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2019/9/8 18:00

【2019秋保存版】見る&撮るなら今のうち!残り少ない国鉄形車両 その3〈機関車編〉

 

【国鉄形②EF65形式】武蔵野線を走る“シャトル便”などで活躍

製造年 1965年〜1979年(現存車両数53両)
現存車両の内訳 JR貨物37両(新鶴見機関区に配置)、JR東日本6両、JR西日本10両

 

EF65形式直流電気機関車は平坦な路線用に開発された電気機関車で、国鉄の電気機関車の中で最多となる308両が造られた。

 

区分された番台は複数あり、0番台が貨物列車牽引用、高速旅客列車の牽引用に500番台(P形)、高速貨物列車の牽引用として500番台(F形)が造られた。その後の1969年から10年に渡り、旅客・貨物列車の両方に使える1000番台(PF形)が造られている。最盛期には寝台特急の牽引機として、現在は主に貨物列車の牽引機として、と長い間、第一線で活躍してきた。

 

↑成田線を走るEF65形式が牽引する貨物列車。国鉄特急色という色使いに戻されている。ちなみにJR貨物の車両は旅客会社のEF65と保安装置の違いを示すために車両番号に1000がプラスされた。写真の2139号機はEF65形式の最終車両となる1139号機にあたる

 

大所帯だったEF65形式だが、徐々に車両数が減り、JR貨物では1000番台のPF形を残すのみとなっている。全車両が新鶴見機関区に配置され、首都圏だけで無しに、西は京阪神を越え、四国の松山駅まで走っている。

 

牽引する輸送量は多くはないものの、ある程度のスピードを保って走らせたいという列車に欠かせない存在となっている。現在、EF65形式が活躍の場として最も活かされているのが東京貨物ターミナル駅と隅田川駅(東京都)を結ぶ“シャトル便”であろう。日に4往復、首都圏を代表する両貨物駅を結ぶ大切な輸送を担っている。

 

↑JR貨物のEF65形式2127号機は、正面の貫通扉がカラシ色に塗られる。この車両独自のカラーで広島車両更新色と呼ばれる。次の全般検査が2022年ごろになりそうだが、再塗装の時に、どのようなカラーとなるのか、ちょっと気になる一両でもある

 

なお旅客会社ではJR東日本とJR西日本でEF65が残されている。JR東日本には唯一の500番台(501号機)が残る。一方のJR西日本には、2015年に西日本各地を巡った「特別なトワイライトエクスプレス」用に、塗装を変更されたEF65が残り、それぞれが走る時は、鉄道ファンの注目の的となっている。

 

 

【国鉄形③EF66形式】最後の基本番台“ニーナ”は今や注目の的

製造年 基本番台1968年〜1974年(現存車両数2両)
現存車両の内訳 JR貨物2両(吹田機関区に配置) ※2019年9月4日時点では稼働車両1両のみ

 

EF66形式は東海道・山陽本線を走る高速貨物列車用に開発された直流電気機関車。基本番台は55両造られ、1985年からは寝台特急「はやぶさ」などのブルートレイン列車の牽引機としても活躍した。その特異な姿から鉄道ファンからは“マンモス機”というニックネームでも呼び親しんできた。

 

ちなみに国鉄分割民営化後の1989年からJR貨物により100番台33両が増備された。こちらは基本番台の最終車両の性能を元にしているものの、形や仕様が異なるため、JR形としてとらえた方が良さそうだ。

 

↑東海道本線を今日も文字通り東奔西走するEF66形式27号機。最後の基本番台車両となり、その注目度はすごい。いつまで活躍するのか、それこそ多くの鉄道ファンの関心事となっている

 

EF66形式の基本番台は残るのは、平成31年版「貨物時刻表」の機関車配置表では27号機と30号機の2両となっている。しかし、現時点で稼働しているのは27号機のみ。この車両がEF66形式最後の基本番台となりそうだ。

 

この27号機、国鉄特急色と呼ばれる塗装を残した車両で、多くのEF66が走っていた当時から目立った存在だった。鉄道ファンから“ニーナ”という愛称で親しまれてきた。27号機が製造されたのは1973年8月15日のこと、すでに誕生してから46年という古参の機関車となっている。

 

東海道本線・山陽本線を東へ、西へ、連日、走り続けているが、その姿を捉えようと、沿線には多くの鉄道ファンがつめかける。

 

電気機関車の場合、クルマの車検にあたる全般検査が約5年ごとに行われる。前回の27号機の全般検査明けは2015年6月5日だった。ということは27号機の全般検査は来年にありそうな気配だ。1両のみ残された車両だけに、来年の検査が果たしてどうなるのか、非常に気になる状況になっている。

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