カーナビ業界は大画面化のトレンドが続いています。パナソニック オートモーティブ社のカーナビブランド「ストラーダ」も同様で、「DYNABIGスイングディスプレイ」を搭載した、SDカーナビステーション ストラーダ“Fシリーズ”のラインナップを3機種に拡充し、11月上旬より発売すると発表されました。最新カーナビ事情が気になる、乗り物担当の編集部員野田がレポートします。
まず、10型へサイズアップしたDYNABIGスイングディスプレイを搭載するモデルが2機種。そして9V型モデルは1機種と、計3機種に拡充して選択肢の幅を広げています。
注目すべきは新たに登場した10V型モデルです。ナビ本体からディスプレイを独立させたフローティング構造となっており、ディスプレイは狭額縁とすることで従来の9V型モデルとほぼ同寸で10V型化を実現。そのため、ディスプレイ部の投影面積は従来と変わらず、400車種以上という多くの車種で大画面を楽しめるものとしました。また、筐体は狭額縁を実現するために軽量で変形に強いマグネシウム合金を採用。電着塗装を施したヘアライン仕上げにより、高品質を感じさせる仕上がりとなっています。
好評のDYNABIGスイングディスプレイ機能は全モデルに搭載しますが、ヒンジは従来のものと同じ仕様を採用。本来ならサイズアップにより重量が増えるはずで、その対策も必要になりそうですが、筐体のマグネシウム合金化によって9V型モデルと同等の重さを実現しています。これによってヒンジを変えることなく対応できたのだといいます。
もちろん画質も進化。「見やすくキレイな大画面」にすべく、“ストラーダ史上最上級”の高画質を実現しています。高精細な「HDブリリアントブラックビジョン」を搭載しながら、表示解像度は従来比2.4倍に向上。特に、最上位のCN-F1X10BDは、従来機と同様にブルーレイディスクが再生可能。しかも、回路設計を見直したことで、ブルーレイディスクのHD画質をストレートに楽しめるように改良しています。
ディスプレイ表面は低反射の「AGARフィルム」や、空気層をなくした「エアレス構造」によって、外光の反射や映り込みも抑える設計。さらに、運転席のほか助手席などからでも、モニターの映像は見やすくなっているのでうれしい限りです。
家族とのドライブ時には、子どもと一緒に鮮やかな映像美でブルーレイやDVDを楽しめます。また、来たる2020年の東京オリンピック・パラリンピックの生中継を車内で楽しめるでしょう。
ドラレコとの連動性とナビの機能面はどうか?
ストラーダに組み合わせ可能な前後2カメラドライブレコーダー「CA-DR03TD」を別売で用意。カーナビと連携することで、カーナビの大画面でドラレコの映像をいつでも確認することが可能。後方を映し出せば、あおり運転の不安にも対応できます。同時に前方だけを映す1カメラタイプの「CA-DR03D」も登場。どちらも小型カメラ採用で運転視界を邪魔しません。あおり運転を抑止する「ドライブレコーダーステッカー」も同梱されています。11月上旬の発売です。
また、カーナビの機能面では「安全/安心サポート」に関する、高速道路や有料道路での逆走検知・警告を強化しています。これはあおり運転と同様に、昨今問題になっている高速・有料道路の逆送問題を減らすため。SA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)から出発する際は音声と画面表示で注意喚起。逆走を検知した場合は直ちに音声と画面表示で警告してくれます。特にこの逆走機能では、新たに都市高速でも対応したほか、逆走の起こりやすいSA/PA入口付近でも対応して逆走検知箇所を増加させて安心度を高めました。
その他、ブルーレイプレーヤーを搭載したストラーダ“RXシリーズ”2機種と、ストラーダ“スタンダードモデル”4機種も発表されました。以下のギャラリーからご覧いただけます。
【フォトギャラリー】
今回9モデルの新作が発表されましたが、特に注目したのはやはり、Fシリーズの最上位モデルCN-F1X10BD。ディスプレイを大型化することで、地図の見やすさや操作性がアップし、地デジなどのソースが迫力ある画面で楽しむことができます。筆者はナビゲーションの正確さの次に、見やすさが重要と考えているので、運転の強い味方として活躍してくれるなと感じました。
【フォトギャラリー(GetNavi Webでご覧いただけます)】