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2020/3/1 19:00

「ひのとり」誕生で注目集まる「近鉄特急」その車両の魅力に迫る

【近鉄特急に迫る⑨】ダイヤ改正後のひのとり運行予定は?

3月14日(土曜日)ダイヤ改正後の「ひのとり」の運行予定を見ておこう。

 

◇名阪特急

【平日】
大阪難波発→近鉄名古屋行8時発、10時発、13時発、14時発、16時発、20時発
近鉄名古屋発→大阪難波行7時発、11時発、13時発、17時発、19時発、20時発
【土・休日】
大阪難波発→近鉄名古屋行8時発、9時発、11時発、15時発、16時20分発、19時発
近鉄名古屋発→大阪難波行8時20分発、12時発、14時発、16時25分発、18時発、19時発

 

◇大阪難波・近鉄奈良間の特急

【平日】
大阪難波発→近鉄奈良行22時20分発
近鉄奈良発→大阪難波行6時30分発
【土・休日】
大阪難波発→近鉄奈良行20時35分発 
近鉄奈良発→大阪難波行8時13分発

 

当初は大阪難波駅〜近鉄名古屋駅間を1日6本ずつ運行する。1年後の2021年3月までには、大阪難波駅、近鉄名古屋駅の両駅発、毎時0分の列車すべて(他の発車時間の追加運行もあり)が「ひのとり」となる予定だ。

↑プレミアム車両の入口横にはコーヒーサーバーなどを備えたカフェスポットを用意する。コインロッカーも設けられる

 

↑2号車と5号車に用意されるベンチスペース。息抜きに最適だ。その前にはコインロッカーも。交通系ICカードなどでの利用が可能だ

 

↑4号車に設けられた多目的トイレ。ベビーベッドやベビーチェア、オストメイト対応の設備などが用意されている

 

ダイヤ改正とともに名阪特急で最速の鶴橋駅〜近鉄名古屋駅間を1時間59分で走る列車を1本から5本に増やされる予定だ。利便性もより高まるわけだ。

 

 

【近鉄特急に迫る⑩】近鉄独自の列車がこの春に消え、そして

3月14日のダイヤ改正で鉄道ファンとして、特急の話題ではないのだが、少し気になることがある。

 

近鉄には「鮮魚列車」という近鉄独自の列車が運行されてきた。行商のための専用列車で、早朝に三重県の宇治山田駅から大阪上本町駅の間を走る。1963年から半世紀以上にわたり、伊勢志摩で魚を仕入れた行商の人たちを乗せて走り続けてきた。使われるのは鮮魚列車用の専用車(2680系)で近鉄マルーンと呼ばれる車体色、前面に白い帯が入る。この鮮魚列車の運行がダイヤ改正とともに終了することが発表された。

 

その代わり3月16日(月)から平日朝、松阪駅発の大阪上本町駅行き6両編成(名張から10両編成)の列車の最後部に鮮魚運搬専用の車両(同車両1両のみは一般利用者は乗車不可)が連結される。この車両は魚のラッピング車両「伊勢志摩お魚図鑑」にするとのことだ。鮮魚列車に代わり、現代風に「伊勢志摩お魚図鑑」という名物車両が新たに出現することになりそうだ。

 

近鉄は「新型名阪特急ひのとり」や「伊勢志摩お魚図鑑」のように画期的かつ、ユニークな列車や車両を数多く登場させる鉄道会社である。鉄道好きとしては、本当に目を離せない興味深い会社だと思う。

↑長年、走り続けた鮮魚列車も3月13日(金)で運行終了となる。代わって「伊勢志摩お魚図鑑」という鮮魚運搬専用の車両が登場の予定だ

 

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