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2021/10/16 12:00

鉄道&旅好きにお勧め!車両充実度満点の「えちごトキめき鉄道」

【注目の車両&路線②】景色を楽しむならば「雪月花」が一押し

トキ鉄で最も目立つ列車といえば観光列車「えちごトキめきリゾート雪月花」であろう。あらためてどのような観光列車なのか、紹介しておこう。

↑妙高はねうまラインを走る「えちごトキめきリゾート雪月花」。こうして見ると側面のガラス窓の大きさが良く分かる

 

○ET122形1000番台「えちごトキめきリゾート雪月花」

形式はET122形で、その1000番台として造られた。ET122形はトキ鉄の日本海ひすいライン用に造られた車両(後述)で、同線は電化路線ながら、諸事情から気動車が採用された。

 

「えちごトキめきリゾート雪月花」は2016(平成28)年4月23日から運行されている。2両編成で、まず車体は車両限界ぎりぎりまで天井高を広げて造られた。さらに天井まで回り込むように側面窓が設けられている。結露がつかないよう、また断熱効果がある複層ガラスを利用。2枚のガラスの間には乾燥空気を入れ込む凝ったもので。UVカットガラスということもあり、熱も遮られる。

 

また車体の色は鮮やかなレッドとなっているが、こちらは「銀朱色」と呼ばれるカラーで、手塗りで塗装された。

 

ガラス窓から、美しい路線風景が落ち着いて楽しめるように座席幅は広く、足下のシートピッチも幅広く造られている。インテリアには木を多用しているが、こちらは天童木工が担当した。

↑日本海ひすいラインの有間川駅を通過する「えちごトキめきリゾート雪月花」。次の谷浜駅まで日本海の美景が存分に楽しめる

 

ごく一部だけを見ただけでも、手の込んだ車両として仕上げられた「えちごトキめきリゾート雪月花」。2016年度のグッドデザイン賞、2017年度の鉄道友の会ローレル賞に輝いている。

 

多くの観光列車が既存の車両を改造したものが多い中で、まったくゼロから新造している。同社の思いが詰め込まれているといって良いだろう。ちなみに同列車の運行時間は次のとおりだ。

 

◆午前便

上越妙高10時19分発→妙高高原11時30分折り返し→直江津12時26分発→糸魚川13時16分着

◆午後便

糸魚川13時59分発→直江津14時57分発→妙高高原16時16分折り返し→上越妙高16時44分着

車内では午前便がフレンチ、午後便では和食を楽しむことができる。

 

【注目の車両&路線③】多くの車両が走る「妙高はねうまライン」

トキ鉄の楽しいところは、多種類の車両が次々に走ってくることにある。先に紹介した413系・455系、「えちごトキめきリゾート雪月花」。さらに普通列車、特急列車、観光列車とさまざまな車両に出会える。まずは妙高はねうまラインを走る車両を紹介しておこう。

 

○えちごトキめき鉄道ET127系

↑妙高の山並みをイメージしたデザインが描かれるET127系。左上は通称「田島塗り」と呼ばれるラッピング電車

 

ET127系は妙高はねうまラインを走る普通列車用で、元は新潟地区を走るJR東日本のE127系だった。トキ鉄発足に合わせてJR東日本から2両×10編成が移籍した。

 

E127系には新潟地区用に造られた0番台と、松本地区用の100番台があり、0番台と100番台では、やや正面の形が異なる。トキ鉄へやってきた車両は0番台で、同社へやってきた後に、車体前面と側面に同路線から望める妙高の山並みをイメージした緑色の山模様が描かれている。

 

当初、妙高の山並みをイメージしたデザインが大半だったET127系だが、その後に地元企業のラッピングを施した車両が増えている。

 

8月には住宅建材などを扱う田島ルーフテイング社とトキ鉄がコラボ、〝初代新潟色〟に塗り分けた通称「田島塗り」ラッピング電車も登場した。ディテールに凝った広告ラッピング電車で、鉄道ファンを中心に人気となっている。このあたり鉄道ファンの好みをよく理解した鉄道会社らしい創意工夫が見られておもしろい。

 

○北越急行HK100形

↑妙高はねうまラインに乗り入れる北越急行のHK100形。直江津駅〜新井駅の1往復の列車に使われている。写真はHK100形100番台

 

新潟県内にはトキ鉄の他に、第三セクター経営の北越急行という鉄道会社がある。上越線の六日町駅と信越本線の犀潟(さいがた)駅を結ぶ「ほくほく線」の営業を行う。列車の多くが上越新幹線の越後湯沢駅と直江津駅を結んで走る。「スノーラビット」という快速列車を走らせているが、その1往復のみが、新井駅まで乗り入れている。

 

列車の運行には北越急行のHK100形が利用されている。トキ鉄の路線で北越急行の車両にも出会えるというわけだ。ちなみにHK100形の通常車両は薄紫色の帯色だが、赤い帯の100番台「ゆめぞら」の車両が使われることも。同車両は北越急行のトンネル内で車両の天井に星座を投影させる装置が付けられ、人気車両となっている。

 

○E653系 特急「しらゆき」

↑妙高の山並みを背景に走るE653系 特急「しらゆき」。アイボリーを基調に上下に紫紺と朱赤の帯が入る

 

妙高はねうまラインでは、妙高市の玄関口でもある新井駅と、北陸新幹線と接続する上越妙高駅の両駅を発着する優等列車が目立つ。特急「しらゆき」もそうした列車の一つで、新潟駅との間を1日に5往復している。

 

使われるのは1100番台に改造されたE653系で4両とやや短め編成で走る。E653系は元常磐線の特急「ひたち」用に造られた交直両用特急形電車で、新型車両導入後に、日本海側を走る特急に転用された。現在は新潟駅〜秋田駅・酒田駅間を走る特急「いなほ」と、新潟駅と妙高はねうまラインを結ぶ特急「しらゆき」として使われている。

 

○キハ40・48形 「越乃Shu*Kura」

↑妙高高原駅を発車する「越乃Shu*Kura」。週末を中心に11月28日まで運行の予定

 

JR東日本が運行する観光列車「越乃Shu*Kura」も上越妙高駅を発着駅として走っている。現在「越乃Shu*Kura」、「ゆざわShu*Kura」、「柳都Shu*Kura」の3行程が用意されているが、3列車とも上越妙高駅の発着と、もはや妙高はねうまラインにとって欠くことができない列車となりつつある。新潟のおいしい地酒と食が楽しめ、また利き酒もできる列車とあって、左党にはうれしい列車となっている。

 

○115系

JR東日本の115系も直江津駅〜新井駅を1往復走っている。新潟地区を走る115系は、7編成すべて色が違っていて注目度も高い。残念ながら夜に走るのみなので、乗る楽しみしかないのがちょっと残念なところだ。

 

運行は直江津19時18分発→新井19時43分着、新井20時13分発→直江津20時44分着だが、直江津駅を翌朝7時17分に発車するので、早朝の直江津駅構内限定ながら目にすることができる。

 

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