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2022/5/17 10:45

航空機内に置き忘れたiPhone、3日間も空の旅! 持ち主は「かなりのマイルを稼げた」と皮肉

航空機の中で紛失したiPhoneが思わぬ長旅をしてしまい、持ち主の元に戻るまで何度も国際線を飛ぶことになったと報じられています。

 

オーストラリア・カンタス航空のFrequent Flyerフォーラムのスレッドには、iPhoneが手元に離れて気の遠くなる旅をした顛末が投稿されています。

 

スレッドの始まりは、5月6日に「Rugby(ラグビー)」と名乗るユーザーが、シドニーのカンタス航空ラウンジの電話番号が分からないか? と尋ねたことでした。ラグビー氏の妻がシドニー(オーストラリア)からオークランド(ニュージーランド)の便に乗った後、そのiPhoneをラウンジに忘れたと思ったためです。

 

が、その後iPhoneはラウンジにはなく、機内に置き忘れていたことが分かりました。なぜ判明したかといえば、ラグビー氏が「探す」アプリで追跡できたからです。飛行機の登録コードも分かっており、どの座席だったかも把握していたため、回収するのはたやすいはずでした。が、カンタス航空は取り合ってくれず、飛行機がシドニーの地上にいたときでさえ何もしてくれなかったそうです。

 

結局iPhoneはシドニーとオークランドを往復し、さらにホノルル(ハワイ)から再びシドニーへ。そしてシドニーに戻ってオークランドへ再び、またシドニーに移動することに。その間、ラグビー氏は「探す」アプリでiPhoneの位置が分かりながらも(おそらくバッテリーが満タンだったのでしょう)、何もできませんでした。

 

最終的にはフォーラムのメンバーが何らかの手助けをしてくれて、飛行機からiPhoneを回収することに成功。たまたま飛行機にメンバーが乗っていたのか、スレッドを読んだ従業員が動いたのかは不明ですが、カンタス航空から電話を受けて、国際線の手荷物サービスに引き渡してもらえたそうです。

 

「これほど飛行距離が長かったのだから、このiPhoneは航空会社から(日本でいうマイレージプログラムで)“ゴールド”扱いになったんじゃないか」ラグビー氏はそう冗談めかして言っています。

 

しかし、空の旅ニュースサイトのOne Mile At a Timeは、スマートフォンが座席に挟まった場合は火災の危険性があり、航空会社は見つける努力をすべきだと指摘。そしてフライト間に清掃や安全チェックを行っているはずが、今回のiPhoneを発見しなかったことが、いかに多くのやるべきことを行っていないかを示している、との趣旨を述べています。

 

先日も航空会社になくされた荷物が、アップルの忘れ物トラッカーAirTagのおかげで取り戻せたとの報告もありました。ユーザーが追跡できるアップル製品は、航空会社のサボリを“見える化”しているのかもしれません。

 

Source:The Australian Frequent Flyer,One Mile at a Time
via:AppleInsider