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2020/1/12 19:00

駅や電車内であるある「迷惑行為」‐‐あなたが許せないと思う行為は?

【あるある迷惑行為②】不快さワースト1位の「席の座り方」とは

2019年度のワースト3としてあげられた迷惑行為。さらに調査を見み込んでいくと、次のような行為が特に「迷惑」と感じたことが多い。

 

例えば、ワースト1位となった「座席の座り方」。こちらを選んだ人のなんと61.2%が「座席を詰めて座らない(間を広く取る、荷物を置く、足を広げる等)」を最も気になったとしている。ちなみに2番目に多かったのは「座りながら足を伸す・組む」は23.1%で、やはり圧倒的に「座席を詰めて座らない」をあげる人が目立った。

 

以下、「お年寄や身体の不自由な方、妊婦の方等に席を譲らない」(5.6%)、「(子どもが)靴を履いたまま座席に立つ」(4.3%)、「(眠って)寄り掛かってくる」(2.4%)の順だった。

↑イラストのような人はいないだろうとは思うものの、席が空いていても「すみませんが」の声をかけづらい時がある

 

この問題、結構、難しい。冬は着膨れしていてどうしても身体の横幅が広がる。定員どおりの人が座ろうとすると、肩や肘が触れ合うことになる。「すみませんが」と一声かけて、空いている席に座れば良いのだが、声をかけにくい時もある。

 

人間というのは気ままなもので(筆者も含めてです)、後から乗った時には、空いているのだから、気を効かせてもう少し詰めてもらえれば、と思う。先に座っている時は、“ここはあまりスペースがないですよ、座るのですか“、というようなことを内心で思ったりもする。

 

まあ内心では思いつつも筆者は身をなるべく細くして、少しでも座れるように空きスペースを設けるように気づかっているのではあるが……。

 

 

【あるある迷惑行為③】背中のリックサックはやはりNGですよね

ワースト2位「乗車時のマナー」と3位「荷物の持ち方・置き方」ではどのような時に、特に迷惑と感じるかを見ておこう。

 

ワースト2位の「乗車時のマナー」では「扉付近から動かない(乗降を妨げる、奥に詰めない等)」が56.5%を占める。以下は「降りる人を待たずに乗り込む」(20.4%)、「並ばないで横から割り込む」(9.5%)、「駆け込み乗車」(5.5%)、「周りの人を押しのける」(4.2%)の順になっている。

 

「扉付近から動かない」から、スムーズに降りることができない、乗ることができない状態になる。ドアの左右両端にへばりつくように立っているならまだしも、明らかに乗り降りの邪魔になると感じた場合は、やはり一度降りて、乗降を待つというのが順当だろう。

 

「降りる人を待たずに乗り込む」は、至極不当な行為だと思うが、降りる人の中には、降りる駅を忘れてしまっていたのか、かなり遅れて降りる人がいる。やはりこれは、前もって準備して欲しいな、というのが多くの人の思いだろう。

↑バックを背負うのは混雑した電車ではNGでしょう。前に抱えて乗車したいもの

 

さてワースト3位にあがった「荷物の持ち方・置き方」。最も迷惑と感じる例として圧倒的に多かったのが「背中や肩のリックサック・ショルダーバック等」(68.2%)だった。

 

以下、「座席に置く」(8.4%)、「傘(濡れ傘・先端を向けられる等)」(7.4%)、「床(足もと)に置く」(6.5%)、「キャリーバッグを乱暴に運ぶ」(2.8%)、「扉付近に置く」(1.3%)の順となった。最近は、背負うタイプのビジネスバッグが流行し、使う人が多くなっていることもあり、どうしても、このバッグの持ち方が気になってしまうようだ。

 

 

【あるある迷惑行為④】感じる迷惑行為は東西でやや異なっている

調査では男性・女性、また大手民鉄関東9社と、大手民鉄関西5社というように東西それぞれのランキングも出している。すると面白いことに男女で、また東西で、微妙な差が現れた。まずは男性と女性が感じる迷惑行為の違いから。

 

男性への調査では、1位「座席の座り方」、2位「乗降時のマナー」は、総合ランキングと同じだったものの、3位に「スマートフォン等の使い方」があがった。

 

女性への調査では、1位は「座席の座り方」があげられ、総合ランキングと同じだったものの、2位が「荷物の持ち方・置き方」、3位は「乗降時のマナー」と2位と3位が入れ替わった。女性の方が「荷物の持ち方・置き方」に、より敏感なようだ。

 

東西の違いはどのようなところがあるのだろう。関東・関西とも1位は「座席の座り方」、3位に「乗降時のマナー」があげられた。ところが、2位が異なった。関東では2位に「スマートフォン等の使い方」があがり、関西では2位が「荷物の持ち方・置き方」となった。

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