【変わる相鉄線⑤】工事の進み具合を西谷駅で定点観測した
すでに試運転電車が走る西谷駅〜羽沢横浜国大間だが、この夏には、試運転電車の運転区間が伸び、12000系のJR線への乗り入れも始められるだろう(すでに7月26日未明に品川まで試運転が行われた)。さらにJR東日本のE233系もこの西谷駅まで足を延ばす様子が、間もなく見られることになりそうだ。
今後とも気になる西谷駅の状況だが、筆者は昨年秋に、この西谷駅を訪れていたので、その時の様子と現在を見比べておきたい。
昨年の11月、同じ跨線橋から撮ったトンネルの入口部分。作業用の事業用車両がトンネル内に停まっていて、ちょうど架線を張る作業が行われていた。
また西谷駅の逆側には、新線用の折り返し線の整備が行われていた。現在は、すでにこの折り返し線を利用しての試運転列車の運転が続けられている。半年で、この変わりよう。新線の整備は確実に進められていた。
【変わる相鉄線⑥】新駅・羽沢横浜国大駅の工事の進み具合は?
新線の途中には羽沢横浜国大駅(はざわよこはまこくだいえき)ができる。この駅の最寄りにはJR東海道本線の横浜羽沢駅(羽沢貨物駅)という貨物専用の駅がある。正式にはこの路線は東海道本線貨物支線と呼ばれる路線で、鶴見駅から東戸塚駅間の16.0kmを走る。
1979(昭和54)年10月1日に、当時の国鉄が旅客列車の多い横浜駅を避けて貨物列車を走らせるように、バイパス線用に設けた貨物専用線だ。
東海道本線は、首都圏と関西、中国、九州を結ぶ貨物列車の幹線ルートでもある。早朝から深夜まで東西を結ぶ貨物列車が引っ切りなしに走る。とはいえ、国鉄が路線を開業したころに予測した貨物輸送量ほどには至らず。現在は、ホームライナーなどのJRの旅客列車も利用するなど、多少、ダイヤに余裕のある路線となっていた。
新駅から、この東海道貨物支線との間に連絡線を設け、この連絡線を通って相鉄とJR東日本の車両が相互乗り入れを行う。羽沢横浜国大駅と駅周辺には何度か訪れていたので、こちらの工事の進み具合も振り返ってみよう。