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2020/4/5 18:30

【保存版】2019年秋〜2020年春に導入された「鉄道新型車両」をずらり紹介【東日本編】

JR東日本E261系電車 特急「サフィール踊り子」

2020年3月14日運行開始—

↑東京駅〜伊豆急下田駅を1往復する特急サフィール踊り子。他に土・日祝日+特定日運行の臨時便が1往復走る

 

スーパービュー踊り子に代わって登場した豪華特急

首都圏と伊豆半島を結ぶ特急列車といえば「踊り子」。中でも251系「スーパービュー踊り子」はハイデッカー車両で展望が優れ人気を集めた。とはいえ車両が生まれてすでに30年たち、さらに海沿いを走るために、海水を浴び続けてきたこともあり老朽化が進んでいた。

 

この車両の代わり登場したのがE261系である。そして「スーパービュー踊り子」という特急名が消え、新たにE261系が「サフィール踊り子」として走り始めた。サフィールとは「サファイヤ」を意味するフランス語で、「宝石のサファイヤのように青く輝く美しい伊豆の海と空をイメージ」、「上質・高級で優雅な旅を楽しんでもらいたい」としている。

 

E261系は8両編成で全座席がグリーン車。そのうち4両の座席が2列+1列シート。2両がグリーン個室(1〜6名用)車両で、1両が1+1列のゆったりした座席のプレミアムグリーン車となっている。さらにカフェテリア1両を連結、車内でヌードルメニューが楽しめる。

 

3月14日に登場したのは8両2編成の計16両で、東京駅〜伊豆急下田駅を1往復。加えて土・休日+特定日には東京駅(もしくは新宿駅)発着の列車が1往復運転されている。

 

JR東日本E257系2000・2500番台 特急「踊り子」

—2020年3月14日運行開始—

↑車体は白を基調に伊豆の「空の色」と「海の色」をイメージした「ペニンシュラブルー」の太線が入る。写真は貫通扉付の先頭車両

 

中央本線から東海道本線へ職場替えしたリニューアル車両

「スーパービュー踊り子」は、最多で5往復走った。「サフィール踊り子」の2往復を補う形で走り始めたのが、E257系リニューアル車を使った特急「踊り子」だ。

 

E257系といえば中央本線の特急「あずさ」や「かいじ」、さらに房総半島を走り続けてきた特急車両。同路線には新型車の導入および、減便もあり、そこで使われなくなったE257系をリニューアルして特急「踊り子」用に投入した。2形式造られ、9両編成はE257系2000番台に、5両編成は2500番台とした。

 

リニューアル車と言って侮るなかれ。シートは青を基調にしたモケット生地にすべて交換され、座席窓側に電源コンセントが新設された。車内にはフリースペースや、バリアフリー対応のトイレも設けられた。

 

E257系リニューアル車は9両×13編成、5両×4編成、計137両が用意される予定だ。特急「踊り子」は伊豆急行線に加えて、伊豆箱根鉄道駿豆線へ乗入れ、修善寺駅まで走っている。E257系「踊り子」は、制御方式や車両の長さの問題からこの春、伊豆箱根鉄道駿豆への乗入れを果たしていない。しかし、車両と地上設備の調整が完了し、近い将来には伊豆箱根鉄道駿豆線の修善寺駅まで走ることも予想される。

 

乗入れを果たした時に、いよいよJR東日本で唯一オリジナルな姿で走る国鉄形特急電車185系の終焉が、一歩近づいたということになるのだろう。

 

名古屋鉄道9500系電車

2019年12月1日運行開始—

↑名古屋本線を走る9500系。従来のステンレス車両に比べて名鉄らしくスカーレットレッドを使った部分が多くなっている

 

キリリ顔!スタイリッシュな名鉄通勤電車

名古屋鉄道(名鉄)の通勤形電車といえば、名鉄カラー「スカーレットレッド」の一色塗装でおなじみだった。そんな名鉄の車両も近年、徐々に銀色のステンレス車両が増えつつあった。

 

2019年の暮れに登場した新型9500系電車。レッド=名鉄のイメージを強く印象づける車両である。車体ベースこそ、ステンレス製で銀色だが、正面は下部の排障器に至るまでレッド、中央、窓周りのブラック塗装でイメージを引き締める。さらにシャープな形の前照灯で、“キリリ顔”をより印象づけた。

 

扉の上には4か国語に対応した車内案内表示を装備して訪日外国人に対応。さらに名鉄の通勤形車両で初となる「MEITETSU FREE Wi-Fi」に対応した。安全に配慮した装備として扉開閉動作表示灯を設置し、扉の開閉時には赤色LEDが点灯し、利用者に注意をうながす工夫も取り入れられた。

 

2019年度には4両×4編成を導入。すでに名古屋本線や犬山線、空港線などを走り始めている。

 

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