【長井線の疑問⑩】終着駅・荒砥の線路の先はどうなっている?
たどってきた長井線の旅。終着駅の荒砥駅に下り立った。さて線路の先はどうなっているのだろう。
荒砥駅のホームの先には検修庫がある。線路はその庫内に延びていた。裏に回って見ると……。
検修庫の先にわずかばかり線路があり、線路止めが設けられていた。かつては左沢駅まで延ばす予定もあった長井線。もし延びていたらどのような楽しい路線になったのだろうか。
現在、地方路線は苦境に立たされている。山形鉄道も例外ではない。国土交通省から発表される鉄道統計年表を見ると平成24年度から28年度にかけて、例年数%の利用者減が続いている。とはいえ、鮮やかなラッピングの車両が沿線を彩り、また利用者の立場に立った営業が続けられていく限り、今後も利用者に支えられていくことだろう。
明治の初期にこの地を訪れた女性旅行家イザベラ・バードは、「東洋のアルカディア」と讃えた。山形の理想郷を走るフラワー長井線。令和の時代も、末長く走り続けていくことを願いたい。
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