKYO”に活力を与えることができれば、と東京メトロは意欲的だ。確かに朝、こうした鮮やかなカラーの電車に出会えば、元気を分けてもらえそう。一日の活力源になるかも知れない。
さらに混みぎみの電車ならではの圧迫感を減らす工夫など、随所に新しい試みが取り入れられる。そんな車内を見ていこう。