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2019/8/25 18:30

【2019夏保存版】乗るなら今のうち! 残り少ない国鉄形車両 〈電車編〉

【国鉄形⑥123系】荷物電車を改造して生まれたユニーク車両

製造年1986年〜1988年(現存車両数5両)
残る路線JR西日本:宇部線・小野田線

 

国鉄時代には鉄道が荷物と郵便の輸送に使われていた。専用に荷物電車があったほどである。そんな荷物輸送用に造られた電車を改造したのが123系だ。

 

なぜ改造したのか。それまで最小単位の電車は105系だった。この105系の場合に、2両1単位の電車編成が必要とされた。これでは閑散区で無駄が生じてしまう。そこで荷物輸送が消滅し、余剰となっていた荷物電車を改造、123系とした。計13両の123系が造られている。

 

↑宇部線を走る123系。瀬戸内地区地域統一色の濃黄色で塗られている。主に宇部線、小野田線といったローカル線を走り続けている

 

JRとなった後に、JR東日本とJR東海、JR西日本に引き継がれたが、今も残るのはJR西日本のみ。5両が小野田線、宇部線などの路線を走り続けている。

 

JR西日本では、1両で走ることができる電車はほかに125系のみとなっている。125系は小浜線と加古川線で使われているが、宇部線、小野田線用の車両の増備はまだ先の模様。しばらくは、元気に走る姿を見ることができそうだ。

 

 

【国鉄形⑦185系】特急踊り子や湘南ライナーとして活躍中

製造年1981年〜1982年(現存車両数137両)
残る路線JR東日本:東海道本線・伊東線など

 

185系は国鉄が特急用としてだけでなく、通勤通学用に使えるよう、製造した電車。東海道本線を走る「踊り子」や、都心と群馬県を結ぶ「あかぎ」などの特急列車に使われると共に、湘南ライナーなどの通勤用列車に使われてきた。特急形電車であるものの、他の用途にも使える汎用性が高い電車でもある。

 

↑伊豆箱根鉄道駿豆線を走る特急踊り子。富士山をバックに走る姿は同線のシンボルともなっている。今後、E257系の導入により、どのように変っていくのか興味深い

 

すでに国鉄形特急電車の多くが引退となっている。185系は首都圏で唯一残る国鉄形特急となっている。とはいえ、185系は鉄道ファンにあまり人気が無い。汎用性が高い車両であるがゆえの宿命なのだろうか。また特急形電車の標準スタイルでもあった、高運転台でないことも不人気の理由なのかも知れない。

 

そんな185系も転機が訪れている。すでに群馬地区の運用がなくなり、現在は特急踊り子と湘南ライナーなどの列車を残すのみ。それらの運用も、ここ数年で大きく変わりそうだ。E261系という全車グリーン車が2020年春に導入の予定で、このことで185系と併存して使われる251系スーパー踊り子が消えていくことになる。

 

さらに中央本線の運用から撤退したE257系が模様替えされ、185系と入れ換えとなる。車両数が多い185系だけに、全車両が入れ換えとなる時期はやや先の2020年以降となりそうだ。

 

特急「踊り子」はJR東日本のみの路線だけでなく、JR東海、伊豆箱根鉄道、伊豆急行線という他社線を走っている。E257系を導入にするにあたって、運転や点検整備に関して事前の習熟期間が必要となる。1社のみを走る列車に比べ、ひと筋縄ではいかない問題も出てくるようだ。

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