乗り物
クルマ
2021/1/21 21:15

アルパインの大画面カーナビ「ビッグX」、2021年モデルは音質も操作方法も、画質も全部よくなっています

アルプスアルパインは、「ALPINE(アルパイン)」ブランドの「ビッグX」2021年モデルを2月より順次発売すると発表しました。注目は新たにApple CarPlay、Android Autoに対応したことで、従来のナビ機能に加えてスマホと連携することで幅広いカーナビライフが楽しめるようになります。

↑三菱デリカD:5に取り付けたフローティング・タイプの11型モデル、フローティングビッグX11「XF11NX2」

 

ラインナップは大画面の11型から10型、9型、8型、7型まで全28機種を揃え、7型以外は全て車種専用のモデルが用意される充実ぶりです。最も大きい画面となる11型はフローティング・タイプも用意されるほか、車種専用取り付けキットも豊富に用意。さらに11型モデルの車種専用キットではドラレコやバックカメラもパッケージにしたラインナップも揃えています。取り付け車種に合わせ、幅広い対応をしたラインナップと言えるでしょう。

↑ドラレコとリアカメラをパッケージにした車種専用「ビッグX」をセレナに取り付けた

 

Apple CarPlayとAndroid Autoに加え、Amazon Alexaも搭載

注目のApple CarPlayとAndroid Autoへの対応は、Amazon Alexaも搭載するもので、音声コマンドによる対話形式で天気予報や音楽再生なども楽しめるのが大きな特徴です。もちろん、両者のカーナビ機能にも対応しており、交通情報を伴ったルートガイドも利用可能になっています。しかもCarPlayならYahoo!カーナビやカーナビタイムも使え、多彩なカーナビアプリが楽しめるようになることも見逃せません。

 

こうなると「カーナビ機能レスのディスプレイオーディオでもいいんじゃないの?」という声が聞こえてきそうですが、内蔵のナビは6軸ジャイロセンサーによる自車位置表示を実現している高精度な案内が自慢。探索ルートを自分好みにチューニングできるルートチューニングも搭載しているほか、好評のカウントダウン案内機能も引き続き搭載。「300m先の信号を?」との一般的な音声案内に加え、「3つ目の角を?」「2つ目の角を?」とカウントダウンするように案内するので、曲がるポイントを把握しやすいんですね。

↑取り付けた車種ごとに専用のオープニング画面を展開できる。写真はジムニー用

 

抜群の使い勝手を発揮する音声コマンド「ボイスタッチ」

筆者としてイチ推ししたいのは、走行中でも声で主要なナビ操作が行える「ボイスタッチ」です。コンビニやファミレス、ガソリンスタンドなどの周辺スポット検索をはじめ、地図の拡大/縮小、二画面表示切替えなどの画面操作も音声で行えるんですね。特筆すべきはその反応の速さです。入力した音声コマンドをローカルで処理しているので、通信回線を使った時のようなラグを感じることなく素早く反応してくれます。音声コマンドで多用されるトリガーも不要なのも便利。対応ワード数は限定されますが、走行中でもステアリングから手を放さずカーナビを操作できるわけで、運転中の大きな安心感につながるのは大きいですね。

 

地図データ更新は2021年から2023年まで3年分の地図更新が無料です。更新するにはスマートフォン用アプリ「BIG X CONNECT(ビッグXコネクト)」を使います。このアプリで地図データをダウンロードし、クルマに乗ってスマホをビッグXとつなげることで手軽に地図更新を行うことができるのです。また、このアプリでは目的地や立ち寄りスポットを検索して、それをカーナビへ転送することもできることもポイントです。

↑地図データの更新や目的地転送に使うスマホ用アプリ「ビッグXコネクト」

 

高音質化のためにイチから回路を見直し。ハイレゾにも対応

今回のモデルチェンジでは高音質設計としたサウンド系も魅力です。基本となる音質設計もイチから見直し、高音質オーディオパーツの採用やパワーアンプのフルデジタル化で透明感あふれるサウンドを導きます。ハイレゾ再生に対応した上で前後席4チャンネル独立のパラメトリック・イコライザーを採用。サウンドの情報量も豊富で、音にこだわる人も十分満足いくスペックを備えたと言っていいでしょう。

 

アルパインならではの多彩な周辺機器も用意しています。後席モニター「リアビジョン」は最大12.8型の大画面や、天井/ヘッドレスト/アームの取付けタイプを用意。前席/後席で別々のAVソースが楽しめるダブルゾーン機能に対応するほか、プラズマクラスター機能装備のモデルもラインアップしています。また、マルチビュー対応のバックビューカメラやフロントカメラが充実していて、ナビに格納される車種専用データによって車種ごとのガイド線を表示するため、安心して駐車や停車を行えます。ドライブレコーダーではカーナビ連携モデル DVR-C320R/DVR-C370Rで録画映像の確認や設定がカーナビから操作可能となります。

↑前席のヘッドレストに取り付ける10.1型モニターの2台セットモデル「SXH10ST」

 

↑後退時のガイド線も出せるリアカメラ。写真はジムニー向け製品

 

↑ドライブレコーダー「DVR-C320R」。前後2カメラで駐車中のコマ撮り録画にも対応

 

アルパインは今から10年前、大画面カーナビ『ビッグX』を先駆けて世に登場させ、カーナビ界をアッと言わせました。今回のラインナップを見れば、その経験は十分活かされており、この分野でライバルにはっきり差を付けていることは明らかです。加えて使い勝手の良いボイスタッチも熟成度が上がり、おすすめできる機能へと成長しました。ビッグX 2021年モデルは、大画面だけでなく、カーナビとしての総合力を一段と高めたことは間違いないでしょう。

↑フローティング・タイプの11型は軽自動車であるN-BOXにも装着可能だ

 

↑車種専用キットでトヨタ・ライズ/ダイハツ・ロッキーに対応した9型モデル

 

↑ノア/ヴォクシー/エスクァイアに取り付けたワイド7型モデル

 

アルパイン「ビッグ X」2021年モデル実売想定価格

■EX11NX2シリーズ(11型画面):32万円前後

■同ドライブレコーダーパッケージ(11型画面):36万円前後

■EX10NX2シリーズ(10型画面):32万円前後

■EX9NX2シリーズ(9型画面)※アルパインストア限定モデル:31万9000円

■フローティングXF11NX2(11型画面):29万円前後

■同ドライブレコーダーパッケージ(11型画面):32万円前後

■X9NX2(9型画面):27万円前後

■X8NX2(8型画面):24万円前後

■7WNX2(200ミリワイド・7型画面):19万円前後

■7DNX2(2DINサイズ・7型画面):19万円前後

 

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】