最近、街中でも見かける機会が増えている極太のタイヤを履いたe-Bike(スポーツタイプの電動アシスト自転車)だが、今回紹介するROCKA FLAME(ロカフレーム)の「HAYATE」というモデルはBMX風のフレーム構成としたユニークな1台。そのほかにも世界初という車体中央にバッテリーを搭載する設計など、個性的な機構も採用するモデルはどんな乗り味なのか?
バイクっぽいルックスにユニークな機構を採用
ROCKA FLAMEは元はアパレルブランドでしたが、近年はe-Bike事業を立ち上げ、バイクのような極太タイヤを履いた3モデルをラインナップしています。その中でも「HAYATE」はBMXタイプのフレームを採用した最新モデル。従来であればモーターを搭載するペダルの付け根部分にバッテリーを積んでいるユニークな設計です。
ホイール径は20インチと、数値的には普通のBMXと同じですが、太いホイールとタイヤを履いているのでバイクのような見た目になっています。ホイールがスポークタイプではなく、キャストになっているのも、バイクっぽく見えるポイントでしょう。フロントにはサスペンションタイプのフォークを装備しています。
変速ギアはリアのみの7速。ハンドル形状はBMXっぽいアップタイプなので、上体が起きたライディングポジションです。グリップはエルゴノミック形状のレザータイプ。自転車には珍しいハンドルロックや、サイドスタンドなど街乗りで便利な機能もしっかりと押さえています。
リラックスして走れる都会派e-Bike
BMX風のスタイルは軽快感がありますが、重量は31.8kgと重めです。上体が起きたライディングポジションで、シートもどっかりと座るタイプなので、跨ってみるとBMXというよりクルーザー的な雰囲気。アシストは力強いですが、ペダルをガンガン踏んでいくというよりは、ゆっくり流すような走り方が合っています。
太めのタイヤは抵抗が大きそうですが、ブロックのないスリックタイヤなので走っているとそこまで抵抗は感じません。お尻を受け止める形状のサドルには、スプリングも装備されているので凸凹のある路面でも乗り心地は快適です。アシストの力を借りながら、街中を走るのが適しているモデルといえます。登り坂も走ってみましたが、サドルにどっかりと腰をおろしたままペダルを回しているだけでスイスイと登っていけました。
乗り味はBMXというよりクルーザー的なものでしたが、極太のタイヤで街中を流すのはかなり気持ちいい。アシストなしで、このタイヤと重量となるとかなり足に負担となりそうですが、e-Bikeだと全く苦になることなく走れるのも新鮮です。このスタイルはかなり人目を集めるので、人とは違った乗り物で目立ちたい人におすすめです。
撮影/松川 忍
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