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2019/4/27 21:00

「飛行機のトイレ」が革命前夜! あの轟音がついに消えるかも

飛行機のトイレといえば、水洗ボタンを押すと、ものすごい轟音とともに水が勢いよく流れるのが普通。知らない人や幼い子どもなら驚いて怖がってしまうかもしれません。そんな飛行機の常識を覆し、もっと静かな飛行機用トイレの開発が進められているんです。

 

轟音の理由

そもそも飛行機のトイレを流すときに、なぜあれほど大きな音がするのでしょうか?それは、飛行機のトイレでは地上にあるトイレと同じように大量の水を流すことができないから。トイレ用の水を飛行機に積めば、それだけ燃料や飛行コストがかかることになります。そのため、できるだけ少量の水で流せるように、バキュームが使われているのです。バキュームと水を併用したこのタイプのトイレの速さは、時速約480㎞とも言われているのだとか。そして、水とバキュームの併用トイレは、バルブが曲がっているような場所があると、どうしても轟音が発生しやすくなるのだそうです。

 

パイプの傾きを変えたら静かに!

長いこと飛行機の轟音トイレは「仕方がないもの」と人々に受け入れられていましたが、アメリカのある物理学者たちが、新しいトイレの開発に乗り出しました。それが、ブリガムヤング大学の物理学者が2年の歳月をかけて、試作と実験を繰り返しながら開発したトイレです。

 

彼らは、トイレで水を流したとき、バルブが開いたときと完全に開いたとき、さらにバルブが閉まったときの3つの段階で、どのように音を軽減できるか研究。トイレにパイプを追加して、便器からバルブまでの距離を長くして、さらに従来はほぼ90度あったパイプの傾斜角度をゆるやかにしてみました。すると、バルブが開いているときは最大16db、バルブが完全に開いているときは5~10dbも音量が軽減。従来の騒音をおよそ半分にまで抑えることができたのです。現在、この新しいトイレは3つの特許を取得しているそうで、最新型の静音トイレが飛行機にお目見えするのも時間の問題かもしれません。

 

このトイレが商業利用されることになれば、飛行機以外でも列車や船などで活用されるほか、少量の水で水洗できるエコなトイレとして重宝される可能性は多いにあるでしょう。いまの飛行機の轟音トイレは、あと何年かしたらもう珍しいトイレのタイプになるかもしれませんね。