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2022/1/5 19:45

e-Bikeならではの新しさを感じる乗り味! FANTIC「ISSIMO」試乗レビュー

昔、自転車のようにペダルが付いている“モペッド”と呼ばれるバイクがあったのをご存じでしょうか? 今回紹介するFANTIC(ファンティック)の「ISSIMO(イッシモ)」は同ブランドで過去に生産していたモペッドの名前を復活させたe-Bike(スポーツタイプの電動アシスト自転車)です。イタリア生まれらしい個性的なスタイルが魅力ですが、どんな走行性能なのか確かめてきました。

↑バイクとも自転車とも違う独特のデザインが目を引く「ISSIMO」。価格は39万6000円(税込)、カラー全4色展開

 

ヨーロッパで人気のオシャレなe-Bike

FANTICはイタリアに本拠を置くバイクメーカー。近年はe-Bikeの生産にも力を入れており、本格的な走破性を持つe-MTB(電動アシスト付きのマウンテンバイク)もリリースしています。「ISSIMO」はそんなブランドが都市でのモビリティとして開発したモデル。太いタイヤに負けないインパクトのあるデザインのフレームや、幅の広いハンドルなど、e-Bikeの中でも個性の強い1台です。

 

特にユニークなのがフレームの設計。跨ぎやすいステップスルーと呼ばれる形状ですが、横から見ると井桁状のトラス構造になっていて、剛性を確保するとともに個性的な見た目にも一役買っています。

↑アルミ製のフレームは幅も広く、井桁構造にすることで剛性を確保しています

 

↑フロントにはバッテリーから給電されるライトを装備。フレームに埋め込まれたようなデザイン

 

↑リアにはボックス状のキャリアを装備していて小物を入れられます。この部分のないモデルもラインナップされています

 

e-Bikeの心臓部であるモーター(ドライブユニット)はBAFANG製。車体の中央に搭載するセンタータイプで、e-MTBなどにも採用されるグレードの高いユニットが装備されています。バッテリーも車体中央に近い位置に搭載され、フル充電でのアシスト可能な距離は70〜120kmとなっています。

↑ドライブユニットは「M500」というスポーツモデルにも採用される上位グレード

 

↑フレームと一体でデザインされたバッテリー。630Whと容量はかなり大きい

 

↑ハンドル中央部にディスプレイを装備。アシストは5段階に切り替えられる。USB端子も標準装備

 

変速ギアやハンドルなどの操作系もユニークなパーツセレクトになっています。変速ギアは5速ですが、シマノの内装式で一般的な外装式と違って停車中の変速操作もできるのが特徴です。シティサイクル的なフレーム形状ながら、ハンドルはマウンテンバイク並みに幅広で、前後に制動力の高い油圧ディスクブレーキを装備しているところも興味深いところです。

↑シマノ製「NEXUS」の内装5段変速を採用。メンテナンス頻度が少ないのもメリットです

 

↑ブレーキは前後とも油圧式で、ディスク径も大きい180mmとマウンテンバイク並みのスペック

 

↑フロントにはサスペンション式のフロントフォークを採用。ストロークは短いながらも作動はスムーズ

 

↑ハンドルの形状はシティサイクルっぽいですが、幅はマウンテンバイク並みに広い

 

↑グリップはエルゴノミック形状で、シフトやコントローラーの操作も右手側で行う

 

↑街乗り向けの車種なので、安定性に優れたサイドスタンドも標準で装備

 

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