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2019/12/8 18:00

祝開業!都心乗り入れを果たした「相模鉄道」 —盛り上がる沿線模様を超濃厚レポート

【開業レポート⑥】この日、沿線に秘かに模様替えした駅があった

実は相鉄・JR直通線の開業のように華々しさは無いものの、静かに模様替えした駅が沿線にあった。羽沢横浜国大駅に隣接するJR貨物の横浜羽沢駅がリニューアルしたのである。

 

横浜羽沢駅は11月30日に全国で30番目のE&S方式(Effective & Speedy container Handling System)という設備を持つ貨物駅となった。

↑JR貨物の横浜羽沢駅。写真は1年ほど前の工事中の様子(2018年11月23日撮影)。相鉄・JR直通線の工事と平行して、駅構内はE&S方式に合わせたリニューアル工事が行われていた

 

E&S方式とは「着発線荷役方式」とも呼ばれる。貨物列車が駅の着発線に到着後、重機を利用して、ただちにコンテナの積み替えなどの荷役作業が始める。荷役作業が終了した後、列車は転線することなしに、そのまま出発する。これまでは、入換用機関車などを利用して貨車を転線して荷役するなどしていた。そのため時間と手間がかかっていたが、そうした無駄を省く効率的なシステムだ。

横浜羽沢駅構内では、相鉄線との連絡線を整備するとともに、こうした改良工事も同時に進められていたわけである。

東海道本線(貨物支線)は相鉄・JR直通線だけでなく、貨物列車と共用している。東海道本線は貨物列車にとって重要なルートでもある。関西方面や中国・九州地方から、北は北海道、東北・甲信越から長距離を走る貨物列車が頻繁に走っている。長距離を走る列車だけに、遅延も起きやすい。こうした貨物駅のリニューアルにより、貨物列車も、よりスムーズな運行が可能になるわけだ。あまり表に出ないところで、時刻通りの運行に向けての細い努力が行われていたのである。

 

 

【開業レポート⑦】2年後の相鉄・東急直通線の開業が待ち遠しい

相鉄が絡む新線工事は、今回の相鉄・JR直通線のみで終わらない。2022年度中には、いよいよ相鉄・東急直通線の工事が完了する。

 

この新線により、羽沢横浜国大駅と、新横浜駅、東急の日吉駅が直結される。現在、日吉駅まで東急線内を目黒線の電車が走っているが、この路線との相互乗入れが実現することになりそうだ。

↑新横浜駅の西側で相鉄・東急直通線の工事が進む。同区間は地下を通る。同新線は羽沢横浜国大駅と東急の日吉駅を結ぶ路線で、途中に新横浜駅、新綱島駅(いずれも仮称)の2駅が生まれる予定だ。完成後は、東海道新幹線の新横浜駅の利用も便利になる

 

東急目黒線は、その先、東京メトロ南北線や、都営地下鉄三田線とつながっている。こちら路線への乗入れ用に、すでに相鉄20000系という車両もでき上がっている。現在、20〜30分間隔の新線区間も、東急との直通路線が開業すれば、さらに運転本数が増えることだろう。

 

現在、乗入れ列車の終点となる海老名駅は、ホーム1本、2線のみで手狭になっている。そのためすでにリニューアル工事が2020年3月完成に向けて進められている。改札口が増え、ホームドアも設けられるなど、新しい駅に模様替えされることになる。

 

すでに二俣川駅といった主要駅の大規模リニューアル工事なども完了している。相鉄にとって新線の開業効果は、かなり大きなものになりそうだ。2022年度に開業する予定の相鉄・東急直通線という新線にも期待が高まる。

 

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